エスカレーションルールを作成する
Trail Together の動画
エキスパートの説明を見ながらこのステップを進めて行きたい場合は、Trail Together シリーズの一部である、こちらの動画をご覧ください。
(巻き戻して最初から見直したい場合、このクリップは 11:26 分から開始されます。)
はじめに
Noah は製品サポートケースの迅速な対応をチームに求めており、4 時間経っても未解決のままであるケースは、製品サポート階層 2 のエージェントが対応するように依頼しました。また Noah は、これらのケースのエスカレーションが発生すると、自動的に自分に通知されるようにしたいと考えています。これは、エスカレーションルールを作成することで実現できます。
エスカレーションルールでは、特定の期間を過ぎてもケースがオープンのままであった場合、自動的にケースを再転送し、ユーザーに通知できます。エスカレーションルールを使用して、次のことができます。
- ケースをキューまたは別のユーザーにエスカレーションする。
- 自動的にユーザーに通知するルールを設定する。
- ルールエントリを設定して、順序、条件、エスカレーションアクションを定義する。
ケースキューを作成する
ルールを設定する前に、サポートエージェントのキューを 2 つ作成します。これらは、サポートチームメンバーによる処理を待機するケースレコードが転送され、保持される領域です。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Queues
(キュー) と入力し、[Queues (キュー)] を選択します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- [Label (表示ラベル)] に
Product Support Tier 1
(製品サポート階層 1) と入力します。
- [Available Objects (利用可能なオブジェクト)] リストから [Case (ケース)] を選択し、追加矢印 をクリックして [Selected Objects (選択されたオブジェクト)] リストに移動します。
-
Control または Command キーを押しながら、[Available Members (選択可能なユーザー)] リストから自分の名前と [Noah Larkin] を選択し、追加矢印 をクリックして [Selected Members (選択済みのユーザー)] リストに移動します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
- ステップ 2 ~ 6 を繰り返し、
Product Support Tier 2
(製品サポート階層 2) というキューを作成します。
標準のケースのエスカレーションルールを作成する
標準のケースのエスカレーションルールを作成します。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Escalation Rules
(エスカレーションルール) と入力し、[Escalation Rules (エスカレーションルール)] を選択します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- [Rule Name (ルール名)] に
Case Escalation
(ケースのエスカレーション) と入力します。
-
[Active (有効)] がオンになっていることを確認します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
ルールエントリとエスカレーションアクションを作成します。
-
[Case Escalation (ケースのエスカレーション)] リンクをクリックします。
- [Rule Entries (エントリ)] で、[New (新規)] をクリックします。
- [Sort Order (並び替え順)] に
1
と入力します。
- [Run this rule if the (次の場合にこのルールを実行:)] 選択リストで [criteria are met (条件が一致する)] が選択されていることを確認します。
- ルールエントリの条件を入力します。
- Field (項目): Case: Case Record Type (ケース: ケースレコードタイプ)
- Operator (演算子): Equals (次の文字列と一致する)
- Value (値): Product Support (製品サポート)
- Field (項目): Case: Case Record Type (ケース: ケースレコードタイプ)
-
[Set business hours (営業時間を設定)] を選択します。
-
をクリックして、[Default (デフォルト)] を選択します。
-
[When case is created (ケースの作成時)] を選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
次にエスカレーションアクションの詳細を入力します。
- [Escalation Actions (エスカレーションアクション)] で、[New (新規)] をクリックします。
- [Age Over (経過時間)] に
4
と入力します。
- [Auto-reassign cases (ケースを自動再割り当て)] で、選択リストから [Queue (キュー)] を選択します。
- 同じセクションで をクリックし、[Product Support Tier 2 (製品サポート階層 2)] を選択します。
- [Notification Template (通知メールのテンプレート)] でルックアップアイコン をクリックし、[Support: Escalated Case Reassignment (サポート: エスカレーションされたケースの再割り当て)] を選択します。
- [Notify Users (ユーザーに通知)] で、[Notify This User (通知するユーザー)] の横にある をクリックし、[Noah Larkin] を選択します。
- [Notification Template (通知メールのテンプレート)] で をクリックし、[Support: Escalated Case Notification (サポート: エスカレーションされたケースの通知)] を選択します。
-
[Notify Case Owner (ケース所有者に通知)] を選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
ケースのエスカレーションルールをテストする
最後に、ケースのエスカレーションルールの動作を確認します。ケースを作成し、ケースのエスカレーションを監視します。
-
アプリケーションランチャー をクリックして [Cases (ケース)] を選択します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- [New Case (新規ケース)] で、レコードタイプとして [Product Support (商品サポート)] を選択します。
-
[Next (次へ)] をクリックして、ケースの詳細を入力します。
- Case Origin (ケース発生源): Phone (電話)
- Product (製品): リストの任意の製品を選択
- Type (種別): Electronic (電子)
- Case Reason (原因): Performance (パフォーマンス)
- Subject (件名): Laptop Power (ラップトップの電源)
- Description (説明): Laptop doesn’t turn on when the power button is pressed (ラップトップの電源ボタンを押してもオンにならない)
- Case Origin (ケース発生源): Phone (電話)
-
[Save (保存)] をクリックします。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Case Escalations
(ケースのエスカレーション) と入力し、[Case Escalations (ケースのエスカレーション)] を選択します。
-
[Search (検索)] をクリックして、[Escalate At (エスカレーション日時)] 列の時間を表示します。これは、新しい標準エスカレーションルールに従ってケースのエスカレーションがスケジュールされている時間を示します。
プロセスの設定、レコードタイプの作成、およびエスカレーションルールの作成によって、効率化を促進するワークフローをカスタマーサポートチームに提供し、新任のサービス統括責任者 Noar Lakin を満足させることができました。有能なシステム管理者であるあなたの ToDo リストにあるこの項目にチェックマークを入れ、次の ToDo に取り掛かりましょう。