Mobile Publisher の使用開始

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • Mobile Publisher とは何かを定義する。
  • 企業が Mobile Publisher を使用する理由を説明する。

モバイル革命

2025 年が目前に迫っているというのに、21 世紀は私たちの未来予想図どおりになっていません。空中自動車で飛び回ることもなければ、月面基地アルファにバカンスに出かけることもありません。

その一方で、私たちは携帯電話を手に入れました! このデバイスではるか彼方の惑星にテレポートすることができるかといえば、それは無理な相談です (今はまだ)。ただ、モバイル革命によって私たちの生活、仕事、学習、つながり、通信、旅行、買い物のやり方は確実に変化しています。

さまざまな用途に使われる携帯電話のイラスト

エンタープライズ界とコンシューマ界のどちらのエンドユーザも、あらゆるデバイスでどこにいても生産的であり続けるためのアプリケーションを求めています。

モバイルアプリケーション開発の課題

ここに重要なポイントが潜んでいます。モバイルテクノロジの普及にもかかわらず、大半の企業が未だにモバイル化を実現させていません。なぜでしょうか? モバイルアプリケーションの構築が困難なためです。Android 用か iOS 用か、それとも両方を構築するのか。どのツールを使用するのか。複数の画面サイズに対応するよう設計するにはどうすればよいか。セキュリティはどうですか? どうやって拡張するのか。組織内にモバイルの専門知識がない場合はどうすればよいか。

こうした数々の疑問に苦慮しているのは、あなたの会社だけではありません。Gartner は、2018 年末までにモバイルアプリケーション開発サービス市場の需要が、社内の IT 組織で提供できる能力の 5 倍以上の速度で成長するものと予測しています。

Salesforce Platform という助け舟

モバイルアプリケーション開発に関する課題を克服するうえで役に立つのが Salesforce Platform です。このプラットフォームでは、さまざまなモバイルデバイスで機能する、エンタープライズグレードとコンシューマグレードの両方の安全なモバイルアプリケーションを簡単に作成できます。組織のモバイル戦略の理想的な基盤になるのです。

このプラットフォームでは、あらゆる種類のデバイス向けアプリケーションを開発できます。

エンタープライズのモバイルアプリケーション

エンタープライズのモバイルアプリケーションの開発で中核的な戦略となるのが Salesforce モバイルアプリケーションです。これがモバイルアプリケーションを構築して従業員にリリースする一番の早道です。

Salesforce アプリケーションはすぐに使えるため、従業員が会社の CRM データやカスタマイズにただちにアクセスできます。システム管理者は、このアプリケーションをポイント & クリックツールで簡単に拡張して、カスタムアプリケーションを構築できます。開発者は、Lightning Web 開発プラットフォームを使用して、高度なモバイルソリューションを作成できます。

パートナーや顧客のモバイルアプリケーション

パートナーや顧客向けのモバイルアプリケーションの開発も忘れてはいません。パートナーや顧客向けのモバイルアプリケーションの開発で中核的な戦略となるのは Salesforce Lightning コミュニティです。これがモバイルアプリケーションを構築してパートナーや顧客にリリースする一番の早道です。

Salesforce Lightning コミュニティでは、パートナーや顧客が Lightning コミュニティのテンプレートを使用できます。標準またはカスタムの Lightning コンポーネントを使用して、ポイント & クリック操作によるカスタマイズでコミュニティを作成できます。組織に開発者チームがいるかどうかを問わず、Salesforce で実行される便利なモバイルアプリケーションをいくつも構築できます。

ヒント

ヒント

コミュニティについての詳細は、「コミュニティを使用したリーチの拡大」トレイルを参照してください。

Mobile Publisher 機能を手に入れた今、モバイル戦略をさらに発展させることができます。

Mobile Publisher のご紹介

Mobile Publisher とは一体何なのでしょうか? Salesforce アプリケーションやモバイル Lightning コミュニティの実装を全面的にブランド化するものです。自社のアプリケーションアイコン、自社の名前、自社の色、そして何より、Google Play や Apple App Store に独自のリストを表示できます。

Mobile Publisher でブランド設定されたモバイルアプリケーション用の Google Play のリスト

ブランド設定の重要性

私たちは、Salesforce の雲形のロゴや独自の鮮やかなブルーをかなり気に入っています。ですが、承知しています。皆さんが Salesforce モバイルアプリケーションに自社を表示し、自社のブランドを強調したいということを。

確かにブランド設定には効用があります。人々は親近感のあるものに反応します。アプリケーションが組織の一部であることを従業員がすんなりと認識できれば、アプリケーションを使用して思い入れを抱く可能性が高まり、導入が促進されます。

その上、内部からブランドが確立され、日々の事業運営にブランド意識を反映させることができます。従業員のエンゲージメントを促し、コミュニティの一員であると実感させることができます。

モバイルアプリケーションなど、ブランド設定された数々のアセット

ブランド設定よりも重要なこと

もちろん Mobile Publisher は、ブランドを設定するだけのものではありません。モビリティに対する考え方を変化させます。Mobile Publisher があるということは、会社に本格的なモバイル開発機関があるようなもので、システム管理者がカスタムブランドアプリケーションを従業員、パートナー、顧客の一人ひとりに配布することができます。

かなり革命的なことです。これまでは、Salesforce Platform を使用してブランド設定されたアプリケーションをリリースしようとする場合、モバイル SDK を使って自ら構築する必要がありました。この SDK は優れているものの、モバイルの専門知識と高額な開発リソースが必要でした。残念ながら、多くの企業はこのどちらも持ち合わせていません。

Mobile Publisher を使用すれば、1 行のコードさえ書けなくても、独自のアプリケーションを Google Play や Apple App Store にリストすることができます。

構築するアプリケーション

ここで大きな疑問が生じます。ブランド設定された Salesforce のモバイルバージョンを公開できることはわかりましたが、その内部にはどのような Lightning アプリケーションを配置すればよいのでしょうか? Lightning を使用すればカスタムアプリケーションを迅速に構築できるので、思い付く限りのアプリケーションを構築することが可能です。

モバイルナビゲーションメニューにある数種類の Lightning アプリケーションのスクリーンショット

皆さんの創造力を刺激するため、従業員およびパートナーの生産性を高めるアプリケーションの例をいくつかご紹介します。

部門または業種 対象者 カスタムアプリケーション
人事 従業員 Recruiting (採用)

オンボーディング

Benefits Enrollment (給付加入)

承認

Peer Feedback (同僚間のフィードバック)

Conference Room Booking (会議室の予約)

財務 従業員 Invoices (インボイス)

Billing (請求)

Purchasing (購買)

Budgets (予算)

Expense Management (経費管理)

Time Management (時間管理)

小売業 従業員 Item Locator (商品の在庫確認)

Loyalty Program Enrollment (ロイヤルティプログラムの登録)

VIP Management (VIP 管理)

Shopper History (顧客履歴)

プロモーション

配送 パートナー Inventory Management (在庫管理)

Requisitions (要求)

Product Tracking (商品追跡)

Delivery Updates (配送の更新)

Product Placement (商品の配置)

さらに、パートナーや顧客向けのアプリケーションの使用事例もあります。

部門または業種 対象者 カスタムアプリケーション
配送 パートナー

Inventory Management (在庫管理)

Requisitions (要求)

Product Tracking (商品追跡)

Delivery Updates (配送の更新)

Product Placement (商品の配置)

財務 お客様 Online Trading (オンライン取引)

Banking (銀行取引)

保険 お客様 Policy Tracking (ポリシー追跡)

Billing (請求)

Purchasing (購買)

小売業 お客様 Purchasing (購買)

カスタマーサービス

Returns (返品)

では始めましょう

Mobile Publisher の可能性に興味津々なのではないでしょうか? Mobile Publisher のことをもっと知りたいと思っていることでしょう。すばらしいですね。このモジュールでは、実際的なシナリオに従って Mobile Publisher について説明していきます。まずは DreamHouse Realty をご紹介します。

DreamHouse Realty は、好調な不動産会社で、大勢の仲介担当者や顧客を抱えています。DreamHouse の Salesforce システム管理者である D'Angelo Cunningham は、すでに仲介担当者のニーズを満たすように Salesforce モバイルアプリケーションをカスタマイズし、さらに仲介担当者が各自の物件やクライアントを管理するためのカスタム Lightning アプリケーションも 3 つ構築しています。また、加熱する住宅市場の購入者となる可能性のある顧客を対象に Lightning コミュニティも構築しています。

ブランド設定された新しいモバイルアプリケーションを検討している DreamHouse のシステム管理者

仲介担当者はクライアントの目の前でモバイルアプリケーションを頻繁に使用する一方で、顧客は Lightning コミュニティを使用して購入可能な物件を検索しています。DreamHouse の CEO は、仲介担当者が Salesforce のブランド設定バージョンを使用し、顧客が Lightning コミュニティのブランド設定されたモバイルバージョンを利用することを望んでいます。そこで D'Angelo に、Mobile Publisher の機能を使用して、Google Play や App Store に従業員向けと顧客向けの DreamHouse アプリケーションを公開するプロセスを調べるよう指示します。

準備はよいですか? 次の単元では、D'Angelo が必要なアセットにブランドを設定し、アプリケーションを作成していく様子を見ていきます。

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