ビジネスクライアントを管理する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Financial Services Cloud で法人取引先を使用してビジネスクライアントを追跡する方法を説明する。
- 法人取引先を作成する。
- 個人取引先を法人取引先に関連付ける。
法人取引先のしくみ
Financial Services Cloud では、法人取引先はビジネスクライアントを追跡します。このデータモデルは、シンプルな組織の追跡以上の機能をサポートし、主要な関係者や複雑な所有構造の特定に役立ちます。
個人取引先を企業に関連付けるには、適切なロールを指定した取引先と取引先責任者のリレーションを使用し、2 つの関連する企業を接続するには、取引先間リレーションを使用します。これにより、従業員、経営幹部、取締役会メンバー、さらに子会社や支配会社を追跡できます。
この情報は、Financial Services Cloud のビジネスクライアントエンゲージメント機能と組み合わせて使用することで、ビジネス関係者に対して正確でデータ駆動型のアプローチを取ることができます。たとえば、Actionable Relationship Center (ARC) のグラフテンプレートを使用すると、ビジネスクライアント同士やその他の取引先がどのように関連しているかを、インタラクティブなチャートで確認できます。
ビジネスクライアントデータモデルは、顧客を知る (KYC) データモデルと連携しており、コンプライアンスに対応するためにビジネスクライアントに関するデータのオンボーディングや追跡が可能です。KYC データモデルと統合オンボーディングデータモデルを活用することで、実質的所有者、支配者、ビジネス構造などの詳細を把握できます。詳細は、Salesforce ヘルプの「Know Your Customers (顧客を知る)」を参照してください。
このように、法人取引先、リレーションオブジェクト、ビジネスクライアントエンゲージメント機能、KYC データモデルの組み合わせることで、FSC はビジネスクライアントとその複雑な構造を追跡して管理できます。
この単元では、まず法人取引先レコードを作成し、1 人の個人をそのレコードに関連付ける基本操作から学習します。
法人取引先を作成する
このモジュールで先ほど登場した Abigail Moss を覚えていますか? 彼女は家族で経営する造園資材ビジネスの取締役であり、潜在的なビジネスクライアントでもあります。彼女のビジネスを追跡するための取引先を作成します。
- アプリケーションランチャー (
) で、[Commercial Banking (商業銀行)] を見つけて選択します。
- ナビゲーションメニューから [Accounts (取引先)] を選択します。
-
[新規] を選択します。
-
[Business (法人)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- 次の詳細を指定します。
- Account Name (取引先名):
Moss Nurseries - Type (種別): Prospect (見込み客)
- Industry (業種): Agriculture (農業)
- Account Name (取引先名):
- 作業内容を保存します。
これで法人取引先から、Abigail を関連取引先責任者として追加できます。
個人または法人取引先を法人取引先に関連付ける
個人取引先を法人取引先に関連付けるには、ユーザーは [Related Contacts (関連取引先責任者)] 関連リストを使用して取引先と取引先責任者のリレーションを作成できます。このページコンポーネントには、[Add Relationship (リレーションを追加)] オプションがあり、取引先と取引先責任者のリレーションを作成できます。
まず、ページレイアウトに [Related Contacts (関連取引先責任者)] 関連リストを追加します。
- [Setup (設定)] から、[Edit Object (オブジェクトを編集)] を選択します。
-
[Page Layouts (ページレイアウト)] を選択します。
-
[Account Layout (取引先レイアウト)] を選択します。
- パレットで [Related Lists (関連リスト)] を選択し、[Related Contacts (関連取引先責任者)] をページレイアウトの [Related Lists (関連リスト)] セクションにドラッグします。
- 作業内容を保存します。
- Moss Nurseries の取引先ページに移動します。
リレーションを追加します。
- Moss Nurseries の取引先ページで、[Related (関連)] を選択します。
- [Related Contacts (関連取引先責任者)] 関連リストで、[Add Relationship (リレーションを追加)] をクリックします。
- この法人取引先は、すでに [Account (取引先)] 項目で選択されています。この取引先とのリレーションを作成するには、さらに次の選択を行います。
- [Contact (取引先責任者)] 項目で Abigail Moss を検索して選択します。
- [Roles (ロール)] で [Decision Maker (意思決定者)] を選択し、
をクリックして選択項目を [Chosen (選択済み)] に移動します。
- [Roles (ロール)] で [Executive Sponsor (担当役員)] を選択し、
をクリックして選択項目を [Available (選択可能)] に移動します。
- [Contact (取引先責任者)] 項目で Abigail Moss を検索して選択します。
- 作業内容を保存します。
これで Abigail が関連取引先責任者として関連付けられました。
![Abigail が [Related Contacts (関連取引先責任者)] リストに表示されます。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/client-management-in-financial-services-cloud/manage-business-clients/images/ja-JP/5c1e269063a9c3917828dfd07371027e_kix.9yx0irr2q7xz.png)
企業を法人取引先に関連付けるには、取引先間リレーションを使用します。これらリレーションには、子会社や支配会社、ほかの金融機関や納入業者などのビジネスリレーションを含めることができます。定義したいさまざまな種類の企業間リレーションを対応付けるには、当事者ロールリレーションを設定します。
ビジネスリレーションを視覚化する
ビジネスの種類に関わらず、ARC の B2B Account to Account Relationship (B2B 取引先間リレーション) グラフを使用して、ビジネスリレーションを視覚化できます。このグラフテンプレートは Financial Services Cloud に含まれています。

デフォルトでは、リレーショングラフには法人の子会社、所有者、支配者が表示されます。たとえば、Moss Nurseries のグラフでは、Abigail は取引先と取引先責任者のリレーションレコードに基づき、支配者として表示されます。
B2B 取引先間リレーショングラフを出発点として使用し、ビジネスにとって重要なリレーションや項目が表示されるように設定できます。
まとめ
このモジュールでは、Financial Services Cloud でクライアントリレーションをどのように管理するかを学びました。
まず、ビジネスクライアントや世帯向けの個人取引先と法人取引先の違いについて理解しました。次に、取引先と取引先責任者のリレーション、取引先責任者間リレーション、関係者ロールリレーションオブジェクトについて学びました。これらのリレーションは、クライアント同士のつながりを定義する上で重要です。さらに、関係者リレーショングループを使用して世帯を設定する方法も学びました。
個人取引先の作成と管理、取引先責任者の役割の設定、複雑なリレーションを対応付ける関係者ロールリレーションの定義方法も学びました。新規グループガイド付きフローを使用して、複数の世帯レコードをまとめて作成しました。また、法人取引先を作成し、個人を関連取引先責任者としてリンクし、ARC グラフを使用して個人やビジネスのつながりを表示する方法も理解しました。
これで、Financial Services Cloud を活用して金融機関がクライアントデータを詳細に追跡できるしくみを把握しました。この知識を活用して、Salesforce 組織内でクライアントリレーションを管理して追跡することができます。
あなたなら、このデータモデルを組織のユーザー向けにどのように実装しますか?