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本番環境で API を監視して管理する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Anypoint Runtime Manager がデプロイ済みの API とアプリケーションの監視にどのように役立つかを説明する。
  • API の健全性を追跡するために使用される、パフォーマンスの重要なメトリクスとアラートを特定する。
  • 一貫性とコンプライアンスを確保するうえでの API ガバナンスの役割を説明する。
  • 監視ツールを使用して問題をトラブルシューティングして対応する方法を理解する。

API 管理で監視が重要な理由を学ぶ

API はリリース前にすべてのテストに合格していても、本番環境で稼働し始めると、実際の使用を通じて、どの程度耐えられるかが明らかになり始めます。トラフィックのパターンは変化し、予期しないエラーが発生し、パフォーマンスは時間帯によって変動することがあります。

監視により、チームは問題が発生する兆候を早期に把握し、対応できるようになります。

このインサイトは、情報に基づいた計画、よりスマートなスケーリング、API を利用するすべてのコンシューマーへの安定した信頼できるサービス提供を支えます。

折れ線グラフ、ゲージ、警告アイコンが表示されたワーカー監視ダッシュボード。

API の健全性を監視するための重要なメトリクス

すべての API は、数値でその状態を物語っています。重要なのは、どの数値に注目すべきかを理解していることです。一部のメトリクスは API の現在の状態を一目で示す一方、ほかのメトリクスは長期的なトレンドやパフォーマンスの問題を明らかにするのに役立ちます。これらを組み合わせることで、本番環境での API の動作をより包括的に把握できます。本番環境で API を監視するときにチームが重視する主要なメトリクスは、次のとおりです。

  • 応答時間: API が結果を返すまでにかかる時間。特にモバイルアプリケーションやリアルタイムアプリケーションの場合、ユーザーエクスペリエンスに直接影響します。
  • エラー率: 失敗した要求の割合。エラーの急増は、多くの場合、インテグレーションの問題、バックエンドの不具合、または予期しない入力を示しています。
  • スループット: 一定期間内に処理された要求数。チームは全体的な需要を把握し、スケーリングに備えることができます。
  • レイテンシー: 要求を受信してから処理を開始するまでの遅延。レイテンシーが高い場合、合計応答時間が許容範囲内に見えても、パフォーマンスのボトルネックを示している可能性があります。

Anypoint Runtime Manager で API を監視する

Anypoint Runtime Manager は、デプロイ済みの Mule アプリケーションのコントロールセンターです。API が CloudHub と Runtime Fabric のどちらで実行されている場合でも、Runtime Manager はそのパフォーマンスをリアルタイムで可視化します。

ダッシュボードでは、次のことが可能です。

  • パフォーマンスメトリクスを確認する (応答時間、スループット、メモリ使用量など)。
  • 受信要求数と発生したエラーを追跡する。
  • アプリケーション、環境、時間範囲でデータを絞り込む。

また、Runtime Manager を使用すると、複数の API とアプリケーションを 1 か所から監視できます。何らかの遅延や不具合が発生し始めた場合、状況を把握して迅速に対応できます。

本番環境で API を管理するチームにとって、Runtime Manager は未加工のトラフィックデータをインサイトに変え、そのインサイトを迅速なアクションに変えるのに役立ちます。

アラートと問題への対応

監視は、何が起きているかを正確に伝えます。アラートは、それが重要であることを知らせます。

Anypoint Runtime Manager では、チームが定義したしきい値に基づいてアラートを設定できます。たとえば、応答時間、メモリ使用量、エラー率が異常に高い場合などです。しきい値を超えると、システムはメールで通知を送信できます。また、外部通知システムやインシデント管理システムと統合することもできます。

こうしたアラートは、特にトラフィックのピーク時や変更のデプロイ後に、チームが問題を先回りして把握するのに役立ちます。チームは、ユーザーからの問題報告を待つのではなく、通常の状態から逸脱し始めた時点で早めに気づくことができます。

また、アラートはパフォーマンスデータに直接関連付けられているため、トラフィックの急増、ポリシーの設定ミス、バックエンドの過負荷など、問題の原因を迅速に特定できます。適切なアラートを設定しておくことで、小さな問題を小さいうちに抑え、対応時間を短縮できます。

ガバナンス: API のコンプライアンスと一貫性を維持する

優れたガバナンスにより、すべてのチーム、環境、ユースケースにわたって、API を一貫して開発、デプロイ、維持できます。Anypoint Platform のガバナンスには、API のライフサイクル全体を通じた構築および管理方法を示す標準、ルールセット、ベストプラクティスが含まれます。

Anypoint API Governance を使用して、チームは次のことができます。

  • 必要なセキュリティスキーム、命名パターン、ドキュメントを確認するためのルールセットを適用する。
  • デプロイ前に API 仕様を検証する。
  • コンプライアンスチェックを自動化し、手動レビューを軽減する。
  • チームと環境全体の準拠状況を追跡する。

ガバナンスは、正確で持続可能な開発をサポートします。チームが共有された標準に基づいて作業することで、API の拡張、再利用、保護がより容易になります。

MUA での活用例: 本番環境でのフライト API の監視

数週間にわたる開発とテストを経て、Mule United Airport の新しいフライトデータ API が本番稼働しました。この API は、公開ダッシュボード、モバイルアプリケーション、パートナー向けエンドポイントを支えており、現在すべてが本番環境で稼働しています。

問題を先回りして把握するために、開発チームは Anypoint Runtime Manager を使用してパフォーマンスを監視します。特に旅行のピーク時間帯には、応答時間、スループット、エラー率を注視します。悪天候による遅延で要求が急増すると、アラートシステムが即座にそれを検知します。チームはログを確認し、モバイルアプリケーションの使用量の増加が原因であることを特定して、負荷を分散するためにレート制限を調整します。

同時に、API Governance は、API が社内標準に準拠した状態を維持できるよう支援します。ルールセットが必要なセキュリティポリシーの有無を自動的にチェックし、仕様に最新のドキュメントが含まれていることを確認します。チームが基準に準拠しない更新をプッシュした場合、システムは本番環境に反映される前にそれを検知します。

監視とガバナンスの両方を設定することで、MUA は制御を失うことなく、API の安定性と安全性を保ち、今後の進化にも対応できる状態を維持しています。

API がデプロイされた後は、積極的な監視とガバナンスによって、その健全性が維持されます。Anypoint Runtime Manager や API Governance などのツールは、基盤となる実装に変更を加えることなく、パフォーマンスの維持、問題のトラブルシューティング、標準の適用に必要な可視性と制御を開発者に提供します。

まとめと次のステップ

信頼性が高く安全な API を大規模に提供するために、MuleSoft がデプロイメントモデルの選択からライブトラフィックの監視まで、あらゆるフェーズをどのようにサポートするかについて学習しました。

このスキルは、API を大規模に運用するための基盤となります。この知識をさらに発展させ、ますます複雑化するインテグレーションソリューションの設計、保護、管理に活かしてください。

リソース

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