サービスコンソールのすべての生産性ツールを組み合わせて使用する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 分割ビューを使用する。
- マクロを実行する。
- キーボードショートカットを見つけて使用する。
- クイックテキストを挿入する。
- 一括クイックアクションを実行する。
- 履歴ユーティリティを使用する。
分割ビューを使用して多くの情報を表示する
デモの時間です! Maria の努力が報われ、新しいエージェント生産性ツールを Sita、Roberto、そして数人の有能なエージェントに見せる準備ができました。Maria は、すべてのツールのデモを一度に行えるように仮想のケースを設定しました。
リストビューから作業する代わりに、分割ビューの機能を見せたいと考えています。Maria は、クローズしたケースからデモを始めました。リストビューに戻って別のケースを開く代わりに、分割ビューから簡単にケースを開けることを見せます。
分割ビューを開いたり閉じたりするには、コンソールの左端にある縦のバーをクリックします。
マクロを実行してメールを送信する
- 操作するケースを開きます。
同じ手順を実行する場合は、ケースの取引先責任者のメールアドレスを自分のメールアドレスに変更します。そうすることで、送信したメールを自分で確認できます。
- ユーティリティバーの [マクロ] をクリックします。
- 実行するマクロを選択します。
-
[マクロを実行] をクリックします。
マクロは、開いているケースレコードで実行されます。
- マクロが完了したら、[完了] をクリックします。
クリック数を減らすためのキーボードショートカットを知る
クイックテキストの準備として、Maria は他のキーボードショートカットを見つけられる場所をエージェントに示しておきたいと考えています。キーボードショートカットパネルを開くには、ヘルプメニューを開き、[キーボードショートカットを表示] をクリックします。ショートカットを使用してメニューを表示することもできます。Cmd+/ キー (MacOS) または Ctrl+/ キー (Windows) を押します。
Maria は、キーボードやスクリーンリーダーなど、主にマウスを使用せずにナビゲーションを行っているサービスチームメンバーにとってショートカットは便利なナビゲーションツールであることを説明します。そして、詳細を知りたいデモの参加者向けに、Salesforce ヘルプの「アクセシビリティ基準」と Trailhead の「Accessibility Basics (アクセシビリティの基本)」モジュールへのリンクを示します。
クイックテキストを挿入してコンテンツを追加する
Maria が使用可能なショートカットを見せているときに、ちょうど顧客からの応答が来ました。ケースは写真を含むように更新され、Maria はそれを確認しました。次は、交換と顧客の住所を確認するメールを送信します。Maria はこのデモで、クイックテキストがメールでも役立つことを示します。さらに、[メール] アクションでのメールテンプレートによる事前入力も見せることができます。
定義済みメールテンプレートを使用して [メール] アクションをカスタマイズしていない場合でも、手順を実行できます。前に戻ってアクションをカスタマイズする場合は、単元 2 を参照してください。
- [メール] アクションを選択します。
- 事前入力されたメール本文の中央にカーソルを置きます。
- クイックテキストを挿入するには、ボタンまたはキーボードショートカットを使用できます。
- メールツールバーのクイックテキストボタンをクリックします。
- 次のいずれかのコマンドを入力します。
- MacOS: Cmd+.
- Windows: Ctrl+.
- 入力するクイックテキストを選択します。
一括クイックアクションを実行してクリック数を減らす
今度は、次のエージェントが交換を処理できるようにケースを再割り当てします。Maria は、一括クイックアクションを見せるつもりです。そこで、[ケース] リストビューに移動します。
メモ: 一括クイックアクションは、[最近参照したデータ] リストでは使用できないことに注意してください。
Maria は、[私のオープンケース] リストビューで次の操作を実行します。
- 一括アクションを実行するケースを選択します。
-
[Replacement Owner (所有者の交代)] をクリックします。(これが、設定した一括クイックアクションです。)
- アクションの詳細を入力します。
- 新しい所有者を選択します。組織内に他のユーザーがいない場合は、自分が所有者のままにしてもかまいません。
- 状況を [エスカレーション済] に設定します。
- [更新する項目] セクションの変更内容を確認します。
-
[保存] をクリックします。[OK] をクリックしてアクションを実行します。
履歴を参照して Salesforce レコードを再確認する
最後にデモを行うのは、履歴ユーティリティです。これまでたくさんのレコードを操作してきた Maria は、使用したレコードのリストを見つける方法をチームに見せたいと考えています。
ユーティリティを開くには、キーボードの H キーを押すか、ユーティリティバーの [履歴] をクリックします。サブタブを開いた場合は、ワークスペースタブのコンテキストにリストされます。複数のレコードのリンクを 1 回のクリックでコピーすることもできます。
Maria のデモは大きな拍手で終わりました。Sita、Roberto、そして有能なエージェントたちは、エージェント生産性ツールによってどれだけの時間が節約できるかに驚いています。全員からゴーサインをもらった Maria は、作成したクイックテキストとマクロの権限セットをエージェントに割り当てました。今後は、Chatter やトレーニングを通じてエージェントとコミュニケーションを取り、ツールが確実に使用されるようにします。このツールによって節約できるクリック数と時間を考えれば、エージェントが「これは素晴らしい! もっとないですか?」ということは間違いないでしょう。
サービスコンソールの高度な生産性ツールについて調べる
Maria は、次の 2 つのツールについても調べてみようと考えています。
Apex QuickActionDefaultsHandler インターフェース | 複雑なロジックに基づいてメール項目値を上書きする場合は、この Apex インターフェースを使用します。たとえば、この Apex インターフェースを使用して、優先度が高いケースのみに特定のメールテンプレートを適用し、マネージャーに BCC することができます。 メモ: この Apex インターフェースによって設定されたメールのデフォルトは、他のすべてのデフォルト (クイックアクションの定義済みメールテンプレートや定義済み項目値など) を上書きします。 |
サービスの Salesforce フロー | サービスの Salesforce フローで ToDo リストをユーザーに提供し、Salesforce 自動化ツールを使用して、レコードをフローに関連付けます。フロー、クイックアクション、Next Best Action 戦略からのおすすめを表示します。リストを作成するには、アクション & おすすめリリースまたは Salesforce 自動化ツールを使用して、レコードページにアクションを関連付けます。電話やチャットなど、特定のチャネルのデフォルトリストを作成し、最初と最後にユーザーが完了するフローを表示できます。 |
エージェントの生産性を高める方法は、常にもっとあるようです。Maria は、今後、Ursa Major のためにさらに時間を節約するツールを実装することに意欲を持っています。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Lightning Experience でのマクロに関する考慮事項
- Salesforce ヘルプ: Lightning コンソールアプリケーションのキーボードショートカット
- Salesforce ヘルプ: クイックテキストの挿入と使用
- Salesforce ヘルプ: 一括クイックアクションの設定
- Salesforce ヘルプ: Lightning コンソールアプリケーションの [履歴] ユーティリティ
- Salesforce ヘルプ: Apex 開発者ガイド: QuickActionDefaultsHandler インターフェース
- Salesforce ヘルプ: Salesforce Flow for Service Developer Guide (サービスの Salesforce フロー開発者ガイド)
- Trailhead: サービスの Salesforce フロー