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オフラインでの情報へのアクセスを可能にする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • オフラインブリーフケースの利点を挙げる。
  • オフラインブリーフケースのしくみを説明する。

作業員は常にオンラインではない

フィールドサービス組織は、ビジネスの中でも特に厳しい環境で業務を行っています。技術者は常にオフィスから離れた現場で作業し、業務を適切に遂行するためのリアルタイムの情報もモバイルデバイスに頼るしかありません。適切なデータを適切なタイミングで確認できることは、便利なだけでなく、 不可欠です。

Agentforce Field Service は、まさにこのような作業を念頭に構築されており、従業員、お客様、データを 1 つのプラットフォームで結び付けます。ただし、ここに課題があります。フィールドサービスの作業は、安定したネットワーク接続が確保されている場所で行われるとは限りません。技術者は、遠隔地や地下施設、予告なく電波が途切れる可能性がある地域でも作業します。デバイスの接続が途切れれば、Salesforce へのアクセスが失われます。わずかな通信障害でも、その日の作業が妨げられる可能性があります。

こうした問題を解決するために、オフラインブリーフケースが設計されました。オフラインブリーフケースを使用すれば、ネットワーク接続がない状況でも、フィールドサービスチームが必要なレコードにアクセスできます。Salesforce への常時接続に頼るのではなく、必要なデータがあらかじめデバイスにダウンロードされ、すぐに使用できる状態になっているため、技術者が電波の状態に関係なく作業を継続し、生産性を維持できます。

Briefcase Builder を使用して、モバイルアプリケーションをオフラインのデータセットで強化します。

オフラインブリーフケースを使ってみる

Salesforce Field Service Mobile には、基本的なオフラインサポートが標準装備されています。つまり、技術者が接続を失っても、デバイス上の一定のレコードにアクセスできます。ただし、多数のチームにとって、これだけでは十分ではありません。さらに多くのレコードにアクセスする必要があり、どのレコードをオフラインで利用可能にするかを選択できる機能も必要です。

ここで役立つのが「オフラインブリーフケース」です。この機能があれば、派遣作業員のデバイスに保存されるレコードをシステム管理者が決定できます。デフォルトのオフライン動作に頼るのではなく、チームが実際に必要とするオブジェクトとレコードのみが含まれるようにカスタマイズしたブリーフケースをシステム管理者が作成できます。毎朝、派遣作業員一人ひとりに、その業務に必要なツールだけが入った独自のブリーフケースを手渡すようなものです。

技術者の観点で言えば、このエクスペリエンスは至ってシンプルです。デバイスが接続されている間は、バックグラウンドでブリーフケースが自動的に同期されます。現場に向かう頃には、レコードがすでにダウンロードされているため、Field Service アプリケーションですぐに利用できます。さらに、作業中に接続が途切れても、技術者側の動作に何ら変更はありません。

通常どおり、ブリーフケースのレコードを開いて表示や更新することができます。変更した内容はデバイスにローカルで保存され、オンラインに戻った時点で自動的に Salesforce と同期されます。その結果、シームレスに動作するエクスペリエンスが実現します。システム管理者は利用可能なデータを管理でき、技術者は必要なときにいつでも手軽に情報を確認できるという安心感が得られます。

あらゆるニーズに対応するブリーフケース

オフラインブリーフケースで特に強力な機能の 1 つが、特定の作業員グループに合わせてブリーフケースを調整できることです。システム管理者はブリーフケースを絞り込み、作業員に必要な情報のみが表示されるようにすることができます。システム管理者がブリーフケースの範囲を設定する主な方法は次のとおりです。

  • 特定の派遣作業員に割り当てる
  • 地域チームや専門クルーなどの作業員グループに割り当てる
  • 検索条件を適用して、場所、レコードタイプ、その他の項目でレコードを絞り込む
  • そのチームの作業に関連するオブジェクトのみを含める

オフラインブリーフケースは、作業指示や取引先など、Salesforce Field Service に付属する標準のオブジェクトセット以外にも使用できます。そのため、組織がカスタムオブジェクトでデータを追跡している場合、ほかのレコードと同様に、オフラインでも使用可能にすることができます。

たとえば、ある企業が Transformer Units (変圧器ユニット) というカスタムオブジェクトを使用して設備を管理しているとします。このオブジェクトはそのビジネス専用に作成されたものであるため、標準データモデルには含まれておらず、デフォルトではオフラインで利用できません。オフラインブリーフケースを使用して、システム管理者が Transformer Units (変圧器ユニット) をブリーフケースに追加すれば、接続のない状況でも現場の技術者がそのデータにアクセスできます。

そして何よりも、どのブリーフケースも柔軟性に優れています。ブリーフケースの内容がチームのニーズに合わなくなったら、システム管理者がいつでもその内容を更新できます。新しいオブジェクトを追加したり、不要になったオブジェクトを削除したりできるため、チームのニーズに合わせてブリーフケースを拡大または変化させることができます。

オフラインエクスペリエンスをレベルアップする

オフラインブリーフケースのレコードは参照のみではありません。デバイスで常時レコードを利用できるため、フローやモバイルツールキットの拡張機能でも使用できます。

フローは Salesforce の自動化ツールで、ユーザーが一連のステップに従ってタスクを完了できるように誘導します。たとえば、システム管理者が、作業の開始前に技術者が安全チェックリストを確認していくフローを作成することが考えられます。そのフローがブリーフケースのレコードを参照している場合は、完全にオフラインで実行できます。このため、電波のない状況でも自動化プロセスが確実に機能し続けます。

これだけではありません。パフォーマンスプライミングによって、同期そのものがよりスマートかつ効率的になるため、オフラインブリーフケースのエクスペリエンスがさらに向上します。パフォーマンスプライミングでは、広範なデータを一旦ダウンロードしてからトリミングするのではなく、オフラインブリーフケースを活用して、各作業員のプロファイルに必要なレコードとメタデータだけを対象に、極めて重要な変更を 5 分間隔で同期するという方法で、データを最新の状態に維持します。同期の対象が絞られているため、作業員は標準的なプライミングよりもはるかに多くのレコードをオフライン作業用にダウンロードできます。

オフラインフロー、カスタムオブジェクト、パフォーマンスプライミングを連携させたオフラインブリーフケースは、あらゆるフィールドサービス組織にとって柔軟で強力なツールになります。接続が途切れても業務を継続できるだけではありません。チームがどこで作業していても、一貫した信頼できるエクスペリエンスが確保されます。

リソース

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