メッセージングを設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 派遣作業員が向かっているときにお客様が受け取るメッセージを作成する。
- メッセージングプロセスを合理化するフローを作成する。
顧客向けメッセージを作成する
リアルタイムロケーションにより、お客様は 2 通のメッセージを受け取ります (作業員が現場に向かうときと、近くに来たとき)。Maria は、お客様が WhatsApp と SMS でメッセージを受け取ることができるように、すでに組織でメッセージの設定とデジタルエンゲージメントの設定を行っています。
これで、お客様がメッセージを受け取る準備は整っています。Maria は次に、お客様が受け取るメッセージの内容を定義するメッセージテンプレートを作成します。
- [設定] の [クイック検索] ボックスに
メッセージ
と入力し、[メッセージテンプレート] を選択します。 - 配送中テンプレートを作成するには、[New (新規)] をクリックします。
- テンプレートに名前を付けます。
- Maria は、[テンプレート名] に
Enroute Messaging Template
(配送中メッセージテンプレート) と入力します。 - [API 参照名] をクリックして、
Enroute_Messaging_Template
と入力します。
- Maria は、[テンプレート名] に
- [差し込み項目の挿入] セクションで、お客様にエクスペリエンスビルダーサイトを表示するリンクを設定します。
- [関連先] で、いずれかのオプションを選択します。Maria は、[割り当て済みリソース] を選択します。
- [項目] で [予定アシスタント情報 URL] を選択します。
-
[挿入] をクリックします。メッセージに URL プレースホルダーが追加されます。
Maria は [関連先] リストで [割り当て済みリソース] を選択したため、URL プレースホルダーは{!AssignedResource.ApptAssistantInfoUrl}
のようになります。 - お客様が受け取るメッセージを完成させます。
Maria は次のように入力します。Your mobile worker is on the way.Get ready for some sunshine!To see their location on a map, click here:{!AssignedResource.ApptAssistantInfoUrl}
(派遣作業員が向かっています。地図上で派遣作業員の位置を確認するにはこちらをクリックしてください: {!AssignedResource.ApptAssistantInfoUrl}) - メッセージを送信するチャネルを 1 つ以上選択します。
Maria は [すべてのチャネル] を選択します。 - 変更内容を保存します。
Maria は、上記の手順を繰り返し、2 通目のメッセージのテンプレートを作成します。このメッセージは、派遣作業員があと 1 マイル (1.6 キロ) の地点に到着したときに送信されます。
- テンプレート名:
Approaching Job Site
(まもなく現場に到着) - 差し込み項目の挿入: 1 通目の手順で入力した値と同じ
- メッセージ:
Your mobile worker is 1 mile (or 1.6 kilometers) away.They'll arrive soon and get to work.To see their location on the map, click here:{!AssignedResource.ApptAssistantInfoUrl}
(派遣作業員はあと 1 マイル (1.6 キロメートル) のところにいます。まもなく到着して作業を開始します。地図上で派遣作業員の位置を確認するにはこちらをクリックしてください: {!AssignedResource.ApptAssistantInfoUrl}) - チャネル: 1 通目の手順で入力した値と同じ
Maria は、派遣作業員が向かっているときにお客様に表示されるメッセージを作成しました。お客様は希望するチャネルでメッセージを表示し、URL をクリックすると、エクスペリエンスビルダーサイトで地図と詳細情報を参照できます。
フローを作成する
メッセージの準備が整ったところで、次はフローを設定します。フローを使用すると、Ursa Major の派遣作業員が向かっているときにメッセージをお客様に送信するプロセスが合理化されます。まず、フローの作成に必要な情報を定義します。
- フローをトリガーする人: レコードを更新する派遣作業員。
- フローをトリガーするオブジェクト: 割り当て済みリソース。
- 実行するアクション: メッセージの送信。
- メッセージの内容: En Route (配送中) メッセージテンプレートで定義されたメッセージ。
Maria は、フローの作成と設定を行います。
- [設定] で、[クイック検索] ボックスに
フロー
と入力して、[フロー] を選択します。 - [新規フロー] をクリックします。
- [レコードトリガーフロー] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
-
[自由形式] を選択して Flow Builder を開きます。
- トリガーを設定するには、[編集] をクリックします。
- [フローをトリガーする条件] セクションで [レコードが更新された] を選択します。
- [フローを実行] セクションで [レコードが保存された後] を選択します。
- [完了] をクリックします。
Maria は Flow Builder に戻り、フローをトリガーするオブジェクトを選択します。
- [オブジェクト] に
「割り当て済みリソース」
と入力します。 - [条件の要件] で [すべての条件に一致 (AND)] を選択します。
- [条件の要件] を次のとおり設定します。
- 項目:
LocationStatus
- 演算子: 次の文字列と一致する
- 値:
EnRoute
- 項目:
- [更新されたレコードでフローを実行するタイミング] で [条件の要件に一致するようにレコードを更新したときのみ] を選択します。
- [完了] をクリックします。
Maria は Flow Builder に戻り、実行するアクションを設定します。
- [アクション] コンポーネントをフローにドラッグします。
- [新規アクション] ダイアログに
メッセージ通知
と入力します。 - 次のように、すべての項目に値を入力します。Maria は次の値を使用します。
項目名 項目の説明 Maria が入力する値 表示ラベル アクションの表示ラベル Send En Route Message
(移動中メッセージの送信)API 参照名 アクションの API 参照名。クリックすると自動入力されます。 Send_En_Route_Message
説明 アクションの説明 Sends a message to a customer telling them that their mobile worker is en route to the job site.
(派遣作業員が現場に向かっていることを伝えるメッセージをお客様に送信する。)メッセージングチャネル一意の名前 チャネルの名前。デジタルエンゲージメントの設定時に、Salesforce によって割り当てられた名前。 Text_US_
と数桁からなるチャネル名メッセージテンプレートの一意の名前 配送中メッセージ用に作成したメッセージテンプレートの API 参照名 En_Route_Messaging_Template
コンテキストレコード ID 割り当て済みリソース (状況を変更した派遣作業員) のレコード ID - 切り替えを有効にします。
-
{!$Record.Id}
と入力します。
受信者電話番号 メッセージの送信先 (顧客) となる取引先責任者の電話番号。 - 切り替えを有効にします。
- 値のメニューの中からクリックして選択します。
-
[$Record | Service Appointment | Contact | Mobile Phone] を選択します。
項目には{!$Record.ServiceAppointment.Contact.MobilePhone}
と表示されます。
受信者レコード ID 取引先責任者 (顧客) のレコード ID - 切り替えを有効にします。
- 値のメニューの中からクリックして選択します。
-
[$Record | Service Appointment | Contact | ID] を選択します。
項目には{!$Record.ServiceAppointment.Contact.Id}
と表示されます。
- [完了] をクリックします。
Flow Builder で、レコードトリガーフロー要素をアクション要素につなげます。
- レコードトリガーフロー要素の下部にある丸いボタンをクリックし、アクション要素の下部にある丸いボタンにドラッグします。
- フローを保存します。
Maria の最初のフローが完成しました。おめでとうございます。
次に、派遣作業員が現場から 1 マイル (1.6 キロ) の地点にやって来たときにお客様にメッセージを送信する 2 つ目のフローを作成します。まもなく到着メッセージフローを作成するために、Maria は上記の手順を繰り返します。ただし、一部異なります。
新しいフローを Approaching Messages
(まもなく到着メッセージ) と名付けます。フローをトリガーするオブジェクト (割り当て済みリソース) を選択するとき、次の値を入力します。
- 条件の要件: すべての条件に一致
- 項目: ロケーション状況
- 演算子: =
- 値:
LastMile
アクションを設定するときは、次の項目値を使用します。
- メッセージテンプレートの一意の名前: まもなく到着メッセージ用に作成したメッセージテンプレートの API 参照名を入力します。
- メッセージングチャネルの一意の名前: まもなく到着メッセージングチャネルの API 参照名を入力します。
これで、2 つのフローが作成されました。それぞれのフローによって、異なるメッセージがお客様に送信されます。
この単元で、Maria はお客様に送信するメッセージのメッセージテンプレートを設定し、送信プロセスを合理化するフローを作成しました。Maria の作業は完了です。リアルタイムロケーションが設定され、Ursa Major のお客様を満足させる準備が整いました。