Salesforce アーキテクトロールについて学習する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce アーキテクトの業務を説明する。
- Salesforce アーキテクトが業務で使用するスキルを挙げる。
アーキテクトの力
Trailhead で第 4 次産業革命について学んだ方なら、テクノロジーの急速な進歩によって企業が顧客とつながる方法が変化していることをご存じのはずです。ビジネス目標を達成するために、組織には状況を把握していて適切な Salesforce ソリューションを設計できるテクニカルエキスパートが必要です。
このエキスパートが Salesforce アーキテクトです。以降では、アーキテクトの業務と、実装プロセス全体を通してアーキテクトがどのように成功を促進するかを学習します。
Salesforce アーキテクトとは?
Salesforce アーキテクトは、要求の厳しい経済環境で成功するために必要なソリューションを設計、構築、提供します。
デリバリーチームとプロジェクトステークホルダーにとって、アーキテクトはテクニカルリソースのリーダーです。現在、元開発者のアーキテクトばかりではなく、エンジニアリングの経歴がないアーキテクトもいます。ただし、それぞれが確かな深い技術知識を持ち、その知識を活かして信頼できるデジタルアドバイザー、テクニカルインフルエンサー、熟練した実践者として職務を遂行しています。
たとえば、アーキテクトは製品購入戦略の協議に加わり、ビジネスステークホルダーとのコミュニケーションを担います。技術的に何が可能かを理解していて、求められるビジネス成果について明確なビジョンを持っているため、付加価値があり、拡張性と持続可能性を兼ね備えた実装を推奨できます。
実際にはどうするのでしょうか? あるエレクトロニクス企業で Salesforce Commerce Cloud を使用して製品と顧客注文を管理しているとします。この会社はすでに優れたデジタルエクスペリエンスを展開しており、顧客はオンライン購入、店舗受け取りが可能です。ただし、一部の顧客は注文を確定しません。
Salesforce アーキテクトは問題を分析し、Marketing Cloud を統合して顧客に放置されているショッピングカートに関するリマインダーを送信することを推奨します。次に、アーキテクトはインテグレーション戦略を設計します。その際、処理制限からライセンスの割り当てまで複数の要因を考慮し、使用するコネクタに関する推奨事項を検討します。アーキテクトの作業は、企業がどの製品に投資するか、その投資が組織の他の部分にどう影響を与えるかを判断するのに役立ちます。
求められるスキル
成功する Salesforce アーキテクトには通常、ソリューションアーキテクチャ、テクニカルアーキテクチャ、システムエンジニアリングに関する幅広い経歴があります。
Salesforce アーキテクトには次のテクニカルスキルと専門能力が必要です。
- SaaS、PaaS、マルチテナンシー、多層インフラストラクチャ、インテグレーションパターン、アプリケーションサーバーなど、クラウドベースプラットフォームのアーキテクチャ原則に関する確かな理解
- CI/CD パイプライン、メタデータ API、インテグレーションサービスなど、リリース管理、ソース制御、リリーステクノロジーの経験
- 他のクラウドやオンプレミスシステムと統合するクラウド間 Salesforce (SFDC) 実装の経験
- 大量データ、割り当て制限、データ移行など、プラットフォーム固有の設計考慮事項に対する認識
- ソフトウェア設計原則の知識
Salesforce システム管理者には次のソフトスキルや非テクニカルスキルも必要です。
- ソリューションをさまざまなテクニカル/非テクニカルステークホルダーに伝える能力
- 優れたビジネス感覚
- エグゼクティブプレゼンス
- 技術的な設計リスクを見極める能力
- リスクを軽減するためのガバナンス戦略を策定した経験
アーキテクトジャーニーを計画する
Salesforce アーキテクトになることを検討されている方は、「Salesforce アーキテクトのキャリア」ページをご覧ください。アーキテクトの日常業務の説明や、スキルアップを始める際のガイドとなる Trailmix が揃っています。