Slack のポリシーと設定について学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- OrG のポリシーおよび設定と、ワークスペースのポリシーおよび設定の違いを説明する。
- OrG レベルの設定の一般的な例を挙げる。
- ワークスペースレベルの設定の一般的な例を挙げる。
- ワークスペースアクセスの 4 つのレベルを挙げる。
2 つのレベルの物語
たとえば、同僚が Slack について話す中で、「OrG レベルの設定」や「ワークスペースレベルの設定」といった言葉を口にしたとします。 後で調べようと、この言葉を覚えておきます。Slack では、OrG とワークスペースは同じものなのでしょうか? それとも別のものなのでしょうか? 別のものだとしたら、何が違うのでしょうか? その答えは、このバッジで見つかります。ここでは、Slack の OrG レベルの設定とワークスペースレベルの設定の違いについて学習します。
端的にいえば、OrG レベルの設定はオーガナイゼーション全体での Slack のエクスペリエンスを決定し、ワークスペースレベルの設定は特定のワークスペースでのエクスペリエンスを決定します。OrG レベルのポリシーと設定は、複数のワークスペースにまたがる Slack Enterprise Grid の基盤となります。
Slack OrG とは
OrG の設定は Slack オーガナイゼーション全体を管理し、そのすべてのワークスペースに適用されます。ユーザープロビジョニング、シングルサインオン (SSO)、アプリ管理など、グローバルポリシーとセキュリティを扱います。
Slack OrG の設定の例を次に示します。
- オーガナイゼーション全体に設定されたデフォルトのチャンネル。#help-slack や #announcements-global など、Slack にプロビジョニングされた新しいメンバーが自動的に参加するチャンネルです。
- @channel と @everyone のメンションに対して常に警告を表示するように設定されたメッセージ権限。
- OrG オーナー、OrG 管理者、およびワークスペースのオーナー/管理者が Enterprise Grid ワークスペースにゲストを招待することを許可するポリシー。
- 公開 URL を介した外部ファイル共有を防ぐために無効化された公開ファイル共有。
Slack ワークスペースとは
ワークスペースの設定は、1 つの Slack ワークスペースに固有のもので、メンバーのアクセス設定、チャンネル管理、そのワークスペース内の特定のアプリなど、ワークスペース独自の側面を制御します。
ワークスペースの設定の例を次に示します。
- ワークスペースごとに設定されたデフォルトのチャンネル。たとえば、オーガナイゼーションに営業部門のワークスペースがある場合、そのワークスペースの新しいメンバーは全員、自動的に #announcements-sales チャンネルに追加されます。
- メンバーがワークスペース内のメッセージを削除したり、メッセージをいつでも編集したりできる権限。
- ワークスペースのオーナー/管理者のみに制限されたカスタム絵文字の作成。
ワークスペースのアクセス設定
Slack には、メンバーがワークスペースに参加する方法を制御する 4 つのオプションがあります。
-
Open (公開): オーガナイゼーション内の誰でもワークスペースを表示して参加できます。たとえば、すべてのメンバー向けのグローバルワークスペースがこれに該当します。
-
By Request (リクエスト制): オーガナイゼーションのメンバーはアクセスをリクエストできます。たとえば、インターンなどのグループ用のワークスペースのように、メンバーシップは管理したいものの、ワークスペースへの参加をリクエストすること自体は誰にでも認めたい場合がこれに該当します。ただし、この設定では、参加のリクエストに対して頻繁にアクションを実行する必要があるため、管理負担が最も大きくなります。

-
Invite Only (招待制): オーガナイゼーションのメンバーは、ワークスペースのオーナー/管理者から招待されるか、OrG オーナー/管理者によってワークスペースに追加されます。たとえば、一般ユーザーには非公開にすべき詳細を含む、プロジェクトや製品用のワークスペースがこれに該当します。
この設定では、管理者の負担がリクエスト制より少なくなりますが、公開または非公開よりは大きくなります。
-
Hidden (非公開): メンバーはワークスペースを表示できず、OrG オーナー/管理者から招待されるか追加される必要があります。たとえば、合併または買収用のワークスペースがこれに該当します。
一般に、公開オプションはコラボレーション環境を促進します。ただし、規制が厳しい、またはセキュリティを重視する業種のクライアントは、ほかの設定を選択する場合があります。
ワークスペースの設定か、OrG の設定か
Slack には数多くのポリシーと設定があります。これらは主要なカテゴリに分類され、ワークスペース、OrG、またはその両方の設定になります。次のように整理できます。
カテゴリ |
OrG かワークスペースか? |
定義 |
例 |
|---|---|---|---|
一般 |
両方 |
これらの設定は、オーガナイゼーションの一般情報を定義し、Slack のネイティブ機能を有効にします。 |
デフォルトの言語は何か? |
管理者のメンバー種別 |
両方 |
管理者のメンバー種別は、Slack のアカウントと設定の管理を担当するメンバー用に設計されています。 |
OrG オーナーの権限を譲渡し、チャンネル管理ツールにアクセスできるのは誰か? |
システムのメンバー種別 |
組織 |
Enterprise Grid では、システムのメンバー種別を使用すれば、オーガナイゼーションはより柔軟な方法でメンバーに権限を付与できます。 |
Slack で訴訟ホールドを設定できるのは誰か? |
ID 管理 |
組織 |
これらの設定により、オーガナイゼーションは、従業員が Slack にサインインするときの追加のセキュリティレイヤーとしてシングルサインオン (SSO) を有効にできます。 |
従業員はどのように Slack にログインするか? |
セキュリティ |
両方 |
これらの設定は、オーガナイゼーションが求めるセキュリティ水準に Slack がどのように準拠するかを定義します。 |
ファイルをダウンロードおよび送信できるユーザーを、Slack でどのように管理するか? |
コンプライアンス |
両方 |
これらの設定は、Slack でのやり取りが Slack 内で保持される期間を定義します。 |
ダイレクトメッセージのデータと変更ログを Slack で保持するか? |
チャンネル管理 |
両方 |
これらの設定は、チャンネルを作成、編集、アーカイブできるユーザーと、チャンネルへの投稿権限を管理するユーザーを定義します。 |
複数のワークスペースにまたがるチャンネル (マルチワークスペースチャンネル) を管理できるのは誰か? |
アプリケーション |
両方 |
これらの設定は、新しいアプリをオーガナイゼーションにどのように追加するかを定義します。 |
新しいアプリには承認が必要か? |
設定の一覧と推奨設定については、管理者設定ガイドを参照してください。
まとめ
OrG レベルの設定とワークスペースレベルの設定は、まったく異なるものです。
- OrG レベルの設定は、オーガナイゼーション全体での Slack のエクスペリエンスを決定します。
- ワークスペースレベルの設定は、特定のワークスペースでのエクスペリエンスを決定します。
また、ワークスペースのポリシーと設定は、特定のワークスペースやビジネスのニーズに対応するために、必要に応じて OrG レベルの設定にさらに設定を追加したり、上書きしたりできます。
リソース
- Slack リソース: Workspace policies & settings (ワークスペースのポリシーと設定)
- Slack リソース: Org policies & settings (OrG のポリシーと設定)
- Slack リソース: Admin setup guide (管理者設定ガイド)
- Slack ヘルプセンター: 新メンバーが参加するデフォルトのチャンネルを設定する
- Slack ヘルプセンター: ワークスペースまたはオーガナイゼーションのデフォルト言語を設定する
- Slack ヘルプセンター: シングルサインオン設定の管理
- Slack ヘルプセンター: Slack でのファイルのダウンロードとメッセージのコピーをブロックする
- Slack ヘルプセンター: アプリ承認時のセキュリティに関する推奨事項
