スクラムワークフローの要素
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- スクラムの成果の要素を挙げる。
- スプリントごとに作業を完了することがなぜ必要かを説明する。
- チームの製品バックログの主要な部分を説明する。
スクラムの価値と役割の重要性について理解できたところで、一貫して時間どおりに成果を出すために、すべてのものを整理して進行させる方法について見ていきましょう。
製品バックログ
これは、必要となる可能性のある作業の順序付きリストです。Salesforce では、知る限りですべての、必要だと思われる変更、更新、要件を説明する一元化された情報源として定義しています。
製品バックログとは具体的には何でしょう? 何で構成されるのでしょう?
- 製品バックログは、チームが製品についての新しい情報を得るにつれて、継続的に改善されます。
- 優先順位が高い項目には、より多くの詳細が含まれ、作業を開始できるようになっています。
- プロジェクトに関連する作業だけではなく、サポート作業やメンテナンス作業、機能以外の要件、調査も含まれます。
- 製品所有者が製品バックログを所有し、作業項目の優先順位を付けるのも製品所有者の仕事です。
スプリントバックログ
作業項目が製品バックログのキューに入っていても、実行されるとは限りません。各スプリントの直前に、チームは製品バックログを参照し、優先順位の高い作業項目のうち、2 週間で取り組めるものはどれかを評価します。そして、それらのプロジェクトをスプリントバックログに入れます。
出荷できる可能性のある作業
最も重要なことは、スプリントごとにチームがお客様に価値あるものを提供することです。それを達成するために、Salesforce では結果ではなく成果に重点を置いています。それがスクラムプロセスの重要な特徴です。
要点: 作業結果の量ではなく、高品質な作業結果を作成することを目指しています。
また、新しいことを始める前に作業を完了するように努めています。中途半端な生焼けのケーキを食べたい人はいませんからね。このような方法で作業をしているのには妥当な理由があります。4 か月ごとに Salesforce はプラットフォームの更新をリリースしています。これは、4 か月ごとにのみ成果物を完成させるという意味ではありません。それでは、現在行っているように 2 週間ごとに継続的に学習し、学習した内容を取り入れることができません。
Salesforce では、このような方法で、最高のソリューションを提供するためにリリースサイクル全体を通じて、継続的に成果を出しています。
完了を強調する理由
スクラムの世界では、作業が進行中のプロジェクトは無駄の 1 つの形態にすぎません。プロジェクトが進行中 (WIP) であるということは、より良い成果物やソリューションを作成するための学習と適応を行っていないということだからです。作業 (状態確認、テスト、リリース) が完了していない と、ワークフロー全体が遅れます。Salesforce では、チームがお互いのプロジェクトの完了に向けて支援し合う文化を促進しています。これを「群がり」または「ドッグパイル」と呼びます。人々は、作業の最後の 20% を完了させることを支援し合います。