Cloud Data Marketplace でデータを見つけてアクセスする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Informatica Cloud Data Marketplace について説明する。
- CDMP の主な機能を挙げる。
- CDMP の主な用語を定義する。
- データの検索から配信まで、CDMP を用いたデータアクセスライフサイクルについて説明する。
Informatica Cloud Data Marketplace の概要
データマーケットプレイスがあれば、複雑なデータ環境でも、ユーザーフレンドリーなエクスペリエンスが実現することはすでに学習したとおりです。Informatica Cloud Data Marketplace (CDMP) は、まさにこれを実現するプラットフォームです。CDMP は一元管理型の E コマースストアフロントを備えていますが、ここで入手できるのは衣料品や電子機器ではなく、データです。つまり、CDMP では必要なデータを検索し、説明や評価を確認して、申請します。バックグラウンドでは、データ所有者がアクセスを管理し、配信されるデータが組織の高い品質基準を満たしていることを保証します。

Informatica CDMP はセルフサービスのデータプラットフォームを備え、ガバナンスとセキュリティで適切に管理された状態で、ビジネスユーザーが必要なデータにアクセスできるようにします。このため、ユーザーはアクセス権が付与されたデータに簡単にアクセスできます。
CDMP は Informatica Intelligent Data Management Cloud (IDMC) エコシステムの一部です。CDMP は、データ所有者と、アナリスト、マネージャー、マーケティング担当者などのエンドユーザーを結び付けます。
CDMP の主な機能とユースケース
CDMP があれば、データにシームレスかつ効率的にアクセスできます。ここで主な機能をご紹介します。
データディスカバリー
CDMP は、組織のデータアセットの強力な検索エンジンとして機能します。キーワードを使ってデータを検索し、認定済みの用途や配信方法などの検索条件で結果を絞り込めば、関連性の高いアセットを瞬時に見つけることができます。
![Informatica Cloud Data Marketplace の [Search (検索)] ページ。データの検索に役立つ検索条件とデータコレクションが示されています。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/informatica-cloud-data-marketplace-basics/discover-and-access-data-with-cloud-data-marketplace/images/ja-JP/033011b061c9093d8fa675dd610008d7_kix.ppo05i7021dv.png)
データをカテゴリ別に閲覧することも可能です。アセットに詳細なサマリーが示されるため、データのコンテキストや内容を把握できます。申請する前に、データアセットを横並びで表示すれば、品質や技術仕様を比較検討できます。
![Informatica Cloud Data Marketplace の [Browse (参照)] ページ](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/informatica-cloud-data-marketplace-basics/discover-and-access-data-with-cloud-data-marketplace/images/ja-JP/fcea270a54164758445150e0ff9217b6_kix.x4kido8d2cs2.png)
データへのアクセス
CDMP では、データのソースに関係なく、誰もが簡単かつ迅速にデータを見つけて利用できます。データは、スーパーマーケットの売り場のようにカテゴリ別に整理されているため、簡単に見て回ることができます。カテゴリ内の各データコレクション (データプロダクトともいう) に、その内容、所有者、用途、信頼性、最終更新日などを確認できるサマリーが表示されます。つまり、スーパーマーケットの売り場を見て回るように、簡単に必要なデータを見つけることができます。
データガバナンスと品質
CDMP を Cloud Data Governance and Catalog (CDGC) と統合すれば、CDGC によってカタログに分類されたデータにユーザーがアクセスできます。このため、ユーザーは組織のポリシーで管理された信頼できるデータを利用できます。
CDGC から統合されたアセットに、拡張された顧客プロファイル情報、用語、データ分類などが表示されます。
クラウドデータ品質のルールを実装すると、CDMP のデータアセットに直接、完全性、妥当性、適時性など極めて重要な品質レポートが表示されます。CDGC で生成されるこうしたインサイトにより、データが使用に適した状態であることを確認できます。
![データコレクションの [Data Quality (データ品質)] タブには、CDGC とのインテグレーションによって CDMP で使用可能になったデータアセットが示されます。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/informatica-cloud-data-marketplace-basics/discover-and-access-data-with-cloud-data-marketplace/images/ja-JP/a12d04b4fb2a813524b50b561f849563_kix.28v9xteuat5g.png)
利用状況のメトリクスと評価
商品を購入する前に評価を確認するのと同様に、CDMP にもデータアセットの人気度やアクセス頻度が表示されます。具体的には、注文数、使用目的、配信タイムラインを表示して、データの使用を予測できるようにします。こうした「社会的証明」によって信頼感が強まり、広く利用されている信頼性の高いアセットを選択しやすくなります。CDMP 内でデータアセットに関するインサイトを交換したり、フィードバックを伝えたりすることができ、組織のデータに関するコラボレーションコミュニティを構築できます。
![データプロダクトの [Summary (サマリー)] ページ。ユーザーメトリクスのグリッドと評価が強調表示されています。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto/fl_lossy/q_70/learn/modules/informatica-cloud-data-marketplace-basics/discover-and-access-data-with-cloud-data-marketplace/images/ja-JP/3c881e5bde5363f7a158ec1fd0cf285c_kix.pi12wlskxqpv.png)
アクセス申請、承認、データの配信
CDMP では、ワンクリックで簡単にデータをセキュリティ保護できます。申請を開始すると、承認ワークフローに従ってルーティングされます。ワークフローが手動の場合は、データ所有者が定められたポリシーに照らして申請を審査します。この目的は、データアクセスを適切に管理し、コンプライアンスを確保して、迅速かつユーザーフレンドリーなエクスペリエンスを実現することです。
多くの場合、CDMP は API を使用してプロセス全体を自動化します。システムは、事前設定されたルールに基づいて申請を承認し、データを瞬時に配信します。この自動化によって待ち時間がなくなり、すぐさま作業に取り掛かることができます。
申請が承認されると、CDMP がデータを指定された形式に手動または自動でプロビジョニングして配信します。
データ所有者は、データのアクセス状況を監視して追跡し、誰がデータにアクセスしたか、いつアクセス権を取得したか、誰が承認したかに関する記録を保持します。また、コンプライアンスを維持するために、必要に応じてアクセス権を取り消すこともできます。
データアクセスマネジメント
Cloud Data Access Management (CDAM) と併用すれば、CDMP で複数のユーザーが同じデータプロダクトを注文し、特定のポリシー、ユーザーグループ、使用状況に応じて調整されたバージョンを受け取ることができます。このため、各ユーザーがロールや権限を基に適切なデータセットを取得できます。また、自動化されたシームレスなエクスペリエンスが実現し、手作業による遅延を解消します。
CDMP の主な用語をわかりやすく解説
CDMP について詳しく学ぶ前に、主な用語を確認しておきましょう。
用語 |
意味 |
日常生活における例 |
|---|---|---|
データプロダクト (またはデータコレクション) |
データアセットのコレクションを表す「プロダクトページ」。説明、所有者情報、更新履歴、データアセットのリスト、アクセス条件などが示されます。 |
標準的なトレーニング機器のコレクション |
データアセット |
マーケットプレイスで入手可能な個々のデータ (レポート、データベーステーブル、ファイルなど) |
ジムで筋力トレーニングに使用するフリーウェイトまたはレジスタンスバンドのセット |
カテゴリ |
よく似たデータプロダクトのグループ |
店舗の売り場 (例: トレーニング用品売り場) |
データ所有者またはデータプロデューサー |
特定のデータプロダクトを担当する関係者 |
商品を扱う営業担当やベンダー |
エンドユーザー |
マーケットプレイスでデータを検索して申請するビジネスユーザー |
商品を閲覧して購入する買い物客 |
配信 |
承認済みのデータをエンドユーザーに送信するプロセス |
注文品を玄関先で受け取る |
データアクセスライフサイクルの実践例
ヘルスケア提供者のマーケティングアナリストである Alex をご紹介します。新しいキャンペーンを企画するために、お客様のデモグラフィックデータを必要としています。では、Alex が CDMP の標準プロセスに従って、信頼できるデータを見つけて利用するところを見てみましょう。
ディスカバリー
Alex は CDMP にログインして、お客様のデモグラフィック情報を含むデータを検索します。CDMP で、関連性の高いデータコレクション (データプロダクトともいう) のリストが返されます。Alex は、各結果の説明、所有者の詳細、評価を確認します。CDMP の検索結果ページにある [Other Items (その他の品目)] タブにも関連するデータプロダクトが表示されます。さらに、キャンペーンの目的と合致する地域の健康トレンドが表示されます。これは、Alex が当初考えていなかった貴重な関連情報です。
評価
Alex は、お客様の詳しいデモグラフィックデータで構成されると思われるデータプロダクトを選択します。データプロダクトページに、そのプロダクトが自分のニーズに適しているかどうかを評価するうえで役立つ情報が示されます。
- データの内容の明確な説明
- 最終更新日
- データ所有者
- データプロダクトに対するほかのユーザーの評価
- 社内のマーケティングでのデータの使用が承認されていることを示す認定済み使用
Alex はこのデータが目的に適していると確信します。
アクセス申請
Alex はこのデータへのアクセスを申請することにします。そのために、データが必要である理由とその使用法を説明する簡単なフォームを送信します。承認申請がデータ所有者に転送されます。
承認
Alex が申請したデータには手動承認が必要なため、データ所有者が CDMP で通知を受け取ります。Alex の申請を審査して、承認済みの使用ポリシーに従っていることを確認したうえで、ワンクリックで承認します。申請が承認されたことを知らせるメール通知が Alex に届きます。
配信
CDMP は Alex が希望した形式 (Alex の分析ツールに直接接続できるダウンロード可能なファイル) でデータセットを配信します。これで、Alex はキャンペーンの構築に取り掛かることができます。
フィードバック
Alex はデータを使用した後、CDMP でデータを評価してフィードバックを送信します。データがクリーンかつ最新の状態で、まさに自分が必要としていたものであったと述べます。組織のほかのユーザーがマーケットプレイスを閲覧する際、このフィードバックを参考にして適切な選択を行うことができます。
組織は Informatica CDMP で、信頼できるビジネスデータの統合ビューを確認できます。ビジネスユーザーはこのビューで、必要なデータを見つけて評価し、申請して受け取ることができるため、長い間承認を待つ必要がありません。インテリジェントな検索や充実したリスティングページから、シームレスな承認ワークフローやスマートな AI のおすすめまで、CDMP ではオンラインショッピングの如く簡単にデータにアクセスできます。
リソース
- Informatica: Cloud Data Marketplace Product Page (Cloud Data Marketplace のプロダクトページ)
- Informatica: Cloud Data Marketplace
- Informatica: Data Marketplace: The Gateway to an Intelligent Data Fabric (データマーケットプレイス: インテリジェントなデータファブリックへのゲートウェイ)
- Informatica: Data and AI Model Sharing Marketplaces For Dummies, Informatica Special Edition (データおよび AI モデルの共有マーケットプレイス入門、Informatica 特別版)