B2C Commerce 機能コンサルティングについて
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce B2C Commerce のファンクショナルアーキテクトの役割を 3 つ挙げる。
- ファンクショナルアーキテクトが収集する 3 種類のマーチャント情報を挙げる。
- ファンクショナルアーキテクトがクライアントに直接対応して行うタスクを 2 つ挙げる。
- プロジェクトガイドとして、ファンクショナルアーキテクトはどのような役割を果たすのかを説明する。
はじめに
B2C Commerce ストアフロントの作成はその複雑さから、経験と知識のある監督者、すなわちファンクショナルアーキテクトを必要とします。おそらく、あなたは機能アーキテクトとして他のアプリケーションを実装した経験があり、今回もまた 1 つあなたの功績が増えることでしょう。
ただし、この役割を果たすうえでの最初のステップは、マーチャントの要件に一致させることができるよう B2C Commerce 商品について十分に理解することです。
まずは次のトレイルから始めてください。
機能コンサルティングとは一体何なのでしょうか? 簡単に言えば、ソリューションを使用してマーチャントが求めることを実現するロードマップを作成することです。マーチャントは、e コマースの経験がなく、基本的なストアフロントアプリケーションから始めたい、またはすでに使用しているソリューションがあるけれども、現状または将来提供される内容に満足していないかもしれません。そのままでは、競合するマーチャントに対して無防備な状態になります。マーチャンダイジングのツールや手法を使用して売り上げを伸ばしたいと考えている場合もあります。どのような理由であれ、買い物客をサイトの利用しやすさで引き寄せたいと考えていることでしょう。これを実現させるのがあなたの仕事です。
あなたが行うタスクについて、またそれらがチームとマーチャントにどのように影響するのか、このロードマップを見てみましょう。
ファンクショナルアーキテクト
ファンクショナルアーキテクトは、最初から稼働開始までプロジェクトに関わる B2C Commerce ストアフロント実装チームの主要なメンバーです。
チームは、ビジネスパーソン、管理者、デベロッパー、戦略担当者、アーキテクト、Salesforce カスタマーサポートおよび業務担当者などで構成されます。
- ファンクショナルアーキテクトは、通常、パートナーまたは Salesforce の従業員です。
- デベロッパーは、Salesforce の従業員、パートナー、マーチャント、またはその組み合わせです。
- 通常、システム管理者とビジネスパーソンはマーチャントの従業員です。
役割と報告体系は、状況によって異なります。
ファンクショナルアーキテクトの役割は次のとおりです。
- 要件を収集し、定義する。
- マーチャント、そのビジネス内容および能力を完全に把握する。
- 機能仕様などのプロジェクトドキュメントを作成する。
- エンドツーエンド機能の定義、設計、導入、ストアフロント運営の専門知識を提供する。
- お客様のライフサイクル全体を通して、B2C Commerce プラットフォームのベストプラクティスを推進する。
- ソリューションの使用がマーチャントに適しており、将来の拡張性が高いことを確認する。
クライアント対応
あなたは実装全体を通してマーチャントと直接協力します。文書化を手伝うことで、マーチャントが実現したいことを理解します。マーチャントの従業員と協力して次を行うとき、鍵を握るのはあなたの技術的な専門知識です。
- プロジェクト要件の収集
- 仕様の確認と改善
- ストアフロント機能のデモ
- ガイダンスとインサイトの提供
あなたに割り当てられるのは、1 回限りのタスクではありません。キックオフから導入まで、プロジェクトライフサイクル全体にわたります。あなたは、一貢献者、そしてプロジェクトマネージャーとして重要な参加者です。プロジェクトが終了するまで、マーチャントのカスタムソリューションおよび B2B Commerce プラットフォームとソリューションの適合性に関する専門分野エキスパートの役割を担います。
