支援プログラム、ケアプラン、アクションプランについて学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 学生が課題を克服し目標を達成するのに役立つさまざまな種類のソリューションについて説明する。
- 支援プログラム、給付、関連オブジェクトを定義する。
- ケアプランと関連コンポーネントの目的を説明する。
- アクションプランのしくみを説明する。
成功への道筋
アドバイザーやカウンセラー、その他の教育機関のスタッフは、学生が目標を達成し、学業や個人のウェルビーイングにおける障害を克服できるよう、たゆまぬ努力を続けています。各学生の状況に応じて、サクセスチームは、個別の学業支援、メンタリング、キャリアカウンセリング、障害カウンセリング、経済的支援、健康・ウェルネスサービスなど、さまざまな支援を提供します。
パーソナライズされた支援を適切なタイミングで受けた学生は、学業全体を通して自信を持てるようになり、この支援が在籍率や卒業率の向上につながります。
この単元では、支援プログラム、給付、ケアプラン、アクションプランが、どのように学生の成功への道を切り開くかを学びます。これらのレコードはすべて、学生サクセスアプリケーションから作成し、管理できます。
支援プログラムと調査
ディレクター、ファシリテーター、その他のスタッフが、教育機関が提供する支援プログラムをモデル化します。こうしたサービスは、特定の種類の支援を提供し、登録学習者の学業やキャリアでの成功を実現することを目的としています。
サクセスチームのメンバーが学生を支援プログラムに登録することも、支援を必要とする学生が自分で登録することもできます。いずれの場合も、学生のプログラムでのエンゲージメント状況を追跡するために、プログラム登録レコードが作成されます。
各支援プログラムには、登録時に学生が入力する受入調査を関連付けることができます。このアンケートは、学生それぞれの課題や目標、将来の方向性や要件をサクセスチームが理解し、一人ひとりに合ったサポートを提供するのに役立ちます。
たとえば、キャリアサービスの支援プログラムでの受入調査を見てみましょう。

この調査には、学生がプログラムに参加する理由、面接準備、履歴書作成の進捗に関する質問が含まれています。
受入調査の質問は手動で作成できます。作業をスピードアップするために、Einstein 生成 AI を活用したインテリジェントな質問の生成機能を使用して、関連する質問のドラフトをすばやく作成することもできます。支援プログラムと受入調査の作成と公開についての詳細は、Salesforce ヘルプの記事「Model Support Programs (支援プログラムのモデル化)」と「Intake Assessments for Support Programs (支援プログラムの受入調査)」を参照してください。
利点
各支援プログラムには、学業支援から個別カウンセリング、経済的支援に至るまで、関連する給付が含まれています。Advising (アドバイス)、Mentoring (メンタリング)、Monetary (金銭) などの給付種別を定義して、給付を分類します。
学生に給付を割り当てるには、アドバイザーが給付割り当てレコードを作成します。学生が給付を受け取ると、その提供または利用状況は給付支払レコードで追跡されます。
たとえば、Astro University の学生サクセスディレクターである Roberta は、経済学、数学、物理など特定の学術分野に対応した個人指導給付を含む Tutoring Program (個人指導プログラム) を作成します。

Astro U の個人指導給付のように、一部の給付は一定期間にわたって発生し、スケジュールとセッションが含まれています。特定の期間 (学期など) の給付の繰り返しを定義するために、給付スケジュールを作成します。このスケジュールには複数の給付セッションが含まれ、各回の実施日時と所要時間が設定されます。繰り返しの給付スケジュールを作成すると、スケジュール内の各回に給付セッションレコードが自動的に作成されます。
たとえば、Roberta は Algebra Tutoring (代数の個人指導) の給付スケジュールを設定します。

この給付スケジュールは、次の学期に実施される代数の個人指導ワークショップを定義しており、週 3 回、午後 6 時に行われる一連のセッションが含まれています。学生が各セッションを完了するごとに、Agentforce Education では学生への給付の提供を追跡する給付支払レコードが作成されます。
支援プログラム、給付、関連オブジェクトについて理解したところで、次はスタッフがケアプランとアクションプランを使用して、学生の成功に向けた取り組みをどのように計画するか詳しく見ていきましょう。
ケアプラン
ケアプランは、学習者が特定の問題を解決できるように設定された目標、給付、ToDo で構成されます。ケアプランを使用して、それぞれの学生の状況に基づいてポジティブな結果をもたらす、パーソナライズされたソリューションのセットを作成します。給付についてはすでに学習しましたので、ケアプランの目標と ToDo について見ていきましょう。
ケアプランには、学習者を目標へと導く目標定義が含まれます。プランのコンテキストや目的に応じて、教育、キャリア、または個人的な目標定義のセットを含めることができます。全体的な目的を表す上位の目標と、上位の目標に向けて学生が達成する、より細かな中間目標を定義できます。
各目標の達成とケアプランの完了に向けて必要なステップを学生が実行できるようにするために、ケアプラン ToDo を設定します。また、ToDo をアクションプランやアクションプランテンプレートに整理することもできます。これについては後ほど説明します。
多くの場合、学生は学業で同じ種類の課題に直面します。サクセスチームの作業を簡素化するために、繰り返し発生する課題やシナリオに対応する、目標、給付、ToDo の一般的なセットを保存するケアプランテンプレートを作成できます。スタッフがテンプレートを適用した後、コンポーネントを追加したり削除したりして、その学生に合わせてケアプランをカスタマイズできます。
たとえば、Roberta は First Year Success Plan (1 年目のサクセスプラン) というケアプランテンプレートを作成します。

このテンプレートには、Astro U で高等教育を開始したばかりの学生向けの目標と給付が含まれています。これらの学習者には、大学の環境やプロセスに慣れるための追加サポートが役に立ちます。また、ケアプランにアクションプランテンプレートを割り当てることもできます。次に、その点について学びます。
アクションプラン
アクションプランは、学生が問題を解決したり学業パフォーマンスを向上させたりするために完了する、扱いやすい ToDo のセットです。アクションプランは、学生を特定の目標へと導くチェックリストのようなものと考えてください。特に重要なアクションプランの ToDo は必須として設定し、学生が確実に完了するようにします。
学習者ポータルから、学生は一般的な ToDo のセットを保存したアクションプランテンプレートを使用してアクションプランを作成できます。アドバイザーもこれらのテンプレートを使用して学生にアクションプランを割り当てたり、ケアプランやケアプランテンプレートに関連付けて ToDo のグループをすばやく含めたりできます。テンプレートの設定時に、テンプレートから作成されたアクションプランにユーザーが独自の項目を追加できるよう設定することも可能です。

Roberta は、このテンプレートを学習者ポータルで公開し、1 年目に使用するアクションプランを新入生がすばやく作成できるようにします。また、このアクションプランテンプレートを First Year Student Success (1 年生の成功) ケアプランに追加します。これにより、アドバイザーが学生にケアプランを割り当てると、アクションプランの ToDo も同時に割り当てられます。
学生は学習者ポータルで、登録した支援プログラム、ケアプラン、アクションプランを確認できます。アドバイザーは、学習者のケースレコードからこれらのソリューションを表示して管理できます。
支援プログラム、給付、ケアプラン、アクションプランの設定方法については、「リソース」セクションにリンクされているヘルプ記事を参照してください。
この単元では、支援プログラム、給付、ケアプラン、アクションプランで学習者の学業体験や生活の質を向上させるしくみを学びました。次は、学生がこれらのツールにアクセスし、サクセスチームとやり取りするためのゲートウェイである学習者ポータルについて学びます。