保証請求を取得する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• 請求情報を取得する方法を説明する。
• パートナーユーザーが Experience Cloud サイトを使用して保証請求を送信する方法を説明する。

請求の詳細を細かく取得する

パートナーは、納入商品の修理、交換、またはメンテナンスについてメーカーから払い戻しを受けるために保証請求を提出します。保証請求が細部まで完全に作成されていれば、請求処理サイクルが短縮され、説明のフォローアップが減り、請求裁定が正確に行われます。Rayler の保証チームには不完全な請求が殺到し、請求裁定プロセスが停滞することがよくあります。パートナーも、不便な提出プロセスと時間がかかる請求の更新にうんざりしています。Cindy はこの問題の解決に本腰を入れて取り組むことにしました。

Rayler の請求裁定担当者である Kendrick と Danubelle の請求担当者である Ore に会い、保証ライフサイクル管理によって請求の提出と裁定がどのように簡素化されるかを説明します。 

請求の詳細をすべて正しく記録することが、効率的な請求プロセスの重要な第一歩です。そこで、Cindy はまず請求データモデルについて説明します。

保証ライフサイクルを使用すると、メーカーは詳細な保証請求情報を取得できます。パートナーは、広範な請求データモデルを使用して、不具合のある納入商品と既存の保証の対象範囲に関する詳細を指定できます。また、不具合の修正に必要な作業サービス、部品交換、経費を定義することもできます。

次のレコードを使用して、請求情報を取得します。

パートナーは、請求を提出するために保証請求レコードを作成します。請求裁定担当者は、請求を解決しながら保証請求レコードを更新します。保証請求レコードには、パートナーと裁定担当者がそれぞれそのために使用する項目があります。たとえば、請求範囲支払詳細レコードでは、パートナーユーザーが修理の請求金額を指定し、裁定担当者が承認された払い戻しとして調整後の金額を入力します。ユーザーが適切な項目にアクセスできるように、Cindy はさまざまなページレイアウトと項目レベル設定を定義します。

では、請求送信の実際の動作を確認してみましょう。

Experience Cloud を使用して請求を送信する

Rayler Parts が Forklift Ultra MY1905 納入商品を Danubelle Distributors を販売したことを覚えていますか? これは始まりにすぎません。今度は、Nilepour Constructions が Danubelle Distributors からフォークリフトを購入しました。Nilepour にとって順風満帆だったのは、フォークリフトが故障するまででした。 

この問題を解決するために、Nilepour は Danubelle にサービス依頼を送信しました。Danubelle のサービスチームは問題を診断し、フォークリフトを修理して Nilepour に送り返しました。フォークリフトが再び正常に動くようになり、Nilepour は安堵しました。

フォークリフトの修理中に Danubelle には費用が発生しました。この納入商品は保証対象であったため、Danubelle は Rayler に払い戻しの請求を提出しました。 

Danubelle の請求担当者である Ore を覚えていますか? 請求の提出は彼女の仕事であるため、もみ手をしながら製造パートナーポータルにログインします。このポータルで、保証対象資格とエンタイトルメントの詳細を参照し、請求を追跡することができます。

Ore は Rayler のパートナーポータルにログインし、保証の詳細を確認します。Rayler のパートナーポータルには [Warranty Terms (保証条件)] リストビューが次のように表示されます。

[Claims (請求)] メニューに移動し、次の詳細を入力して請求レコードを作成します。

Experience Cloud サイトには請求レコードが次のように表示されます。

次に、[Claim (請求)] ページの [Claim Items (請求項目)] 関連リストから、次の情報を入力して不具合のあるフォークリフトの請求項目レコードを作成します。

Faulty Forklift Ultra 請求項目レコードを見てみましょう。

Ore は [Claim Coverage (請求範囲)] ナビゲーション項目から、2 つの請求範囲レコードを作成します (フォークリフトのオーバーヒートエンジンとへこんだマストという原因部品に 1 つずつ)。

へこんだフォークリフトのマストの請求範囲レコードは次のようになります。

故障したエンジンを修理するために、保証チームはフォークリフトをサービスセンターに輸送し、エンジンピストン 2 個を交換し、オイルフィルターをクリーニングしました。さらに、へこんだマストを交換しました。

[Claim Coverage (請求範囲)] ページの [Claim Coverage Payment Details (請求範囲支払詳細)] 関連リストから、Ore は 4 つの請求範囲支払詳細レコードを作成し、2 つの原因部品を修正するための経費をリストアップします。

ピストン交換の費用を考慮した請求範囲支払詳細レコードを見てみましょう。

[Claims (請求)] ページの [Claim Participants (請求関係者)] 関連リストから、Ore は請求関係者レコードを作成し、請求に関連するすべての関係者をリストアップします。

Dusty Abhrams の請求関係者レコードは次のようになります。

Ore は、必要なレコードをすべて作成した後、請求の状況を [Submitted (送信済み)] に変更します。

次の単元に進み、Rayler の保証チームが請求をどのように裁定するかを見てみましょう。

リソース

• Salesforce ヘルプ: パートナーおよび流通業者の保証請求の取得