Summer '26 で認定 MuleSoft Platform アーキテクト資格を更新する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- MuleSoft Omni Gateway を使用して、大規模言語モデル (LLM)、エージェント、API、システム間のやり取りを管理する。
- インテグレーションインテリジェンスを活用して、問題発生後のトラブルシューティングから先回りした最適化へ移行する。
- Anypoint Platform Private Cloud Edition (PCE) 4.2.0 にアップグレードして、セキュリティを強化する。
- API カタログを使用して、Salesforce ホスト MCP サーバーを作成、管理する。
認定資格を最新の状態に維持する
Salesforce 認定資格は、最新の状態に維持することで最大限の価値が発揮されます。認定 MuleSoft Platform アーキテクト資格を最新の状態に維持するために、このバッジを期限までに修了してください。
認定資格にご興味がございましたら、 MuleSoft Platform アーキテクト認定資格を参照してください。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。先に進む前に、同意書の受験ポリシーと、「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」記事を確認してください。
認定 MuleSoft Platform アーキテクト資格の概要
MuleSoft Platform アーキテクトは、次のような役割で特に真価を発揮します。
- ビジネス部門、インフラストラクチャ部門、情報セキュリティ部門などのチームと連携し、組織固有の状況に合わせて Anypoint Platform のリリースを最適化して、その方向性を定める。
- 組織内のほかのツールやアプリケーションと Anypoint Platform をどのように連携して使用するかを定義する。
- Anypoint Platform の利用方法と、プラットフォームを持続的に運用するために必要な組織およびプロセスの変更を定義する。
- ガイダンスを提供し、規模の拡大と複数の事業部門での導入に必要な標準、再利用可能なアセット、自動化の作成を推進する。
このバッジでは、認定資格を最新の状態に維持し、各自のスキルを高めるために知っておくべき MuleSoft Platform アーキテクト Spring '26 の主な更新内容を取り上げます。
MuleSoft Omni Gateway
5 月、MuleSoft は Flex Gateway の次世代版となる Omni Gateway を発表しました。移行作業なしでご利用いただけます。Omni Gateway は、あらゆる環境で稼働する高速で柔軟なゲートウェイを使用して、LLM、エージェント、API、システム間のやり取りを迅速に統制します。この単一のガバナンスレイヤーは、Kong、Apigee、Azure、AWS などのサードパーティゲートウェイも含め、これらのシステム間のあらゆるやり取りを保護して制御します。複雑でコストのかかる再構築やアーキテクチャの再設計に時間を費やすことなく、API をエージェントに対応させることができます。
なぜ変更が必要なのでしょうか。企業では、自律型エージェントの導入ペースにガバナンスが追いついていません。エージェントには適切な監督が必要であり、MuleSoft はその負担を軽減します。また、エンジニアリングチームは、分断された複数のツールを使用しています。現在の統合インフラストラクチャは、API、ゲートウェイ、ポリシーレイヤーも含め、アプリケーションから利用されることだけを想定して構築されています。自律型エージェントが利用するようになると、これまでは大きな問題にならなかった管理上の死角が、重大なセキュリティ脆弱性やシャドーアセットを生み、コンプライアンス対応の不統一につながるおそれがあります。こうした新たな脆弱性に対処しようと、各チームは単独の AI ゲートウェイや独自のポリシーレイヤーを場当たり的に追加して来たため、コントロールプレーンが分断されてしまいました。組織には、事業全体でエージェントが何をしているかを一元的に把握する手段がありません。
Omni Gateway は、複数のゲートウェイにまたがるポリシーの適用、ツールをエージェント対応にする MCP 変換、API と AI のポートフォリオ全体をエージェントと開発者の双方に提供する統合開発者ポータルによって、このギャップを解消します。API と AI のガバナンスを単一のコントロールプレーンに統合することで、AI の取り組みをプロトタイプから本番稼働へ迅速に移行できます。これまで統合、セキュリティレビュー、ポリシー調整に数か月かかっていた作業を、合理化されたリリースプロセスによって数日に短縮できます。
Omni Gateway を使用すると、すべてのゲートウェイとやり取りを一元的に監視できます。すべてのエージェントのやり取りとプロトコルを、1 つの統合ビューから可視化して追跡できます。これにより、やり取り全体の可視性が高まるだけでなく、セキュリティを優先しながら個別の改修を減らすこともできます。
- API の管理: あらゆるゲートウェイや API にガバナンスを拡張し、ネイティブ MCP および A2A サポートを使用して AI エージェントを接続します。また、すべての API をエージェントが実行可能なアセットにして、再構築やアーキテクチャの再設計を行わずに、AI エージェントが検出して利用できる MCP エンドポイントへ変換します。
- AI の保護: すぐに使用できるポリシーを企業全体に適用し、すべてのエージェントアクションで委任された ID が使用されるようにします。また、接続ごとに専用の自動ポリシーを適用し、すべてのエージェントのやり取りで信頼性を検証します。
- コストの削減: LLM の支出とトークン使用量を管理し、その発生元を特定します。すべてのチーム、アプリケーション、ワークフローでトークンの消費量とコストを追跡します。AI 支出が管理対象となり、どこで発生したかを明確にできる品目となります。
Flex Gateway はこれからどうなるのでしょうか。Flex Gateway は今後も存続し、AI 時代に合わせて進化していきます。Omni Gateway は Flex Gateway と同じランタイムを使用しつつ、現在稼働している API に加えて AI トラフィックも管理できるように拡張されています。既存の Flex Gateway ユーザーは、現在の機能をすべて引き続き利用できるうえ、Omni Gateway によってエージェンティック AI 時代に必要なガバナンス機能も利用できます。そのため、AI のスピードに合わせながら、より安全に業務を進められます。
インテグレーションインテリジェンス
この MuleSoft 統合運用向け分析ソリューションにより、これまでのように問題が発生してからトラブルシューティングを行うのではなく、システムをプロアクティブに最適化して、障害に強いアーキテクチャを構築できるようになります。このアプローチは、MuleSoft のテレメトリーデータを Salesforce に取り込み、Data 360 と Tableau Next の機能を活用することで実現します。インテグレーションインテリジェンスは、Anypoint Monitoring および Diagnostics Agent との組み合わせを通して、長期的な分析とアクションにつながるインサイトを提供し、稼働時間の最大化と継続的なパフォーマンス最適化を支援します。ユーザーは、シームレスサインオンバナーを使用して Anypoint から Salesforce に直接移動できるため、スムーズに操作を続けられます。
今回の機能強化では、主に組み込みダッシュボードとビジュアライゼーションの改善により、メトリクスをさらに活用できるようになりました。その結果、非効率な箇所の特定、パフォーマンスのベンチマーク、的確な最適化の判断が容易になります。Anypoint Monitoring の最新リリースでは、インテグレーションインテリジェンスに次の機能強化が追加されています。
- CloudHub 2.0 や Runtime Fabric など、より多くのリリース環境からデータを取得
- カスタムデータスペースとダッシュボードを利用して、Mule アプリケーションと API のメトリクスを監視するインテグレーションインテリジェンスを設定
- ダッシュボード向けの Flex Gateway のビジュアライゼーション
- Anypoint Insights の [API Details (API の詳細)] タブと [Application Details (アプリケーションの詳細)] タブにアプリケーションと API の新しいメトリクスを追加
2025 年のベータ版から追加されてきたインテグレーションインテリジェンスの機能強化が、米国および EU のクラウドリージョンで正式リリースされました。
Anypoint Platform Private Cloud Edition (PCE) 4.2.0
Anypoint Platform Private Cloud Edition (PCE) 4.2.0 が 4 月に正式リリースされました。これにより、セキュリティポリシーに準拠しながら、ローカルサーバーで Mule アプリケーションを実行および管理できます。Anypoint Platform PCE は、外部システムとのやり取りやインターネット接続を必要としないローカルな MuleSoft コントロールプレーン機能を提供し、すべてのデータの保存、処理、転送をローカル環境内で完結させます。Anypoint Platform PCE は Kubernetes を基盤としており、高可用性と拡張性を標準で備えています。Kubernetes に関する詳しい知識がなくてもインストールはできますが、管理やトラブルシューティングを行うには Kubernetes を理解している必要があります。
最新のリリースでは、コンプライアンス、移行、サポート、上書きオプションの新機能に加えて、ログインや既存のクライアント型の接続アプリケーションに関する問題も修正されています。主な行進内容は次のとおりです。
- セキュリティとコンプライアンス: 重要なバグ修正と RHEL9 へのベースイメージのアップグレードにより、法令およびセキュリティ基準への対応を強化
- 高度な暗号化: FIPS 140-3 (EMS + TLS 1.3) をサポート
- 最新のランタイム: Mule Runtime 4.11 をサポート
- オブザーバビリティの強化: トレースとログで OTel (OpenTelemetry) をネイティブサポート
- クラウドネイティブインフラストラクチャ: PVC のプロビジョニングで StorageClass をサポート
API カタログ
API カタログが、システム管理者が Salesforce ホスト MCP サーバーを管理するための中心的なハブになりました。使用できる MCP サーバーには、標準 (Salesforce の各クラウドで提供) とカスタム (任意のユースケースに合わせて必要な機能を選択して作成) の 2 種類があります。これにより、MCP 対応の AI アシスタントは Salesforce データを安全に利用でき、インフラストラクチャをプロビジョニングする必要もなく、すべて [Setup (設定)] から管理できます。カスタム Salesforce MCP サーバーを作成したり、API カタログの標準 Salesforce MCP サーバーを確認して有効化したりできます。サーバーを有効化し、サポート対象の MCP クライアントで動作するように設定すれば、Salesforce で利用できるようになります。
標準
Agentforce で使用する標準 Salesforce MCP サーバーを有効化します。サーバーを有効化すると、API カタログと Agentforce レジストリの両方に表示されます。有効な標準 Salesforce MCP サーバーは Agentforce レジストリに表示されますが、有効化と無効化は API カタログでのみ行えます。
API カタログで標準 Salesforce MCP サーバーを有効化する手順は次のとおりです。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
API Catalog(API カタログ) と入力し、[MCP Servers (MCP サーバー)] を選択します。 - MCP サーバーを選択します。
- MCP サーバーを有効化するには、[Activate (有効化)] を選択します。
- MCP サーバーを無効化するには、使用されていない有効なサーバーを選択し、[Deactivate (無効化)] を選択します。
Custom (カスタム)
Salesforce ホスト MCP サーバー機能が有効になっていれば、カスタム Salesforce MCP サーバーを作成できます。API カタログでサーバーを作成し、アセットを追加してから有効化します。
- API、Apex アクション、フローに対応付ける Salesforce MCP サーバーツールの追加
- プロンプトビルダーからの Salesforce MCP サーバープロンプトの追加
- ほかの MCP サーバーからの Salesforce MCP サーバーアセットの追加
- API カタログでのカスタム Salesforce MCP サーバーの有効化と無効化
API カタログでカスタム Salesforce MCP サーバーを作成する手順は次のとおりです。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
API Catalog(API カタログ) と入力し、[MCP Servers (MCP サーバー)] を選択します。 - [Create Salesforce MCP Server (Salesforce MCP サーバーを作成)] を選択します。
- 一意の表示ラベル、名前、説明を入力します。
- [作成] を選択します。(サーバーの作成後、表示ラベルと説明は編集できますが、名前は編集できません。)
この単元では、この数か月の間にリリースされた MuleSoft Platform アーキテクト向けの機能から特に重要なものを選んで確認しました。ここで、上記のトピックの理解度を確認し、認定 MuleSoft Platform アーキテクト資格を更新するためにテストを受けていただきます。
リソース
- Mulesoft: MuleSoft announced Omni Gateway (MuleSoft による Omni Gateway の発表)
- MuleSoft: MuleSoft Omni Gateway
- MuleSoft ドキュメント: Integration Intelligence (インテグレーションインテリジェンス)
- MuleSoft ドキュメント: Anypoint Monitoring Release Notes (Anypoint Monitoring リリースノート)
- MuleSoft ドキュメント: Anypoint Platform Private Cloud Edition (PCE) 4.2.0
- MuleSoft ドキュメント: Anypoint Platform Private Cloud Edition 4.2.0 Release Notes (Anypoint Platform Private Cloud Edition 4.2.0 リリースノート)
- Salesforce ヘルプ: API カタログでの Salesforce ホスト MCP サーバーの管理
- Salesforce ヘルプ: API カタログでの標準 Salesforce MCP サーバーの有効化
- Salesforce ヘルプ: API カタログでのカスタム Salesforce MCP サーバーの作成
