Copilot 機能を有効にしてカスタマイズする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Einstein Copilot を有効にする。
- Copilot を表示、編集、カスタマイズする。
- エージェントビルダーの各要素について説明する。
- Copilot の言語設定を定義する。
- Copilot にアクションを追加または削除する。
未来に踏み出す準備をする
Linda が Einstein Copilot の設定を開始する前に、一旦立ち止まってこの画期的な瞬間を味わいましょう。Linda は、AI 搭載エージェントの世界という前人未踏の領域に踏み出そうとしています。残念ながら SF のようにテレポートで瞬間的に移動することはできませんが、Salesforce を起動して、旅の出発点である [Setup (設定)] に移動します。さあ始めましょう。
Einstein Copilot を有効にする
このモジュールでは、受講者が Salesforce システム管理者で、ここで説明するアクションを実行する適切な権限を有しているものと想定しています。ただし、システム管理者でなくても大丈夫です。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Einstein Copilot を使用できません。
ではさっそく、Linda が Cloud Kicks の Copilot を開始するのを手伝いましょう。クリックかボタンで Salesforce の新しい AI エージェントを有効にできたら便利だと思いませんか? それができるのです。
Einstein Copilot を有効にする手順は次のとおりです。
- 組織で Einstein 生成 AI の設定が有効になっていることを確認します。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
agent
(エージェント) と入力し、[Agents (エージェント)] を選択します。
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[Einstein Copilot for Salesforce (Salesforce 用 Einstein Copilot)] を有効にします。
これで完了です。バックグラウンドで Cloud Kicks の Copilot が準備されます。Linda がしばらく待っていると、Copilot の準備ができました。
Copilot の詳細を表示して編集する
Copilot の準備ができると、[Agents (エージェント)] ページが更新されてリストビューが表示され、リスト内に [Einstein Copilot] が含まれています。現時点では Copilot は無効であるため、Linda がユーザーにこの機能へのアクセス権を付与して Copilot を有効にするまで Cloud Kicks の従業員は Einstein Copilot を使用できません。
Linda は Copilot のリストビューで Copilot の名前をクリックして表示、編集します。
Copilot の詳細
Linda は Copilot の詳細ページに [Details (詳細)]、[Actions (アクション)]、[System Messages (システムメッセージ)]、[Language Settings (言語設定)] の 4 つのタブがあることに気付きました。そこで、新しい AI エージェントを見て回り、Copilot のさまざまな要素に慣れるために各タブをクリックします。
Linda は Copilot 詳細ページの各タブで次のことを実行できます。
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Details (詳細): Copilot の名前と説明を編集し、強化されたイベントログを有効にします。
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Actions (アクション): Copilot に割り当てられたアクションのリストを参照します。
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System Messages (システムメッセージ): 会話の最初に Copilot がユーザーにどのように挨拶するかと、システムエラーが発生した場合に何と言うかを定義します。
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Language Settings (言語設定): Copilot の会話応答の言語とスタイルを定義する設定を参照します。
強化されたイベントログを有効にする
Linda は Copilot の詳細を確認しているときに、イベントログについて少し学習することにします。
イベントログには Copilot の会話のすべてのイベントが取得され、システム管理者が Copilot のテストやトラブルシューティングに使用できます。デフォルトでは、イベントログには会話データ (エンドユーザーまたは Copilot のメッセージなど) は含まれませんが、強化されたイベントログは含まれます。Copilot の会話活動をすべて 1 か所に表示できるように、強化されたイベントログを有効にすることをお勧めします。イベントログは 7 日間保存されます。
強化されたイベントログを有効にする手順は次のとおりです。
- Copilot 詳細ページで、[Details (詳細)] タブを選択します。
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[Enrich event logs with conversation data (会話データでイベントログを強化)] の横にある編集アイコンをクリックし、設定を有効にします。
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[Save (保存)] をクリックします。
Linda の行動計画
Copilot の詳細を確認し、強化されたイベントログを有効にした Linda は新しい AI エージェントのカスタマイズを始めたくてうずうずしています。そこで、トピックに対してアクションを追加したり削除したりするプロセスを理解し、言語設定を変更する方法についても知りたいと考えています。また、彼女は Copilot のパフォーマンスをテストし、ユーザーとのインタラクションをトラブルシューティングする方法も知る必要があります。
Copilot に関する ToDo リストのすべての項目に取り組むには、エージェントビルダーで Copilot を開きます。
エージェントビルダーを起動して使用する
エージェントビルダーを起動して Copilot のカスタマイズを開始するには、Copilot 詳細ページの上部にある [Open in Builder (ビルダーで開く)] をクリックするだけです。
Copilot がビルダーで開き、Linda はそこで多くのことができると気付きます。Linda にとってはまったく馴染みのない環境であるため、エージェントビルダー UI をざっと見ていきましょう。
各 UI 要素の説明と実行する内容は次のとおりです。
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Topics (トピック): [Topics (トピック)] を開き、Copilot 内のすべてのトピックをリストします。トピックの詳細を表示または変更するには、名前をクリックします。
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Actions (アクション): [Actions (アクション)] パネルを開き、Copilot に割り当てられたアクションを参照し、アクションを追加または削除できます。
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Language Settings (言語設定): [Language Settings (言語設定)] パネルを開き、Copilot の会話スタイルを定義できます。
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Event Logs (イベントログ): Copilot の会話活動を監視し、トラブルシューティングするために使用できます。
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[Conversation Preview (会話プレビュー)] パネル: ユーザーと同じようにチャットウィンドウに指示や要求を入力してユーザーとの会話をシミュレーションし、Copilot のパフォーマンスを評価できます。
以上、Linda が概要を理解できるように簡単に説明しました。この後すぐ、エージェントビルダーを使用するプロセスを実際に見ていきます。
Copilot をカスタマイズする
何がどこにあるかがわかったため、Linda は Copilot をカスタマイズする準備ができました。まずは言語設定を調整し、次にトピックに対してアクションを追加および削除する方法を学習します。
言語設定を編集する
現在は Einstein Copilot は英語のみであるため、Linda は Copilot に異なる言語を指定できません。ただし、語調設定は変更できます。これによって Copilot の会話スタイルを定義します。デフォルトでは、語調は [Casual (カジュアル)] に設定されています。その他のオプションは [Formal (フォーマル)] と [Neutral (どちらでもない)] です。
Linda は Cloud Kicks の AI エージェントがカジュアルすぎてもフォーマルすぎても望ましくないと考え、[Neutral (どちらでもない)] の語調設定を使用することにします。
言語設定を編集する手順は次のとおりです。
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[Language Settings (言語設定)] をクリックします。
- [Tone (語調)] ドロップダウンから [Neutral (どちらでもない)] を選択します。
Linda は次の単元で Copilot のテストを開始するときに、Copilot の応答の会話スタイルが適切かどうかを判断できます。適切でない場合は、他の語調の設定を試すことができます。
トピックに対してアクションを追加または削除する
前の単元では、Copilot がアクションのグループが含まれているトピックで構成されていて、Copilot はアクションによって作業を実行することを学習しました。Copilot にはデフォルトで Salesforce が提供する標準のアクションとトピックのセットが含まれています。トピックに対するアクションの追加または削除はエージェントビルダーで実行できます。ただし、Copilot がその時点で無効である必要があります。
Linda は最終的には Copilot で使用可能な標準アクションをすべて使用したいと考えていますが、現時点では [Answer Questions with Knowledge (ナレッジを使用して質問に回答)] アクションは必要ありません。Cloud Kicks には知識ベースがありますが、今は営業担当のみにこの機能をパイロット運用するため、このアクションを削除します。サービスエージェントも使用するように Copilot を設定する時期が来たら、再び追加します。
アクションを追加または削除する手順は次のとおりです。
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[Topics (トピック)] をクリックします。
- アクションを追加または削除するトピックの名前をクリックします。
- [Topic Actions (トピックアクション)] タブで、現在トピックに割り当てられているアクションのリストを確認します。
- [Answer Questions with Knowledge (ナレッジを使用して質問に回答)] アクションの横にあるドロップダウンメニューから [Remove from Topic (トピックから削除)] をクリックします。
Linda が Copilot を Cloud Kicks のサービスエージェントにリリースする準備ができたときには、このアクションをトピックに追加しなおします。そのときには、トピックを編集して、ライブラリで使用可能なすべてのアクションを表示します。次に、[Answer Questions with Knowledge (ナレッジを使用して質問に回答)] アクションを選択し、[Finish (完了)] をクリックします。
Linda は Copilot のカスタマイズが簡単だったことにほっとしています。そして、Cloud Kicks の AI 変革に向けた最初の小さな一歩を踏み出したことに喜んでいます。
進み続ける
Linda はすでに大きく前進しましたが、Cloud Kicks の新しい Copilot の準備はまだ完了していません。まず、デスクトップとモバイルデバイスの Copilot ユーザーに良いエクスペリエンスをて提供できるように、徹底的にテストを行う必要があります。次の単元ではそれに取り組みます。
リソース