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Headless 360 の用語を理解する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce Headless 360 の主要な用語とコンセプトを定義する。
  • API、MCP、ADLC のスキルの連携によって、Salesforce にどこからでもアクセスできるようになるしくみを説明する。
  • AI エージェントの基盤となる Salesforce Metadata Catalog の役割を特定する。

Headless 360 の用語集

新しいテクノロジーを採用するときに適切な情報があれば、はるかに簡単に使いこなせるようになります。採用計画を立てる前に、概念を理解する必要があります。この単元では、Salesforce Headless 360 の主な用語を解説し、自信をもって的確に操作できるようにします。

ヘッドレスとは、Salesforce のバックエンドのインテリジェンス、データ、ロジック、API を、固定されていた UI や画面から切り離すことを意味します。従来、Salesforce へのアクセスは Lightning Experience のようなブラウザベースのインターフェースを通じて行われていました。ヘッドレス化とは、強力なバックエンドをカスタムアプリ、チャットツール、開発者向け IDE、AI エージェントなど、あらゆる場所から、標準の Salesforce インターフェースを必要とせずに利用できるようになることを意味します。簡単に言うと、Salesforce の機能は、もはや単一の入口に縛られていません。どこからでもアクセスできます。

ヘッドレスエクスペリエンスレイヤー (HXL) は、ビジネスロジックを、それを表示する画面から切り離します。サーフェスごとに個別のアプリケーションを構築する必要がありません。Salesforce 内で一度インテントを定義すれば、HXL により、ユーザーが普段業務を行っているあらゆる場所 (Slack、WhatsApp、カスタムポータルなど) にアプリケーションがネイティブに表示されます。「1 つの定義で、 あらゆるサーフェスに表示する。」

API (アプリケーションプログラミングインターフェース) は、外部のアプリケーション、エージェント、ツールが Salesforce と通信できるようにするコネクタです。Salesforce UI を開かなくても、データの取得、ワークフローのトリガー、アクションの実行などを行うことができます。API を使い慣れている場合、Headless 360 の大きな相違点は、Salesforce ネイティブのツールだけでなく、あらゆるアプリケーションやエージェントが Salesforce を直接呼び出せるようになることです。

MCP (Model Context Protocol) は、あらゆる AI エージェントが Salesforce のツールを呼び出せるようにするオープンスタンダードです。ユニバーサルプラグのようなイメージです。各エージェントが Salesforce との個別のカスタム連携を必要とする代わりに、MCP はあらゆるエージェントが接続し、ツールを呼び出し、データを照会し、アクションを実行するための標準化された方法を提供します。

Salesforce メタデータカタログは、Salesforce 組織内のあらゆる要素 (オブジェクト、項目、リレーション、ワークフロー、権限など) を、AI エージェントが読み取って理解できる形式で構造化したインデックスです。エージェントはデータモデルを推測するのではなく、このカタログを検討して、何が存在し、何にアクセスすることが認められ、ルールはどのようなものかを把握したうえでアクションを実行します。AI にとって、このカタログは組織の目次のようなものと考えることができます。

プラットフォームホスト型 MCP サーバーは、Salesforce が管理するサーバーで、AI エージェントが呼び出すことができる Salesforce の API、データ、ロジックツールを公開します。このシステムの強みは、インテグレーションコードを記述する必要がなく、サーバーを立ち上げる必要もなく、毎回呼び出し時に Salesforce の信頼性に関する管理要素がすべて自動的に適用されることです。Salesforce がインフラストラクチャを運用し、信頼性が自動的に確保されます。自ら接続を構築して管理する必要がありません。これが数か月を要するインテグレーションプロジェクトと、数日で稼働させることができるプロジェクトの違いです。

Salesforce CLI (コマンドラインインターフェース) は、ブラウザーを使用せず、ターミナルまたはコマンドラインから Salesforce と直接やり取りする開発者ツールで、Salesforce コンポーネントを作成して実装し、管理することができます。Headless 360 により、CLI の機能はエージェント開発ワークフローをサポートするように拡張されています。

IDE (統合開発環境) は、開発者が Agentforce Vibes IDE、VS Code、Cursor、Windsurf などのコーディングツールを使用して、コードを記述、テスト、実装するソフトウェアアプリケーションです。Headless 360 があれば、開発者が使い慣れた IDE から離れることなく、Salesforce を活用したエクスペリエンスを構築できます。MCP サーバーやエージェント開発ライフサイクル (ADLC) スキルを使用して、普段使用しているツールから直接 Salesforce に接続できます。

ADLC スキルはオープンソースのスキルで、Claude Code や Cursor といったコーディングエージェントを使用して、任意の IDE から直接 Agentforce エージェントを構築してテストし、監視することができます。ADLC Skills は、開発者にとってのシンプルな問いに対する Salesforce の答えです。Claude Code や Cursor を使い慣れた開発者が、ツールを切り替えることなく効率よく Agentforce エージェントを構築するにはどうすればよいか、というものです。ADLC には 3 つのコアとなる Skills があります。

  1. Develop:任意の IDE から Agentforce エージェントを構築する。
  2. Test:ツールを離れることなくエージェントの動作を検証する。
  3. Observe:エージェントのパフォーマンスを監視し、最適化する。

Salesforce へのログインは不要です。プラットフォームの専門知識がなくても、エンタープライズレベルの安全性と Salesforce フレームワークを標準で活用できます。

決定論と確率論の違い: 成功をもたらすエージェント計画を構築するためには、決定論的ロジックと確率論的ロジックの違いを認識する必要があります。ここでは、この 2 つの概念が AI のバックグラウンドの動作をどのように方向づけるかについて説明します。

  • Deterministic(決定論的):エージェントは従来のワークフローのように動作し、あらかじめ定義された予測可能なパスをたどります。同じ入力からは常に同じ出力が得られます。(電卓をイメージしてください。2+2 は常に 4 です。)
  • Probabilistic:エージェントが AI の推論を使って行動を決定します。曖昧さやばらつきに対処することはできますが、コンテキストに応じて出力が異なることがあります。(天気予報をイメージしてください。「雨が降る」という予報は、実際には「95% の確率で雨、5% の確率で別の天気」を意味します。)

Salesforce Headless 360 はその両方をサポートしています。ADLC の Skills は、deterministic なロジックの信頼性と probabilistic な AI の柔軟性を組み合わせたエージェントを開発者が構築するのに役立ちます。

Skills とは、エージェントが実行するよう訓練された特定のタスクを指します。タスクの例としては、注文の照会、返金処理、メールの送信、レポートの取得などが挙げられます。この機能は、小型の多機能ナイフに例えることができます。ナイフ、はさみ、ドライバーなどのそれぞれのツールが、特定の機能を確実に果たすよう設計されています。同様に、エージェントにさまざまな Skills が装備されていれば、与えられたタスクを完了するために適切な Skills を選択することができます。

A2A は Agent to Agent の略で、あるエージェントが別のエージェントに直接作業を引き渡すプロセスを指します。引き渡しは、人間の仲介者を必要とせず、自動的に行われます。このやり取りにより、複数のエージェントが待機することなくタスクを完了できる、シームレスな単一のワークフローが実現します。

Orchestration とは、複数のエージェントとシステムを連携させ、複雑なタスクを完了させる仕組みです。オーケストラの指揮者が演奏をまとめるイメージです。各エージェント(楽器)がそれぞれの役割を担い、Orchestration によって正しい順序で、適切なタイミングに協調して動作することが保証されます。Headless 360 では、Salesforce がクロスプロダクトの Orchestration をビルトインで提供しているため、カスタムのグルーコードなしに、エージェントが Agentforce Service、Agentforce Sales、Data 360、および外部システムをまたいでシームレスに連携できます。

Salesforce のレイヤー

Salesforce では、エンタープライズ内ですでに統合され、すでに稼働しているシステムを利用できます。開発者がゼロから構築する必要がありません。データやワークフロー、権限、エンゲージメントレイヤーが配備されているエンタープライズ内で、すでに稼働しているインフラストラクチャを基盤に構築します。この点は他社に真似のできない強みです。

レイヤー

製品

説明

コンテキストシステム

Data 360

信頼できるビジネスデータがすべて統合され、リアルタイムで利用できるため、エージェントがすぐにアクションを実行できます。

業務システム

Customer 360

営業やサービスをはじめとする、あらゆる職域で数十年にわたって蓄積されてきたビジネスロジックやワークフローが、エージェントによってオーケストレーションされるようになりました。

エージェンシーシステム

Agentforce

チャネル全体でエージェントを膨大なスケールで構築して実装し、管理します。

エンゲージメントシステム

Slack

人とエージェントが協力して業務を遂行する場所です。

リソース

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