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Winter '25 で認定 MuleSoft デベロッパー資格を更新する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Mule アプリケーションを Java 17 にスムーズに移行するための準備をする。
  • Salesforce Data Cloud 用 Anypoint コネクタを使用する。
  • Anypoint Platform を介した 2 要素認証で Anypoint Studio のセキュリティを強化する。
Note

2025 年 10 月 14 日付で、Data Cloud は Data 360 に名称が変更されました。移行期間中は、アプリケーションやドキュメント内で Data Cloud という名称が引き続き使用される場合があります。名称は新しくなりましたが、機能や内容に変更はありません。

認定資格を更新する

MuleSoft デベロッパー資格を保有している場合、その資格を維持するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。

認定資格にご興味がございましたら、 MuleSoft デベロッパー資格をご確認ください。

Note

このバッジは誰でも取得できますが、このモジュールは認定 MuleSoft デベロッパーの有資格者を対象としています。

認定資格の機密を守る

Salesforce は、質の高い認定試験と価値ある資格を提供することを最優先事項としています。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。

Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。詳細は、Trailhead ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。

MuleSoft では、この 1 年間に優れた機能がさらに強化されています。ここでは、デベロッパー向けの機能強化で特に重要なものについて説明します。

認定 MuleSoft デベロッパー試験の概要

Salesforce 認定 MuleSoft デベロッパー資格は、指導や監督を受けながら、基本的な Mule 4 ランタイムエンジンのプロジェクトに取り組んだ経験を持つ個人を対象としています。認定 MuleSoft デベロッパーは、Anypoint Platform と Anypoint Studio の間と行き来しながら、基本的なアプリケーションプログラミングインターフェース (API) とインテグレーションを設計、構築、テスト、デバッグ、リリース、管理します。

Java 17 へのスムーズな移行に向けた準備

Studio 7.17.0 と Mule Runtime 4.6 で Java 17 をサポート

MuleSoft が Java の長期サポート (LTS) リリースモデルを採用することで、開発者はサポートの拡張とパフォーマンスの向上を期待できます。Java 8 と Java 17 LTS の両方をサポートする Mule のランタイム 4.6 リリースから移行を開始しましょう。4.6 では、開発者は統合アプリケーション、コネクタ、ポリシー、プロキシをアップグレードできます。多くのサードパーティ製ライブラリが Java バージョン 8 のサポートを終了するため、業界の変化に適応するための準備をしましょう。

このコンテンツを使用することで、開発者は 2025 年 2 月までに Java 17 へのスムーズな移行を実現できます。現在サポートされている Mule のバージョンで実行されている Mule アプリケーション、または Mule ランタイム 4.6 にアップグレードされたアプリケーションには、この変更による影響はすぐにはありません。既存の Java 8 アプリケーションは、2025 年 2 月まで引き続き Java 8 上で動作します。

Mule 4.6 で Java 17 にアップグレードする理由

開発者は、パフォーマンスとセキュリティの強化を体感し、拡張された Java サポートによる恩恵を受けることができます。

  • パフォーマンスの改善: Java 17 では、起動時間の短縮、ガベージコレクションによる遅延の低減、より効率的な大規模アプリケーションの処理など、パフォーマンスが改善されています。
  • セキュリティの強化: Java 17 は、脆弱性に対する最新の防御機能によってアプリケーションを保護するために、重要なセキュリティアップデートと修正を提供します。
  • 長期サポートの保証: Java 17 は LTS リリースであり、特にライフサイクルの長いエンタープライズアプリケーションを対象として、拡張サポートを提供することで安定した信頼性の高い基盤を保証します。

既存のプロジェクトを更新する方法、互換性のある最新の連動関係を使用して新しいプロジェクトを開発する方法、そしてそれらのプロジェクトに適切な Java 仮想マシン (JVM) を選択する方法を学びます。Salesforce は、MuleSoft を Java 17 にアップグレードするための完全ガイドを提供しています。

Java 8 と Java 17 LTS の両方をサポートする Mule のランタイム 4.6 リリースから移行を開始しましょう。Java の 2 つのバージョンをネイティブサポートする Anypoint Studio 7.17 をダウンロードしてください。MuleSoft は、Java 17 との互換性を確保するために、すべてのコネクタもアップデートしました。

Mule 4.4 から 4.6 へのアップグレード戦略を作成する

現在の Mule 4.4 の設定を分析し、テスト、ロールバック戦略、アップグレード後の確認などを含む包括的なアップグレード計画を作成します。ダウンタイムをスケジュールし、関係者に通知して、業務の中断を最小限に抑えます。

Mule アプリケーション

現在実行中の Mule アプリケーションのほとんどは、更新してテストした後に再リリースすることで、Java 17 を使用できるようになります。ですが、カスタム Java コードを実行しているアプリケーションやコネクタでは、それらのコンポーネントを認証するために追加の作業が必要となります。統合アプリケーションまたは Mule Gateway のポリシーとプロキシを Java 17 にアップグレードする前に、それらのアプリケーションやポリシーで使用されているすべての拡張機能、モジュール、およびコネクタを Java 17 に更新してください。アップグレード時に API プロキシまたは Mule アプリケーションが確実に保護されるようにするためには、API プロキシまたは Mule アプリケーションをアップグレードする前に API ポリシーをアップグレードします。

MuleSoft の定期的なアップグレードにより、最新の機能、拡張機能、修正プログラムへのアクセスが保証され、システムのパフォーマンスとセキュリティが強化されます。MuleSoft を利用して互換性を保証し、リスクを軽減して、強固な統合環境を維持しましょう。Java 17 移行に関する最新のドキュメント、ナレッジベースの記事、ブログのトピックについては、「リソース」を参照してください。

Data Cloud 用 AnyPoint コネクタ

Studio 7.18.0 が Salesforce Data Cloud 用 Anypoint コネクタとパッケージ化

Salesforce Data Cloud 用 MuleSoft Anypoint コネクタ を使用すると、あらゆるクラウドやレガシーシステムのデータを統合して、パーソナライズされた関連性の高いコネクテッドカスタマーエクスペリエンスを実現できます。また、Mule アプリケーションと Data Cloud の接続を簡素化できます。このコネクタは、Anypoint Studio にネイティブに組み込まれているため、Anypoint Exchange から追加する必要はありません。

まず取り込み API を設定し、次に MuleSoft Anypoint コネクタを設定することで、サードパーティソースからのデータ取り込みを自動化します。

さらに、クエリ、プロファイル、計算済みインサイトの各 API を使用して、Data Cloud から新しいインサイトを得るためのデータを照会することもできます。MuleSoft Anypoint コネクタを使用すると:

  • Anypoint Exchange の事前構築済みコネクタを使用することで、システムの統合にかかる時間を 1/5 に短縮できます。
  • SAP、Marketo、Microsoft Dynamics 365 などの SaaS アプリケーションに接続できます。
  • Amazon Kinesis、Azure Data Lake Storage、Azure Blob Storage などのクラウドインフラストラクチャおよびサービスと統合できます。
  • JDBC やその他のオープンプロトコルを使用して、Kafka、PostgreSQL、MongoDB などのデータベースに接続できます。
  • JSON Web Token (JWT) が期限切れになった場合でも簡単に認証できます。
  • CDP のテナント固有のエンドポイントとパスを特定することで、Data Cloud REST API がなくても、ユーザーの設定に基づいたリクエストを実行できます。
  • MuleSoft は、Salesforce MuleSoft コネクタと統合できる多くのコネクタを提供しているため、カスタムコードを書かずに統合フローを構築できます。

Salesforce Data Cloud コネクタのユースケース

Data Cloud とビジネスアプリケーションを接続して、プロファイルを統合し、統合したデータをセグメント化して、データをアクティベートして分析します。ユースケースの例:

  • 変更データキャプチャ: ストリーミング取り込み API を使用して、ソースシステムから Data Cloud にレコードの変更をほぼリアルタイムでストリーミングします。
  • レガシー統合: 一括取り込み API を使用して、レガシーシステムからの一括エクスポートを毎日、毎週、または毎月実行するようにスケジュールします。
  • 一貫したコネクテッドカスタマーエクスペリエンスの提供: クエリ、プロファイル、計算済みインサイトの各 API を使用して、Data Cloud から Salesforce CRM などのアップストリームシステムにインサイトを公開します。

Salesforce Data Cloud 用 MuleSoft Anypoint コネクタ は、Salesforce Data Cloud API エンドポイントとの統合を迅速かつ容易に実現します。

Studio 7.18.0 で多要素認証方式をサポート

Anypoint Platform を使用して 2 要素認証を設定することで、Anypoint Studio のセキュリティを強化できます。機密データが不正アクセスから安全に守られるようにして、開発環境を保護しましょう。サポートされているいずれかの方法を選択して、アクセスのセキュリティを保証します。

  • Google Authenticator
  • YubiKey
  • Windows Hello

多要素認証 (MFA) は、Anypoint Platform ユーザーの検証レイヤーをさらに追加します。MuleSoft では、ユーザーが Anypoint プラットフォームにアクセスする際に、Anypoint のログイン情報で認証する場合でも、シングルサインオン (SSO) 経由で認証する場合でも、MFA を必須要件としています。

多要素認証の管理

MFA を使用するには、ログインに使用する認証方法を少なくとも 1 つ登録する必要がありますが、後で追加または変更できます。アカウントに認証方法を追加する手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Platform にサインインします。
  2. Anypoint Platform ナビゲーションバーで、Anypoint Platform アカウントに関連付けられたイニシャルを含む円形アイコンをクリックします。
  3. ドロップダウンメニューで、[Profile (プロファイル)] または自分のユーザー名が記載されているエントリをクリックします。
  4. [Configure MFA (MFA を設定)] をクリックします。[Manage Your Verification Methods (検証方法を管理)] が表示されたページが開きます。
  5. 設定する検証方法の横にある [Add (追加)] をクリックします。指示に従って、希望する認証方法を設定してください。
  6. [Done (完了)] をクリックします。

検証方法を削除する場合は、変更を保存する前に、少なくとも 1 つの検証方法を設定しておく必要があります。

まとめ

過去 1 年間にリリースされた MuleSoft の機能の中で特に重要なものを学習しました。ここで、上記のトピックの理解度を確認し、認定 MuleSoft デベロッパー資格を更新するためにテストを受けていただきます。

リソース

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