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引受ルールを設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 保険見積ライフサイクルでのフェーズモデルの目的を説明する。
  • 引受ルールによって、フェーズ管理プロセスがどのように自動化および簡素化されるかを説明する。
  • デジタル保険を使用して、見積承認のための引受ルールを作成して設定する。

保険でのフェーズ管理

保険では、見積や保険契約は、申請から最終承認まで構造化されたライフサイクルに従います。各フェーズはチェックポイントとして機能し、コンプライアンスの確認、リスクの評価、ビジネス目標との整合性の確認を行います。明確なガバナンスがない場合、手動での引き継ぎや評価のばらつきにより、遅延、エラー、コンプライアンス上のギャップが発生する可能性があります。

保険業者は、デジタル保険のフェーズ管理を活用して、このライフサイクルを定義して自動化できます。フェーズ管理はフェーズモデルを使用して、見積、保険契約、その他のレコードのライフサイクルを定義します。

フェーズモデルは、2 つの主要な要素で構成されます。

  • フェーズ: プロセス内のチェックポイントやステップ (ドラフト、申請済み、レビュー中、承認済み)
  • フェーズ移行: 見積がフェーズ間をどのように移行するかを定義する経路

見積ワークフローのフェーズと移行を示したフェーズモデル。

こうしたフェーズモデルにより、商品ラインごとにワークフローを柔軟に調整でき、一貫性のある効率的な承認プロセスが確保されます。フェーズモデルが有効化されると、レコードページの上部に一連のシェブロンとして表示されます。これにより、エージェントや引受人は各取引の状況をリアルタイムで追跡できます。

ドラフトフェーズの自動車保険見積レコードページ。

フェーズ移行は自動または手動で行えますが、ルールによって望ましい条件下で移行が実行されるようにすることで、効率と精度が向上します。こうしたルールは、次の実現に役立ちます。

  • 見積が特定の条件を満たした場合に、承認を自動化する。
  • 高リスクの申込に対して、手動レビューをトリガーする。
  • 引受ワークフローを標準化し、正確性とコンプライアンスを向上させる。

たとえば、低リスクの自動車保険見積は、[Draft (ドラフト)] から [Approved (承認済み)] へ自動で移行できますが、高リスクの見積は次のフェーズに進む前にレビュー対象としてフラグ付けされる場合があります。

ルールをフェーズ管理に統合することで、保険業者は非効率を排除し、手作業を削減し、見積がスムーズに進行するようにできます。

引受ルールとフェーズ管理

デジタル保険では、引受ルールは見積が承認プロセスを進む方法を管理する主要な手段となります。このルールは、商品レベルでリスクベースの意思決定を自動化し、各見積が適切な承認パスに従うようにします。たとえば、自動車保険では運転履歴の確認が必要になる場合があり、住宅保険では物件の詳細が確認されます。

フェーズ移行はリスク評価に依存するため、引受ルールは見積を承認プロセスに沿って導く重要な役割を担います。

Justus は、引受ルールを設定します。最初の目標は、次のとおりです。

  • 運転者の事故点数が 2 未満の場合、低リスクの自動車保険見積を自動で承認し、顧客にメールで通知する。

フレームワークを設定する

引受ルールを設定する前に、Justus は構造化された承認プロセスを確立するために、以下の 1 回限りの設定ステップを完了します。

  • 組織設定でフェーズ管理を有効化する。
  • ライフサイクルフェーズを使用してフェーズモデルを定義する。
  • 引受ルールを保存するルールライブラリを作成する。
  • ルール評価結果のアクションを定義する。
  • 商品詳細ページに引受ルール Lightning Web コンポーネント (LWC) を追加する。
  • リアルタイム評価のために見積オブジェクトが引受ルール API をコールできることを確認する。

ステップごとの設定手順については、こちらの記事を参照してください。

上記のステップが完了した状態で、Justus が低リスク自動車保険見積向けの引受ルールを設定する手順を見ていきましょう。

ルールの詳細を定義する

Justus は Auto Silver 商品の [Underwriting Rules (引受ルール)] タブに移動し、[New Rule (新規ルール)] をクリックします。

[New Rule (新規ルール)] ボタンが強調表示されている [Underwriting Rules (引受ルール)] タブ。

[New Rule (新規ルール)] ワークフローが開き、Justus はルールが適用されるオブジェクト種別、レコードタイプ、移行ステップなど、基本的なルールの詳細を設定します。次の情報を入力します。

  • Object Type (オブジェクト種別): Quote (見積)
  • Record Type (レコードタイプ): Master (マスター)
  • Transition Step (移行ステップ): Draft To Approved (ドラフトから承認済み)
  • Status (状況): Draft (ドラフト)
  • Name (名前): Low-Risk Accelerated Auto Approval (低リスク迅速自動承認)

Accelerated Auto Approval (迅速自動承認) の新規ルール詳細ページ。

ルール条件を設定する

ルールの詳細を定義した後、ルールの評価結果が true か false かを決定する条件を設定します。これらの条件により、引受の判断が客観的かつ定義済みの条件に基づいて行われるようにします。

Justus はルールを [Auto Silver] 商品に適用し、以下の条件を自動承認のトリガーとして定義します。

  • Resource (リソース): Driver (運転者)
  • Attribute (属性): Driver Accident Points (運転者の事故点数)
  • Operator (演算子): Less Than (次の値未満)
  • Value (値): 2

承認ルールのルール条件ステップ。

この例では、条件は 1 つのみですが、引受ルールは最大 5 つの条件を評価して、より複雑なリスク評価を作成できます。

ルールアクションを設定する

ルールアクションは、引受ルールがトリガーされた場合に実行される処理を指定します。こうしたアクションにより、保険業者は承認の自動化、追加ワークフローのトリガー、手動による確認の要求などを行うことができます。

アクションは、事前に設定された自動フローを使用して実行されます。アクションを追加する手順は、次のとおりです。

  • [Evaluation Type (評価種別)] を指定します (True または False)。
  • アクションの目的を説明する名前を設定します。
  • アクション種別として [Automated Flow (自動化フロー)] を選択します。
  • 正しいプロセスをコールするために [Flow Definition API Name (フロー定義 API 参照名)] を入力します。

Justus は低リスクの承認ルールに 2 つのアクションを設定します。

  • ルールが true と評価された場合 (運転者の事故点数が 2 以下)、見積は自動的に [Approved (承認済み)] へ移行します。さらに、承認されたことを顧客に知らせるメール通知がトリガーされます。
  • ルールが false と評価された場合 (運転者の事故点数が 2 より大きい)、見積は自動的に [In Review (レビュー中)] へ移行し、ユーザーは確認中であることを知らせるメールを受け取ります。

承認ルールのルールアクションステップ。

ルールを確認した後、Justus はルールを保存して有効化します。ルールを有効化すると、ルールは見積の評価時に実行されます。

条件ロジックを定義する

引受ルールは、オブジェクト種別と移行ステップに基づいてルールグループに整理されます。これが、どのように役立つのでしょうか? 同一のプロセス内で複数のルールが評価され、見積の承認やフラグ付けの前に、すべての関連するリスク要因が考慮できるようになります。

たとえば、[Underwriting (引受)] タブの [Quote, Draft to Approved (見積、ドラフトから承認済み)] ルールグループ内に Auto Silver 商品の新しい自動車ルールが表示されています。

[Draft To Approved (ドラフトから承認済み)] 移行のルールグループに有効なルールが表示されている [Underwriting Rules (引受ルール)] タブ。

グループ内に複数のルールが存在する場合、条件ロジックを設定して、それらのルールがどのように適用されるかを決定できます。これは連番と論理演算子を使用して行います。

たとえば、Justus は [Draft to Approved (ドラフトから承認済み)] 移行に 2 つ目のルールを追加します。

  • 条件: 運転履歴が 10 年以上あり、重大な事故歴がない場合は承認する。

ルールグループ内で、条件ロジックを次のように設定します。

  • 「1 OR 2」: どちらかのルールが true と評価されれば、見積は自動的に [Approved (承認済み)] へ移行します。
  • 「1 AND 2」: 承認には両方の条件を満たす必要があります。

設定を完了し、Justus はルールグループを有効化します。有効化はルールグループ全体に適用されますが、グループ内の個々のルールは独自の有効/無効状況を保持します。

ルールで顧客満足度を向上させる

引受ルールを設定することで、保険業者は承認を自信を持って自動化し、コンプライアンスを確保し、見積プロセスを効率化できます。低リスクの申込を迅速に処理したり、複雑なケースをレビュー対象としてフラグ付けしたりすることで、これらのルールは効率性と正確性の両方を向上させる、構造化された予測可能なエクスペリエンスを提供します。

Cumulus Insurance のアプローチは、フェーズ管理によって保険ワークフローが円滑に進行することを示す一例にすぎません。ただし、適切に設計されたルールの効果は引受業務にとどまりません。ルールを戦略的に適用することで、保険業者は意思決定を迅速化し、手作業の負荷を削減し、保険契約の正確性を向上させながら、顧客とエージェントの双方にシームレスで直感的なエクスペリエンスを提供できます。

この単元で Justus と共に学んだルールを振り返ってみましょう。

  • 適格性ルールは、対象商品のみが顧客に表示されるようにします。
  • 設定ルールは、見積時に商品がどのように動作するかを定義します。
  • 商品引受ルールは、リスクベースの自動化によって取引を承認へと導きます。

ルールに基づく自動化の確かな基盤により、保険ワークフローを高い精度と効率で強化できるようになりました。さらに専門知識を高めたい場合は、 高度な実装戦略、ベストプラクティス、追加の設定指針について、「リソース」セクションを参照してください。

リソース

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