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オフラインでの情報へのアクセスを可能にする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • オフラインブリーフケースの利点を挙げる。
  • オフラインブリーフケースのしくみを説明する。

作業員は常にオンラインではない

Ursa Major Solar は米国南西部に本社を置く革新的なソーラーエネルギー企業であり、個々のソーラー製品とソーラー発電システム一式を販売し、顧客が太陽光を有効活用できるようにサポートしています。 

Ursa Major は、Salesforce Field Service を使用して、従業員、製品、顧客を 1 つのプラットフォーム上で結び付けています。また、同社のフィールドサービスチームは、Salesforce Field Service Mobile を使用して、屋外でソーラー発電システムの設置や修理を行う際に顧客やオフィスと連携しています。チームには、予定が割り当てられたこと、作業場所、必要な工具や機器などがモバイルデバイスで通知されます。  

モバイルデバイスによって多くの情報を確認できるため、それなしでは仕事が困難になります。ですが、遠隔地でソーラーパネルを設置する場合や地下で太陽熱温水器を修理する場合には、電波が届かなくなることがあります。どこにいても、接続が途切れると、わずかなオフラインのリソースにしかアクセスできなくなります。インターネットサービスが停止すると 1 日が台無しになってしまうのと同じようなものです。

インターネットに接続できないため、ソーラーパネルの横で意気消沈した様子で立ち尽くすソーラー技術者

オフラインブリーフケースにレコードを保存する

Ursa Major の作業員は、Salesforce システム管理者である Maria Jimenez に、オフライン時に必要な情報にアクセスするために Salesforce を利用できないかと相談しました。チームはすでに、フィールドサービスアプリケーションに標準装備されている基本的なオフラインプライミングを使用しています。ですが、より多くのレコードを表示し、オフライン時に表示するオブジェクトとレコードを宣言的に選択したいと考えています。Maria は、Salesforce Field Service のオフラインブリーフケース機能をすぐに見つけました。それは、まさにチームが必要としているもののように見えました。

オフラインブリーフケースでは、Maria の作業員はオフラインになっても、より多くのもの、つまり 1 つのオブジェクトにつき、最大 2,000 レコードを参照できます。Maria は最大 5 つのオブジェクトを 1 つのブリーフケースに追加できます。Salesforce Field Service のデータモデル階層の外側からカスタムオブジェクトを追加することさえも可能です。たとえば、Ursa Major には、Salesforce Field Service データモデルに含まれていないカスタムのソーラーパネルオブジェクトがあるため、このオブジェクトを基本的なオフラインプライミングで利用することができません。オフラインブリーフケースを使用すると、Maria はこのようなオブジェクトをブリーフケースに入れることができ、作業員はオフラインでデータにアクセスすることができます。Maria は、プライミングされるものを正確に把握できるため、自分で選択できる点を気に入っています。 

カスタマイズされたブリーフケースでは、情報を各チームに関連するものだけにすることができます。たとえば、Maria は特定の派遣作業員やグループ (カリフォルニアの温水器設置作業員というグループなど) 用のブリーフケースを作成できます。このブリーフケースには、カリフォルニアで使用されているモデルのみを含め、アリゾナでのみ設置されているモデルは除外します。こうすることで、カリフォルニアのチームは関連するモデルのみを表示できます。

オフラインブリーフケース内のオブジェクトは、単に参照する以外にも使用できます。このオブジェクトは常時利用可能なため、フローやモバイルツールキットの拡張機能でも使用できます。Maria はすでに Salesforce Mobile でフローを使用していますが、すぐに新しい可能性について考え始めました。

永久不変のものはありません。ブリーフケースを作成した後でチームに異なる情報が必要であることがわかったとしても、後で編集できます。また、いつでも新しいオブジェクトを追加したり、不要なオブジェクトを削除したりすることができます。このようにして、ブリーフケースはチームのニーズに合わせて変更されます。

Maria のチームにとって、ブリーフケースはどのようなものでしょうか? まず、オンラインである間に携帯電話で自動的にブリーフケースが同期されます。そうすれば、万一、接続が切断されても、そのレコードにアクセスできます。オフライン時に行った変更は、オンラインに戻ったときに再び同期されます。 

Maria は動画を視聴して、オフラインブリーフケースビルダーが実際に使用されている様子を確認します。

これで、Maria はオフラインブリーフケースの利点を理解し、チームがまさに必要としているものだと確信しました。次は、オフラインブリーフケースを設定して、モバイルデバイスで動作させます。

リソース

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