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Agentforce のデフォルトエージェントを有効にしてカスタマイズする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Agentforce を有効にする。
  • アシスタントを表示、編集、カスタマイズする。
  • エージェントビルダーの各要素について説明する。
  • アシスタントの言語設定を定義する。
  • アシスタントのアクションを追加または削除する。

未来に踏み出す準備をする

Linda が Agentforce の設定を開始する前に、一旦立ち止まってこの画期的な瞬間を味わいましょう。Linda は、AI 搭載エージェントの世界という前人未踏の領域に踏み出そうとしています。残念ながら SF のようにテレポートで瞬間的に移動することはできませんが、Salesforce を起動して、旅の出発点である [Setup (設定)] に移動します。さあ始めましょう。

Agentforce を有効にする

このモジュールでは、受講者が Salesforce システム管理者で、ここで説明するアクションを実行する適切な権限を有しているものと想定しています。ただし、システム管理者でなくても大丈夫です。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Agentforce を使用できません。

ではさっそく、Linda が Cloud Kicks のアシスタントを使い始めるのを手伝いましょう。クリックかボタンで Salesforce の新しい AI エージェントを有効にできたら便利だと思いませんか? それができるのです。

Agentforce を有効にする手順は次のとおりです。

  1. 組織で Einstein 生成 AI の設定が有効になっていることを確認します。
  2. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに agent (エージェント) と入力し、[Agents (エージェント)] を選択します。
  3. [Einstein Copilot for Salesforce (Salesforce 用 Einstein Copilot)] を有効にします。
メモ

[Setup (設定)] に [Agents (エージェント)] が表示されない場合、この機能のライセンスがない可能性があります。詳細は、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

新しいアシスタントが表示されている Salesforce の [Setup (設定)] の [Agents (エージェント)] ページ。

これで完了です。バックグラウンドで Cloud Kicks の アシスタントが準備されます。Linda がしばらく待っていると、アシスタントの準備ができました。

Agentforce の詳細を表示して編集する

アシスタントの準備ができると、[Agents (エージェント)] ページが更新されてリストビューが表示され、リスト内に [Einstein Copilot] が含まれています。現時点ではアシスタントは無効であるため、Linda がユーザーにこの機能へのアクセス権を付与してアシスタントを有効にするまで Cloud Kicks の従業員は Agentforce を使用できません。

Linda はアシスタントのリストビューでアシスタントの名前をクリックして表示、編集します。

Agentforce の詳細

Linda はアシスタントの詳細ページに [Details (詳細)]、[Actions (アクション)]、[System Messages (システムメッセージ)]、[Language Settings (言語設定)] の 4 つのタブがあることに気付きました。そこで、新しい AI エージェントを見て回り、アシスタントのさまざまな要素に慣れるために各タブをクリックします。

Salesforce の [Setup (設定)] の Einstein の詳細ページ。

Linda はアシスタントの詳細ページの各タブで次のことを実行できます。

  • Details (詳細): アシスタントの名前と説明を編集し、強化されたイベントログを有効にします。
  • Actions (アクション): アシスタントに割り当てられたアクションのリストを参照します。
  • System Messages (システムメッセージ): 会話の最初にアシスタントがユーザーにどのように挨拶するかと、システムエラーが発生した場合に何と言うかを定義します。
  • Language Settings (言語設定):アシスタントの会話応答の言語とスタイルを定義する設定を参照します。

強化されたイベントログを有効にする

Linda はアシスタントの詳細を確認しているときに、イベントログについて少し学習することにします。

イベントログにはアシスタントの会話のすべてのイベントが取得され、システム管理者がアシスタントのテストやトラブルシューティングに使用できます。デフォルトでは、イベントログには会話データ (エンドユーザーまたはアシスタントのメッセージなど) は含まれませんが、強化されたイベントログは含まれます。アシスタントの会話活動をすべて 1 か所に表示できるように、強化されたイベントログを有効にすることをお勧めします。イベントログは 7 日間保存されます。

強化されたイベントログを有効にする手順は次のとおりです。

  1. アシスタントの詳細ページで、[Details (詳細)] タブを選択します。
  2. [Enrich event logs with conversation data (会話データでイベントログを強化)] の横にある編集アイコンをクリックし、設定を有効にします。
  3. [Save (保存)] をクリックします。

アシスタントの詳細ページで有効になっている [Enrich event logs with conversation data (会話データでイベントログを強化)] 設定。

Linda の行動計画

アシスタントの詳細を確認し、強化されたイベントログを有効にした Linda は新しい AI エージェントのカスタマイズを始めたくてうずうずしています。そこで、トピックに対してアクションを追加したり削除したりするプロセスを理解し、言語設定を変更する方法についても知りたいと考えています。また、彼女はアシスタントのパフォーマンスをテストし、ユーザーとのインタラクションをトラブルシューティングする方法も知る必要があります。

アシスタントに関する ToDo リストのすべての項目に取り組むには、エージェントビルダーでアシスタントを開きます。

エージェントビルダーを起動して使用する

エージェントビルダーを起動してアシスタントのカスタマイズを開始するには、Einstein の詳細ページの上部にある [Open in Builder (ビルダーで開く)] をクリックするだけです。

アシスタントがビルダーで開き、Linda はそこで多くのことができると気付きます。Linda にとってはまったく馴染みのない環境であるため、エージェントビルダー UI をざっと見ていきましょう。

エージェントビルダーのユーザーインターフェイス。

各 UI 要素の説明と実行する内容は次のとおりです。

  1. Topics (トピック): [Topics (トピック)] を開き、アシスタント内のすべてのトピックをリストします。トピックの詳細を表示または変更するには、名前をクリックします。
  2. Actions (アクション): [Actions (アクション)] パネルを開き、アシスタントに割り当てられたアクションを参照し、アクションを追加または削除できます。
  3. Language Settings (言語設定): [Language Settings (言語設定)] パネルを開き、アシスタントの会話スタイルを定義できます。
  4. Event Logs (イベントログ): アシスタントの会話活動を監視し、トラブルシューティングするために使用できます。
  5. [Conversation Preview (会話プレビュー)] パネル: ユーザーと同じようにチャットウィンドウに指示や要求を入力してアシスタントとの会話をシミュレーションし、アシスタントのパフォーマンスを評価できます。

以上、Linda が概要を理解できるように簡単に説明しました。この後すぐ、エージェントビルダーを使用するプロセスを実際に見ていきます。

アシスタントをカスタマイズする

何がどこにあるかがわかったため、Linda はアシスタントをカスタマイズする準備ができました。まずは言語設定を調整し、次にトピックに対してアクションを追加および削除する方法を学習します。

言語設定を編集する

現在は Agentforce は英語のみであるため、Linda はアシスタントに異なる言語を指定できません。ただし、語調設定は変更できます。これによってアシスタントの会話スタイルを定義します。デフォルトでは、語調は [Casual (カジュアル)] に設定されています。その他のオプションは [Formal (フォーマル)] と [Neutral (どちらでもない)] です。

Linda は Cloud Kicks の AI エージェントがカジュアルすぎてもフォーマルすぎても望ましくないと考え、[Neutral (どちらでもない)] の語調設定を使用することにします。

言語設定を編集する手順は次のとおりです。

  1. [Language Settings (言語設定)] 言語設定アイコン をクリックします。
  2. [Tone (語調)] ドロップダウンから [Neutral (どちらでもない)] を選択します。

エージェントビルダーの [Tone (語調)] 設定

Linda は次の単元でアシスタントのテストを開始するときに、アシスタントの応答の会話スタイルが適切かどうかを判断できます。適切でない場合は、他の語調の設定を試すことができます。

メモ

各自のアシスタントをカスタマイズするときには、ブランドや会社の個性を反映した語調設定を選択してください。

トピックに対してアクションを追加または削除する

前の単元では、アシスタントがアクションのグループが含まれているトピックで構成されていて、アシスタントはアクションによって作業を実行することを学習しました。アシスタントにはデフォルトで Salesforce が提供する標準のアクションとトピックのセットが含まれています。トピックに対するアクションの追加または削除はエージェントビルダーで実行できます。ただし、アシスタントがその時点で無効である必要があります。

Linda は最終的にはアシスタントで使用可能な標準アクションをすべて使用したいと考えていますが、現時点では [Answer Questions with Knowledge (ナレッジを使用して質問に回答)] アクションは必要ありません。Cloud Kicks には知識ベースがありますが、今は営業担当のみにこの機能をパイロット運用するため、このアクションを削除します。サービスエージェントも使用するように Agentforce を設定する時期が来たら、再び追加します。

アクションを追加または削除する手順は次のとおりです。

  1. [Topics (トピック)][Topics (トピック)] アイコン をクリックします。
  2. アクションを追加または削除するトピックの名前をクリックします。
  3. [Topic Actions (トピックアクション)] タブで、現在トピックに割り当てられているアクションのリストを確認します。
  4. [Answer Questions with Knowledge (ナレッジを使用して質問に回答)] アクションの横にあるドロップダウンメニューから [Remove from Topic (トピックから削除)] をクリックします。

エージェントビルダーでアシスタントに割り当てられているアクション。

Linda がアシスタントを Cloud Kicks のサービスエージェントにリリースする準備ができたときには、このアクションをトピックに追加しなおします。そのときには、トピックを編集して、ライブラリで使用可能なすべてのアクションを表示します。次に、[Answer Questions with Knowledge (ナレッジを使用して質問に回答)] アクションを選択し、[Finish (完了)] をクリックします。

Linda はアシスタントのカスタマイズが簡単だったことにほっとしています。そして、Cloud Kicks の AI 変革に向けた最初の小さな一歩を踏み出したことに喜んでいます。

進み続ける

Linda はすでに大きく前進しましたが、Cloud Kicks の新しいアシスタントの準備はまだ完了していません。まず、デスクトップとモバイルデバイスのアシスタントユーザーに良いエクスペリエンスを提供できるように、徹底的にテストを行う必要があります。次の単元ではそれに取り組みます。

リソース

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