いつも Salesforce をご利用いただきましてありがとうございます。
Salesforce Japan サポートエンジニアの山根です。
Salesforce の次のリリースである Summer '26 の Sandbox プレビューが開始されました!みなさま、すでにご確認いただけておりますでしょうか。
「テクサポ 日本」グループでは、Salesforce のサポートエンジニアより、サポートに多くお寄せいただくお問い合わせについて解説をしております。
今回はその中から、
「SOAP API login() の廃止について」
についてご紹介いたします。
- [参考] プラットフォームの SOAP API login() の廃止
Q. SOAP API とはどのようなものですか?
SOAP API は、システム間でデータを連携するための標準的なプロトコルの 1 つで、XML ベースのメッセージ形式を使用します。Salesforce では古くから提供されている堅牢な API であり、レコードの作成、取得、更新、削除などを行うために、多くの外部システムやツール(データローダなど)の裏側で利用されています。
Q. SOAP API login() はなぜ廃止されるのですか?
SOAP API の login() コールは、ユーザー名とパスワードを直接送信して認証を行う方式であり、現代の高度なセキュリティ基準を満たしにくくなっています。Salesforce では、より安全で業界標準である OAuth 2.0 への移行を推進するため、API バージョン 31.0 〜 64.0 における SOAP API login() を Summer '27 (2027 年 6 月頃) のリリースをもって廃止いたします。
Q. SOAP API 自体が今後利用できなくなるということですか?
いいえ。廃止対象となるのは SOAP API の login() コールのみです。SOAP API 自体は引き続きご利用いただけます。
Q. 具体的にどのような影響がありますか?
Summer '27(2027 年 6 月頃) リリース以降、SOAP API バージョン 31.0 〜 64.0 を指定して login() で認証を行っている外部アプリケーションやツール(データローダ、サードパーティ製の連携製品、お客様独自開発のカスタム連携プログラムなど)は認証エラーとなり、Salesforce に接続できなくなります。
Q. 廃止対象かどうかを確認するにはどうすればよいですか?
組織のシステム管理者様宛に、Salesforce からの通知メール(件名:「ACTION REQUIRED: Update Unsupported Platform SOAP API login()」)が届いている場合、対象組織において該当 API の使用が検出されています。 また、設定の「ログイン履歴」や「API 使用状況の通知」、Event Monitoring のログ等をご確認いただくことで、SOAP API login() を使用しているユーザーやアプリケーションを特定することが可能です。
Q. 移行するにはどうすればよいですか?
ご利用のツールや連携方法に合わせて、以下の対応をお願いいたします。
・Data Loader (画面版) を利用の場合
データローダのログイン画面には「OAuth」と「Password Authentication」の 2 つの選択肢がございます。「Password Authentication」は内部的に今回廃止対象となる SOAP API login() を使用しているため、将来的にご利用いただけなくなります。「Password Authentication」をご使用のユーザー様には、「OAuth」でのログインへ切り替えていただくようご周知をお願いいたします。
・Data Loader (CLI 版) を利用の場合
データローダ (CLI 版) は内部的に SOAP API login() を利用しているため、本件の影響を受けます。 廃止自体は Summer '27(2027 年 6 月頃)を予定しておりますが、データローダ CLI における代替の認証手法につきましては、現在弊社開発部門にて対応方針を検討中です。現時点では具体的な代替手段や事前の準備手順は公開されておりません。 お客様にはご不便とご心配をおかけし誠に恐れ入りますが、今後のリリースノート等を通じた弊社からのご案内をお待ちいただけますと幸いです。
・サードパーティ製品 (AppExchange / パートナー製品) による連携をご利用の場合
ご利用の製品が、SOAP API login() 以外の認証方式(OAuth 2.0 など)に対応しているかをご確認いただく必要がございます。お手数ですが、製品の提供元(ベンダー様)へ「SOAP API login() の廃止に伴う影響の有無」および「代替の認証方式への切り替え手順」についてお問い合わせください。
・お客様独自開発のカスタム連携(プログラム)をご利用の場合
以下の手順での移行を推奨いたします。
- 外部クライアントアプリケーション (External Client Apps) 定義を作成し、OAuth 2.0 の設定を行う。
- 各カスタム連携のプログラム側の認証フローを、SOAP API login() から OAuth 2.0 認証を利用するように再設計・改修を行う。
Q:イベントモニタリングで確認するにはどうしたら良いですか?
「API 合計使用量」イベントログをご利用いただくことで、SOAP API login() を使用しているアプリケーションをご確認いただくことが可能でございます。
- [参考] API 合計使用量
Q.イベントモニタリング契約しなくても確認できますか?
イベントモニタリングをご契約されていない場合でも、「API 合計使用量」イベントログをご利用いただくことで、SOAP API login() を使用しているアプリケーションをご確認いただくことが可能でございます。
- [参考] EventLogFile でサポートされているイベント種別
---- 抜粋 ----
API 合計使用量イベント、CORS 違反レコードイベント、ホスト名リダイレクトイベント、安全でない外部アセットイベント、ログインイベント、ログアウトイベントは、サポートされている Salesforce エディションで追加費用なしで使用できます。
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Q. Summer '27 (2027 年 6 月頃) の廃止を迎える前に廃止された状態を試すことはできますか?
はい、事前にお試しいただくことが可能です。
Summer '26 リリースでは、設定画面[ユーザーインターフェース]に、[「Use Any API Auth(任意の API 認証を使用)」ユーザー権限を持っているユーザーに対して [SOAP API login() を有効化] という設定項目が追加されます。
▼本設定が「無効化」されている場合
Summer '26 の時点では、本設定はデフォルトで「無効」となっております。
そのため、デフォルトの状態であれば、API バージョン 31.0 ~ 64.0 の SOAP API login() は Summer '27 の間までは引き続き利用可能でございます。
▼本設定が「有効化」されている場合
本設定を「有効化」した場合には、プロファイルまたは権限セットのシステム権限に [Use Any API Auth(任意の API 認証を使用)] が追加されます。
この場合、[Use Any API Auth] 権限を保有するユーザーのみ SOAP API login() を利用可能となり、当該権限を保有しないユーザーでは SOAP API login() を利用できなくなります。
▼Summer '27 以降
なお、Summer '27 以降では、本設定/権限有無にかかわらず SOAP API login() 自体が廃止予定となっており、API バージョン 31.0 ~ 64.0 の SOAP API login() は利用不可となる予定でございます。
本件に関する詳細や、上記 FAQ 以外のご質問につきましては、誠に恐れ入りますが本投稿へのコメントではなく、弊社サポートまで直接お問い合わせをいただけますと幸いです。
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引き続き、Salesforce をどうぞよろしくお願いいたします。