作業明細書を設計する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 作業明細書 (SOW) の主要な領域について説明する。
- SOW に記載されているエンゲージメントの目的を特定する。
作業明細書で実装を開始する
Slack サービスチームは、Slack Enterprise Grid へのアップグレードを予定している企業に、新規のサービスエンゲージメントを販売しました。そして今、Slack を初めて利用するクライアントが、導入ジャーニーの案内役としてあなたを頼りにしています。そのためには、チームの編成とオンボーディング、クライアントの目的の把握、タイムラインの作成、プロジェクトのケイデンスの設定が必要です。
チームは、キックオフに向けて計画を始めています。数週間のうちに、チームを立ち上げ、ナレッジトランスファーを行い、成果物について全員に周知する必要があります。万全を期して、まず署名済みの作業明細書 (SOW) から始めます。
SOW の主要な領域を定義する
SOW は、プロジェクトの活動、成果物とタイムテーブル、予算を定義するものであり、あらゆる新規コンサルティングエンゲージメントにおける信頼できる情報源としての役割を果たします。準備の一環として、プロジェクトに割り当てられた社内チームがその内容を理解していることが重要です。
作業明細書の構造はすでに用意されている場合が多く、それを引き続き使用することをお勧めします。このコンテンツでは、Slack プロジェクトに特有で、ほかのサービスプロジェクトとは異なる可能性がある SOW の領域について説明します。
Slack プロジェクトでは変わってくる可能性がある SOW の主要な領域には、SOW の執行者、エンゲージメントの目的、成果物、クライアントの義務があります。
SOW の執行者
執行者セクションには、クライアント側の企業と担当役員が記載されます。担当役員は、通常、Slack インスタンスのプライマリオーナーでもあります。この人物は、クライアントとの最初の窓口になる場合があります。プロジェクト全体の成功における主要な連絡先であり、コアプロジェクトチームの一員でもある必要があります。
エンゲージメントの目的
エンゲージメントの目的セクションには、エンゲージメントの主要な目的が記載されます。エンゲージメントに関するクライアントの目的と目標を理解することは、関係者内部、すなわちクライアントや Slack アカウントチームとの連携を築くうえで不可欠です。クライアントチームとのミーティングの前に、エンゲージメントに割り当てられた社内チームがこれらの目的を十分に理解していることが重要です。
このエンゲージメントが、このクライアントのより大きな成功とセールス戦略にどのように位置付けられるかを理解することも重要です。認識を確実に揃えるために、このクライアントの全体的なカスタマーサクセスプランを推進する Slack アカウントエグゼクティブおよびカスタマーサクセスマネージャーと連携します。
目的の例を次に示します。
- クライアントの現在の Slack 利用状況を理解する。クライアントのコアユーザーチームに最適な Slack Enterprise Grid エクスペリエンスを作成し、成長に備える。グリッド設計の意思決定において、クライアントのコンプライアンスおよびセキュリティ要件を検討する。
- 効果的な Slack の管理と利用を実現するための基本的なガバナンスを提案する。
- 管理者や関係者向けのグリッドの概要を含め、ユーザーに Slack のトレーニングを行う。
- 初期導入から得たフィードバックを収集し、今後のリリースに反映する。
プロジェクト成果物
プロジェクト成果物セクションには、エンゲージメントを通じてクライアントに提供される内容と、チーム内で誰が作業を提供するかが記載されます。プロジェクト成果物は、初期プロジェクト計画の重要なインプットとなります。チームのオンボーディングと計画のレビューを行うときには、誰が何をいつ提供するかをチームが理解していることが重要です。これにより、プロジェクトを開始するにあたって適切な認識合わせができます。
クライアントの義務とプロジェクトの前提条件
社内チームが作業を提供しますが、それはプロジェクトの半分に過ぎません。プロジェクトを成功させるためには、クライアント側にも果たすべき義務があります。クライアントが満たす必要がある主要な領域 (プロジェクトへのクライアント側の人材確保や時間配分を含む) について、必ず確認します。コアクライアントチームはプロジェクトを通じて関与し、多くの場合、導入後も Slack のガバナンスを継続して担当します。(役割と責務については、このバッジの後半で学習します。)
作業明細書についてクライアントに説明する
社内チームが SOW の内容を基本的に理解したら、次は、プロジェクトに割り当てられたコアクライアントチームにも同様の理解を促します。これらはすべて、キックオフミーティングの前に、プロジェクト計画の一環として行う必要があります。多くの場合、SOW をレビューして署名しているのはクライアントの担当役員のみです。そのため、ドキュメントのレビューは、コアクライアントチームとともに行うことが特に重要です。そうすることで、最初から全員の認識が一致し、同じ目標に向かって取り組むことができます。
ここまでで、Slack プロジェクトの作業明細書の主要な領域と、SOW の内容についてクライアントに説明することの重要性について理解しました。次に、SOW を基盤として Slack プロジェクト計画を開始する方法について見ていきます。