ヘッドレスが組織にとって何を意味するのか確認する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- あらゆる企業がエージェンティックエンタープライズになるとはどういうことかを説明する。
- Headless 360 により、Salesforce エコシステムの外部で構築する開発者の障壁がどのように取り除かれるのか明らかにする。
- Headless 360 が開発者とビジネスユーザーの両方に生み出す新たなチャンスを特定する。
あらゆる企業がエージェンティックエンタープライズへの道を歩んでおり、そのどの段階でも対応してくれるパートナーを必要としています。ここで紹介する Salesforce Headless 360 は、人とエージェントがあらゆるサーフェス (Slack、Teams、ChatGPT など)、ツール、環境で連携して業務を進められるようにするプラットフォームです。Salesforce のデータ、ロジック、ガバナンスにどこからでもアクセスできるようになるため、開発者はどこで作業をしているかに関係なく構築を進めることができ、ビジネスユーザーは Salesforce UI を開くことなく業務を遂行できます。
世界は急速に変化している
今日の仕事のやり方を考えてみてください。チームの全員が 1 つのアプリケーション内で作業をしているわけではありません。開発者は VS Code、Cursor、または Windsurf で開発を行っています。ビジネスユーザーは Slack、WhatsApp、Microsoft Teams でお客様に対応しています。AI エージェントはリクエストをルーティングし、情報を要約し、あらゆるシステムにわたって同時にアクションを実行しています。これが、エージェンティックエンタープライズに向かっているということです。あらゆるシステムやワークフローにエージェントが存在し、業務が自律的に進行して、誰かが電話を取る前に何が必要になるかが予測される世界です。
しかし、課題があります。多くの企業は依然として行き詰まっており、AI の需要に安全に対応できないと言っています。企業が現在いる地点と、目指すべき地点とのギャップは現実のものです。そこにこそ、Salesforce の出番があります。
人とエージェントが働くあらゆる場所をつなぐ、1 つのプラットフォーム
「1 つのプラットフォームが、 人とエージェントが仕事をするあらゆる場所に対応する。」 これが Salesforce Headless 360 の目指す姿です。ところで、ヘッドレスとは一体どういう意味なのでしょうか?
従来、Salesforce は Lightning Experience というブラウザベースの UI からアクセスするものでした。ヘッドレスとは、Salesforce 内に存在するビジネスロジック、データ、ワークフロー、権限、ガバナンスが、Salesforce の UI を開くことなく、どこからでもアクセスできるようになることを意味します。重要なのは、エージェントはデータにアクセスできるだけでなく、セキュリティとガバナンスも継承するという点です。プラットフォームにどこからアクセスするかに関係なく、チームが長年かけて構築してきた権限、コンプライアンスルール、承認チェーンの一つひとつがそのまま引き継がれます。
簡単に言えば、Salesforce Headless 360 は、ユーザーやエージェントが Salesforce に来ることを求めるのではなく、Salesforce がすでにいる場所へ出向く仕組みです。作業のやり方を変える必要はありません。すでに毎日使用しているツールやサーフェスに Salesforce が組み込まれます。
New York World Tour で Salesforce の CMO である Patrick Stokes が Salesforce Headless 360 を紹介する様子をご覧ください。
Or (どちらか一方) ではなく And (両方)
Salesforce は、これまでも、これからも、拡張性の高いプラットフォームであり続けます。Headless 360 はその基盤に構築され、スキル、モデルコンテキストプロトコル (MCP)、アプリケーションプログラミングインターフェース (API)、メタデータ、ヘッドレスエクスペリエンスレイヤーを介して Salesforce の機能を利用可能にします。そのため、ユーザーや AI エージェントがさまざまなツールやインターフェースから Salesforce の機能にアクセスできるようになります。
Headless 360 は Lightning Experience に取って代わるものではなく、Salesforce の機能を活用できる範囲を広げるものです。チームは Teams で業務を行い、開発者は Cursor や Claude Code で構築し、組織は自ら選択したフレームワークを使ってカスタムエクスペリエンスを創出することができます。このすべてで、Salesforce のデータ、ワークフロー、セキュリティ、ガバナンスをそのまま利用できます。
つまり、Headless 360 は Salesforce を従来の Salesforce インターフェースの先へと拡張し、ユーザーやエージェントが業務を行うあらゆる場所で、Salesforce を基盤とするエクスペリエンスを実現できます。
開発者とビジネスユーザーに生まれる新たな機会
Headless 360 は、組織の重要な 2 つのグループである開発者とビジネスユーザーに新たな可能性をもたらします。
開発者
これまで、Salesforce エコシステムの外部で構築する開発者は、知識の習得が大きな負担になっていました。現在では、Claude Code、Cursor、Windsurf を使用する開発者が、新しい統合開発環境 (IDE) やプラットフォームについてゼロから学習しなくても、Salesforce 上で構築することができます。これを可能にしているのが、スキル、MCP/API、メタデータ、ヘッドレスエクスペリエンスレイヤーという 4 つの根幹的な柱です。
- スキル: 30 種を超えるスキルが事前構築されているため、Claude Code、Cursor、Windsurf などのコーディングエージェントが Salesforce をネイティブに検出して理解し、操作するための知識を得ることができます。
- MCP/API: 60 種類以上の MCP ツールと、Salesforce API のフルスイート (今後も急速に拡充予定) が揃っているため、外部の開発者が Salesforce Platform を高度なレベルでネイティブに利用できます。
- メタデータ: 組織を認識する豊富な情報によるグラウンディングにより、エージェントやツールがデータモデル、オブジェクト、項目、設定を十分に理解したうえで、特定の Salesforce 環境のコンテキスト内でインテリジェントにアクションを実行できます。
- ヘッドレスエクスペリエンスレイヤー (HXL): 柔軟な表示レイヤーにより、エージェントやアプリケーションが、Slack や Teams、WhatsApp、Voice をはじめ、あらゆるチャネルやインターフェースでエクスペリエンスを実現できます。
この 4 つの柱が一体となれば、あらゆる開発者が、安全性、ガバナンス、信頼性を備えた基盤で、どのようなツールや環境からでも Salesforce のフル機能を最大限活用することができます。
ビジネスユーザー
Headless 360 は、ビジネスユーザーも Salesforce と新たな方法でやり取りできるようにします。Slack、Microsoft Teams、WhatsApp、ChatGPT など、ユーザーがいる環境で、Salesforce がデータをサーフェスし、ワークフローをトリガーし、直接アクションを実行できるようになります。
ビジネスユーザーにとって、エクスペリエンスはシームレスです。Salesforce UI を開くことなく、Salesforce Platform の強力な機能を活用できます。
Headless 360 を支える本質的なビジネスドライバー
組織が Headless 360 を導入する理由は、採用、リーチ、スピード、AI エージェント計画という 4 つの中核的な価値が高まり、真のビジネス成果がもたらされるためです。
- 定着化: 多くの組織では、ユーザーが Salesforce に継続的にログインする習慣を定着させることに苦労しています。ユーザーが普段から作業している環境に直接ワークフローを導入すれば、こうした手間が解消されます。
- リーチ: 従来 Salesforce にアクセスできなかった従業員 (現場の作業員、フィールドチーム、外部パートナーなど) も、Slack や Teams 経由で Salesforce を活用したワークフローに参加できるようになりました。
- スピード: アプリの頻繁な切り替えが不要になることで、日々の生産性が確実に向上します。
- AI エージェント戦略: エージェンティック AI を作成している企業が必要としているのは、そのエージェントが信頼性の高いアクションを実行し、実際のビジネスデータにアクセスでき、ワークフローが管理されており、説明責任を果たせることです。Headless 360 は、エージェントがパイロットから本番環境へと移行するために必要なエンタープライズインフラストラクチャを提供します。
