求人応募と検索ツールを確認する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 人材募集管理で簡単に応募できるようにする機能を検討する。
- 応募の各オブジェクトの目的を説明する。
- 検索、検索条件、評価の機能を定義する。
応募プロセス
求職活動中に同じ情報を何度も入力した経験がある方は少なくないのではないでしょうか。応募プロセスは長い間、操作しにくいインターフェース、複雑なフォーム、重複する情報収集によって煩雑なものとされてきました。このすべてによって求職者の意欲が削がれる可能性があります。
採用チームにとってもこの処理は容易なものではありません。通常は、Web 開発者にデジタルフォームを作成してもらうため、自分で更新することが難しくなっています。また、山のような応募を手早く選り分け、決定を加速する手段もありません。
人材募集管理の場合は、候補者がキャリアサイトで求人を検索して見つけ出します。

候補者が関心のある求人を見つけたら、応募プロセスのガイド付きフローに従って個人情報、学歴、職歴を入力し、必要なドキュメントをアップロードします。この最大の特長は、求職者が求人に応募すると、その後のすべての応募で本人の情報が自動的に事前入力されることです。
人材募集管理には、応募を迅速に作成できる数種のツールが用意されています。人事スペシャリストは、セクションを組み合わせて応募フォームをすばやく設定できるほか、セクションを複数のフォームに再利用できます。
この単元では、応募を簡潔かつ効果的な方法で管理するためのデータモデルオブジェクトについて解説します。
応募設定オブジェクト
募集要請の場合と同様に、フォームフレームワークを使用して応募フォームを作成します。Omniscript を使用して質問を定義し、再利用可能な受入フォームセクションでその質問を組み立てます。 質問ごとにテキスト項目、ラジオボタン、選択リストなど任意の形式を適用できます。また、情報が不足している場合や無効な場合に候補者に警告する検証も設定できます。
Integration Procedure や Data Mapper を使用すれば、送信された応募情報と組織のデータが Flexcard に入力されます。このため、レビュー担当者が要請のすべての詳細をすぐに確認できます。人材募集管理には、応募フォームの作成の基盤となる Omniscript テンプレートが付属します。
応募フォームと関連レコードを掲載する場合は、応募フェーズ定義を作成します。この定義で、2 種類の応募表示方法を設定します。
- 編集種別表示方法の場合は、キャリアサイトに候補者が入力可能なフォームセクションが表示されます。
- 表示種別表示方法の場合は、職員サイトに送信された情報が Flexcard 形式で表示され、採用チームや採用担当者がその情報を評価できます。
上記の表示方法を設定すると、候補者が求人に応募するときに、Omniscript で編集可能なフォームと、送信された情報を表示するのみの Flexcard が作成されます。また、レビュー担当者のために、応募フォームに関連付けられているテンプレートに基づくアクションプランも作成されます。アクションプランについては、このモジュールの後半で説明します。
人事スペシャリストの Jim は、採用担当者や採用担当マネージャーと協力して、ビジネスアナリストの応募用の質問リストを作成します。続いて、応募フォームに個人情報や学歴などの共通セクションを追加します。更に、候補者のビジネス分析の経歴に関する質問を記載した新しいセクションを追加してから、フォームをキャリアサイトに公開します。
この求人掲載が公開されて間もなく、Paul Marshall という住民が Cosville のキャリアサイトにアクセスしました。そのホームページで検索と検索条件機能を使用して、ビジネスアナリストロールの求人を見つけました。職務の適格要件を確認した Paul は自分にぴったりではないかと思い、[Apply (応募)] をクリックします。

Paul は前にも Cosville 市の求人に応募したことがあったため、以前に入力した情報が応募フォームに自動入力されます。
![キャリアサイトに表示される応募フォームの [Personal Details (個人の詳細)] セクション](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/talent-recruitment-management-data-model-in-public-sector-solutions/discover-recruitment-applications-and-search-tools/images/ja-JP/f3071721637097a2be410b79318ef657_kix.udqf19e9kz5u.png)
Paul が少し手を止めている間、入力済みのデータがすべて事前応募の参照レコードに保存されるため、中断したところから再開できます。
数分のうちに、必要なフォームに入力してドキュメントを添付し、フォームを送信しました。
応募レビューオブジェクト
公的機関に職種への応募が届くと、採用担当者と採用チームが募集要請レコードで応募を選別し、検索ツールを使用して条件に一致する応募を見つけ出します。次に、選出した応募を評価フェーズに進め、各関係者のレビュータスクを作成します。
Jim は募集要請の [Applications (応募)] タブを開き、送信されたすべての応募のリストを確認します。関連リストの [Search (検索)] をクリックして、[Job Application Search (求人応募検索)] ページを開きます。条件を入力して、公的機関から過去にオファーを提示されたことがある候補者から送信された応募のみが表示されるようにします。
![検索条件項目が表示されている [Job Application Search (求人応募検索)] タブ](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/talent-recruitment-management-data-model-in-public-sector-solutions/discover-recruitment-applications-and-search-tools/images/ja-JP/3bd989b4a15ffcdd30b7665592a91fb9_kix.mhd2hrn5pbfc.png)
Paul の応募がこの要件を満たしていることを確認した Jim は、応募フォームレコードを開きます。
送信されたフォームをレビューしたら、その応募フォームからさまざまなタスクを実行できます。現在の応募プロセスのフェーズを表示して、応募概要を確認すれば、選考タスクを加速できます。
応募フォームレコードから、または職員サイトで [Review Application (応募をレビュー)] をクリックすると、フォーム全体が参照のみの形式で開きます。

応募フォームは、応募フォームリレーション連結オブジェクトを使用して、関連する職種と募集要請に結び付けられます。
次は評価フェーズです。応募フォーム関係者とは、候補者やレビュー担当者など、応募フォームにアクセスできるユーザーのことです。採用担当者と採用チームが応募フォームをレビューし終えたら、応募フォーム評価オブジェクトを使用して、決定などその詳細を記録します。応募フォーム評価関係者を使用して、評価レコードへのアクセス権を共有します。
Paul の応募を確認した Jim は、Paul こそロールのこの上ない候補者ではないかと考えます。そこで、[Evaluation (評価)] タブで新しい応募フォーム評価を作成し、採用担当マネージャーと面接パネルのメンバーを関係者に追加して、評価にアクセスできるようにします。
下の図は、データモデルの応募オブジェクトを示しています。

この表は、応募の各オブジェクトと、そのリレーションと例を示しています。
オブジェクト |
関連先 |
例 |
|---|---|---|
受入フォームセクション (1) |
応募フォーム、応募フェーズ定義 |
Jim がビジネスアナリスト応募フォームに、候補者に関する質問を保存する [Personal Details (個人の詳細)] 受入セクションを作成する。 |
応募フェーズ定義 (2) |
受入フォームセクション、応募表示方法 |
Jim がビジネスアナリスト応募フォームの各セクションに、応募フェーズ定義を作成する。 |
応募表示方法 (3) |
応募フェーズ定義 |
応募フェーズ定義ごとに、Jim が 2 つの応募表示方法を作成する。1 つは Omniscript フォームセクションをキャリアサイトに公開する方法で、もう 1 つは候補者から送信された情報を示す Flexcard を職員サイトに公開する方法である。 |
応募フォーム (4) |
応募フォームリレーション、事前応募の参照、応募フォーム関係者、応募フォーム評価、審査評価、ユーザー、取引先 |
ビジネスアナリストの応募に、調査の質問を記載したフォームセクションがある。 |
応募フォームリレーション (5) |
応募フォーム、職種、募集要請、応募フォーム評価 |
ビジネスアナリストの応募フォームは、ビジネスアナリスト職種レコードと募集要請レコードに関連付けられている。 |
事前応募の参照 (6) |
応募フォーム |
候補者が未完了の応募を保存すると、入力済みの情報が保存され、中断したところから再開できる。 |
応募フォーム関係者 (7) |
応募フォーム |
Jim は、ビジネスアナリスト職種のすべての応募フォームで応募フォーム関係者となる。 |
応募フォーム評価 (8) |
応募フォーム、応募フォームリレーション、応募フォーム評価関係者、審査評価、アクションプラン、調査 |
応募フォーム評価レコードに、評価者によるレビューと決定が保存される。 |
応募フォーム評価関係者 (9) |
応募フォーム評価 |
Jim が採用担当マネージャーを応募フォーム評価関係者に追加して、評価に結び付ける。 |
これで、人材応募で応募がどのように機能するかがわかりました。ところで、Paul はキャリアサイトでどうやって求人掲載をすばやく見つけることができたのでしょうか? 以下に、それを可能にした機能について説明します。
検索ツール
人材募集管理では、条件ベースの検索と絞り込み設定を活用して、採用プロセスの次の 2 か所を強化できます。
- 候補者は、キャリアサイトで求人を検索して絞り込むことができます。
- 人事担当者は、人材応募アプリケーションで応募を検索して絞り込むことができます。
この機能を使用すれば、組織の複数のオブジェクトのデータをまとめて検索できます。設定をカスタマイズして、求職者や採用チームにとって特に役立つ検索条件を追加することも可能です。検索可能なオブジェクトやデータ処理エンジン定義のカスタマイズなど、独自の検索エクスペリエンスの構築についての詳細は、「募集担当者および求職者向けの検索エクスペリエンスの設定」ヘルプ記事を参照してください。人材募集管理には、簡単に始めることができるサンプルコンポーネントが付属します。
この単元では、直感的な応募フォームの作成と公開に使用する各種のオブジェクトを確認しました。人材募集管理データモデルのすべてのオブジェクトを理解する道を順調に進んでいます。次の単元では、候補者の情報の記録と、応募の評価を管理するためのツールやオブジェクトについて学習します。