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レコードの積み上げ集計の設定

学習の目的

このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。

  • グループレコードの積み上げ集計を有効にする。
  • 商談、保険契約、請求、紹介の積み上げ集計を有効にする。
  • オブジェクトの積み上げ集計設定を定義する。
  • レコードの積み上げ集計のパフォーマンスを最適化する。

概要

このモジュールでは、受講者が Financial Services Cloud のシステム管理者であり、ここで説明するステップごとの手順を実行する適切な権限を有していると想定しています。ただし、Financial Services Cloud のシステム管理者でなくても問題ありません。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを確認します。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Financial Services Cloud を使用できません。

Cumulus のシステム管理者の Matt が設定を行う手順を見ていきましょう。最初に、Matt はグループレコードの積み上げ集計を有効にします。次に、商談、保険契約、請求、紹介の積み上げ集計を有効にします。そして、オブジェクトの積み上げ集計設定を定義します。最後に、設定を調整してレコードの積み上げ集計のパフォーマンスを最適化します。手順は次のとおりです。

グループレコードの積み上げ集計を有効化する

Matt がグループレベルでレコードの積み上げ集計を有効にすると、対応するすべてのレコードに Household__c 参照項目のプライマリグループのスタンプが付けられます。その結果、積み上げ集計されたレコードは対応するコンポーネントまたは関連リストではグループレベルで表示されます。

メモ


世帯のスタンプ付けはトリガーに応じてリアルタイムで行われます。一括処理は定期的に実行されます。

  1. [設定] で、[クイック検索] ボックスに カスタム設定 と入力して、[カスタム設定] を選択します。
  2. [Wealth Application Config (ウェルスアプリケーション設定)] の横にある [管理] をクリックします。
  3. [編集] をクリックします。
  4. [グループレコードの積み上げ集計を有効化] を選択します。
  5. 変更内容を保存します。

商談、保険契約、請求、紹介の積み上げ集計を有効にする

デフォルトでは、すべてのオブジェクトがグループレベルの積み上げ集計用に設定されているわけではありません。保険関連のオブジェクト、ケース、商談、または紹介の関連リストが表示されない場合は、取引先と取引先責任者のリレーションオブジェクトの Rollup__c 項目に選択リスト値を追加します。

Financial Services Cloud の保険を使用している新規組織では、取引先と取引先責任者のリレーションオブジェクトの Rollup__c 項目に保険関連の選択リスト値が含まれます。ただし、既存の組織で Financial Services Cloud の保険を設定している場合は、次の手順を実行して選択リスト値を追加します。

グループレベルの関連リストにすべてのプライマリグループメンバーのケースを表示するには、取引先と取引先責任者のリレーションの Rollup__c 項目に選択リスト値として [ケース] を追加します。

グループレベルの関連リストにすべてのプライマリグループメンバーの商談を表示するには、取引先と取引先責任者のリレーションの Rollup__c 項目に選択リスト値として [商談] を追加します。

グループレベルの関連リストにすべてのプライマリグループメンバーの紹介を表示するには、取引先と取引先責任者のリレーションの Rollup__c 項目に選択リスト値として [紹介] を追加します。

  1. [設定] からオブジェクトマネージャーを開きます。
  2. [クイック検索] ボックスに「取引先と取引先責任者のリレーション」と入力し、[取引先と取引先責任者のリレーション] を選択します。
  3. [項目とリレーション] をクリックして、[積み上げ] を選択します。
  4. [値] で、[新規] をクリックします。
  5. [積み上げ] 項目に、次の選択リスト値を入力します。それぞれの値をその独自の行に入力します。
    • ケース
    • 請求
    • 請求関係者
    • 保険契約
    • 保険契約関係者
    • 商談
    • 紹介
  6. 変更内容を保存します。

オブジェクトの積み上げ集計設定を定義する

Matt は積み上げ集計を一括実行することで Cumulus の世帯レベルでのレコードの積み上げ集計を最適化できることを知りました。そこで、新しい [レコードの積み上げ集計設定] カスタム設定を使用して、各オブジェクトのさまざまな積み上げ集計設定を定義します。たとえば、バッチサイズを定義して各一括処理のレコード数を制限します。レコードを積み上げ集計するための一括ジョブを実行するときに、この設定により一括ジョブのパフォーマンスが向上します。

  1. [設定] で、[クイック検索] ボックスに カスタム設定 と入力して、[カスタム設定] を選択します。
  2. [レコードの積み上げ集計設定] の横にある [管理] をクリックします。
  3. [新規] をクリックしてオブジェクトを追加し、そのオブジェクトの積み上げ集計設定を定義します。
    この設定を定義するオブジェクトを追加するには、このステップを繰り返します。
  4. 変更内容を保存します。

レコードの積み上げ集計のパフォーマンスを最適化する

Matt はレコードの積み上げ集計の最適化を使用して、レコードの積み上げ集計のパフォーマンスを最適化します。

  1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに 一般設定 と入力し、[金融事業] の下の [一般設定] を選択します。
  2. [レコード積み上げの最適化] を有効にします。

レコードの積み上げ集計とルックアップによる積み上げ集計

ここまでは、レコードの積み上げ集計によって Financial Services Cloud のさまざまなオブジェクトの関連レコードの情報を集計する方法を見てきました。クライアントレベルのレコードはデフォルトで集計され、設定は必要ありません。グループレベルの積み上げ集計を有効にすると、すべてのプライマリグループメンバーの関連レコードを集計できます。

一方、ルックアップによる積み上げ集計 (RBL) ルールでは、概要レベルでデータを集計します。金融口座レコードまたはプライマリグループメンバーシップを編集すると、RBL の設定によって対応するクライアントレベルおよびグループレベルの RBL 集計が更新されます。

RBL ルールは、資産と負債、請求、金融口座、金融口座ロール、保険契約、および収益の各オブジェクトでのみ使用できます。

まとめ

このようにして、Matt は Financial Services Cloud でレコードの積み上げ集計を設定しました。Matt が Financial Services Cloud のスキルを発揮したことで、Ryan のようなウェルスマネージャーはお客様とそのファイナンス情報を包括的に把握できるようになりました。Ryan は積み上げ集計を使用してお客様の金融口座、資産、債務を個人ごとに集計できます。

また、Ryan はリレーションに関するインサイトを得ることもできます。複数の個人の合計がリレーショングループレベルに集計されるため、Ryan は Rachel Adams と夫の Nigel Adams の両方と、その他の関連する家族資産の金融情報をまとめて確認できます。 

最後に、Ryan は最新のインサイトに基づいてアクションを実行することもできます。お客様の金融状況の変化は階層のすべてのレベルに自動的に反映されます。こうして、Cumulus はクライアントサービスの究極の目標である「卓越したパーソナライゼーション」を達成できました。

リソース

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