注文処理を簡潔にしてサイロを解消する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Sales Cloud と Commerce Cloud を統合すると、顧客獲得、エンゲージメント、コンバージョンがどのように促進されるのか説明する。
- 統合クラウドを活用して、カスタマーエクスペリエンスを向上させる具体的なストラテジーを挙げる。
注文処理を簡潔にしてサイロを解消する
Electra Elementals は、自動車部品の大手 OEM (相手先商標製造企業) で、 自動車会社、自動車整備工場、カーディーラーに部品を販売しています。Electra Elementals は Sales Cloud を使用してカスタマーリレーションを効果的に管理し、販売を追跡していますが、
注文プロセスに問題を抱えています。プロセスが煩雑で、情報がサイロ化されています。お客様は再注文を決定すると、Web サイト経由で連絡してきます。それを受けて営業担当が詳細を収集し、注文を処理して、割引を適用し、すべてを記録します。この手作業のプロセスは時間がかかり、非効率的なため、リアルタイムのレポートの作成や購入トレンドの分析に支障を来しています。さらに、営業担当は貴重な時間をデータ入力に費やしていますが、その時間は新規顧客の開拓やお客様との関係構築に充てることが望まれます。
このような場合は、 Commerce Cloud を使用して、お客様が直接注文できるセルフサービスポータルを作成し、購入データが Sales Cloud にシームレスに取り込まれるようにします。お客様はこのパーソナライズされたポータルで、選択可能な商品を閲覧しながら注文したり、過去の注文を確認したり、新商品を見つけたりすることができます。オンラインストアはお客様固有の価格情報を認識して適用するため、注文プロセスが簡便になり、加速します。お客様が自ら注文を行い、適切な割引を受けることができるため、顧客満足度、ロイヤルティ、それぞれの顧客生涯価値 (LTV) が向上します。
販売する側の Electra も、お客様の購入データに関するインサイトを参考に、オンラインカタログを作成したり、対象を絞ったプロモーションを実施したり、個々のお客様に合わせたおすすめを提示したりします。この結果、売上が増大します。同様に、営業担当が注文の詳細を手作業で記録することに時間を取られなくなるため、価値の高い業務に専念できます。
こうしたメリットを実感している Electra は、Commerce Cloud を使用してオンラインストアを設定します。
営業とコマースが連携してセールスオペレーションを簡素化し、収益を増大させる
営業チームとコマースチームは、オンラインストアの統合データを利用して売上を伸ばし、効率性を高めるために、さらにどのようなことができるかブレインストーミングを行います。また、Commerce Cloud の AI 機能を活用してデータを分析し、自動的にプロモーションを作成することにも関心を抱いています。まずは、時間をかけてその目標を書き出します。
Electr の目標 | 対象者 | 例 |
|---|---|---|
パーソナライズされたセルフサービスポータルで注文処理を簡素化し、営業担当の生産性を向上させる。 | 注文が複雑で、価格を交渉済みの B2B のお客様。 | あるレンタカー会社は、四半期ごとに注文する特定のブランド商品について、長年にわたって割引の優遇を受けています。 ブランド設定されたオンラインストアはパーソナライズされているため、事前に交渉された価格を認識し、レンタカー会社のニーズに基づいて新商品を提案します。 |
定期的な注文を設定する。 | 同じ品目を定期的に注文する B2B のお客様とその営業担当。 | あるレンタカー会社は、新しいタイヤとバッテリーを定期的に注文します。複数の車種の車両を所有しているため、大量の注文が行われます。セルフサービスポータルに基本的な定期注文を設定すれば、ワンクリックの再注文オプションを利用できるようになり、時間を節約できます。 セルフサービスポータルには、購入することが多い商品や、過去の注文の情報も保存されるため、お客様が好む商品をすぐに見つけることができます。 同様に、レンタカー会社から営業担当に注文に関する問い合わせがあった際、営業担当もこうした情報を確認できるため、注文や再注文に速やかに対処できます。 |
AI を使用してお客様に新商品を紹介する。 | すべてのお客様。 | Electra は、そのレンタカー会社や同業他社がどのようなものを定期的に注文しているか把握しています。AI エージェントを使用して、冬季にスノータイヤ、不凍液、アイススクレーパーなど、新商品や類似商品を提案することができます。こうしたパーソナライズされた有益なおすすめによって注文金額が増加します。 |
パーソナライズされた見積を提示する。 | 注文が複雑で、価格を交渉済みの B2B のお客様。 | あるレンタカー会社が、日差しの強いアリゾナ州の新規支店用の注文を行っています。この支店は、寒さが厳しいミシガン州の支店とはニーズが異なります。購入者がログインすると、各人の所在地に基づいて選定された商品カタログが表示され、取引先独自の価格が示されます。たとえば、アリゾナ州の場合はアイススクレーパーではなく、日除けが表示され、暖房の修理部品の代わりに冷房の修理部品が表示されます。 |
AI を使用して商品のプロモーションを生成して配信する。 | コードではなく自然言語を使用して、売上を伸ばしたいと考えている Electra の営業担当。 | 営業担当が AI エージェントに、特に売れ行きが鈍い商品はどれか質問します。続いて、売れ行きが鈍い商品を売り込むためのプロモーションを設定するよう指示します。 |
Electra が Sales Cloud の豊富な顧客データと Commerce Cloud の詳細な顧客データを組み合わせれば、パーソナライズされたセルフサービスポータルと、AI ドリブンのイニシアティブを作成して、売上を伸ばすことができます。セルフサービスポータルでは、お客様がすばやく簡単に注文できる一方で、営業担当は確固たる関係の構築に費やす時間を確保できます。営業担当は AI ドリブンのおすすめやプロモーションを利用して、お客様にまったく新しい方法でアプローチできます。次の単元では、マーチャンダイジング向け Agentforce スキルを設定して、重要業績評価指標 (KPI) に関するインサイトを取得し、KPI に基づくプロモーションを作成する方法を学習します。
