Spring '23 で認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト資格を更新します。
学習の目的
このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。
- Microsoft Azure を使用してファイルをインポート/エクスポートする。
- Amazon S3、Azure Blob Storage、Google Cloud Storage からオートメーションをトリガーする。
- Einstein コンテンツテストを使用して画像アセットをテストする。
- プッシュ通知やアプリ内メッセージのエンゲージメントの Journey Builder エントリを使用してリアルタイムで顧客を対象に設定する。
- 繰り返し失敗するオートメーションが自動的に非アクティブになる様子を観察する。
認定資格を維持し、メールマーケティングを向上させる
認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト資格を保有している場合、その認定資格を維持するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。
この資格の取得を検討している方は、Salesforce 認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト資格を参照してください。(このバッジは誰でも取得できますが、このモジュールは Salesforce 認定 Marketing Cloud メールスペシャリストの有資格者を対象としています。)
認定資格の機密を守る
質の高い認定試験を実施し、価値ある資格を認定することは Salesforce の最優先事項です。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。詳細は、Trailhead ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。
この 1 年間に多数の機能が強化されています。ここでは、特に重要なものについて説明します。
Microsoft Azure を使用してファイルをインポート/エクスポートする
Marketing Cloud と Microsoft Azure Blob Storage のファイルの保存場所間で、暗号化されたデータと暗号化されていないデータの両方を移動します。Microsoft Azure から直接転送すると、Marketing Cloud FTP よりも最大 10 倍の速度で処理できます。
方法: Microsoft Azure Active Directory または共有アクセス署名を使用して、ファイルを移動するためのアクセス権を Marketing Cloud に付与します。Marketing Cloud で Azure Blob Storage のファイルの保存場所を設定します。次に、Azure Blob Storage のファイルの保存場所で Automation Studio のファイル転送、インポート、データ抽出などのアクティビティを使用します。
Amazon S3、Azure Blob Storage、Google Cloud Storage からオートメーションをトリガーする
Amazon S3、Azure Blob Storage、Google Cloud Storage、または外部の別の場所にファイルがアップロードされたときに、API 要求をトリガーしてオートメーションを開始します。ファイルドロップオートメーションと同様に、トリガーによるオートメーションでは、外部の場所に保存されているファイルをインポートするという方法でデータエクステンションを拡充します。ただし、拡張 SFTP ではなく API コールをリスンします。
方法: オートメーションを作成または変更します。トリガーの開始ソースをオートメーションキャンバスにドラッグします。オートメーションをトリガーするファイルの保存場所とファイルの種別を指定します。次に、トリガー API をコールし、ファイルの詳細を渡してオートメーションを開始します。
Google Cloud Storage からオートメーションをトリガーする場合は、Google Cloud Storage ベータにオプトインします。
Einstein コンテンツテストを使用して画像アセットをテストする
Content Builder ブロックに連携された新しい Einstein コンテンツテストを使用して、エンゲージメントのテストを開始します。リアルタイムの分析を利用して、手動のテストや自動化されたテストをすばやく実行できます。Einstein がアクティブになっているすべてのユーザーが Einstein コンテンツテストを使用できます。
Einstein コンテンツテストで自動または手動の A/B/n テストを使用して画像をテストします。重要な送信の前に予備テストを実行したり、大量の送信でクリック開封率が最高の画像が選択されるように自動化したりします。
プッシュ通知やアプリ内メッセージのエンゲージメントの Journey Builder エントリを使用してリアルタイムで顧客を対象に設定する
連絡先がプッシュ通知を開いたり、アプリ内メッセージにエンゲージしたときに、その連絡先を簡単に対象として再設定します。プッシュメッセージエンゲージメントやアプリ内メッセージエンゲージメントのエントリソースでは、選択したメッセージからのエンゲージメントをリスンして、連絡先をジャーニーにエントリします。一度に最大 10 個の個別のメッセージをリスンできます。
方法: プッシュメッセージエンゲージメントエントリソースまたはアプリ内メッセージエンゲージメントエントリソースをジャーニーキャンバスにドラッグして構成します。指定したプッシュ通知を連絡先が開くと、プッシュメッセージエンゲージメントエントリソースによってその連絡先がジャーニーにエントリされます。連絡先がメッセージを表示または破棄するか、ボタンをクリックすると、アプリ内メッセージエンゲージメントエントリソースによってその連絡先がジャーニーにエントリされます。
繰り返し失敗するオートメーションを自動的に非アクティブにする
長期にわたってオートメーションのアクティビティが繰り返し失敗する場合は、システムの安定性とパフォーマンスを向上させるためにオートメーションが自動的に非アクティブになります。オートメーションが非アクティブになると、Marketing Cloud からメールで通知されます。非アクティブなオートメーションは、修正されて再度アクティブ化されるまで実行できません。この機能はすべてのアカウントで自動的に有効になり、無効にすることはできません。
方法: オートメーションが次のすべての条件を満たしたときに非アクティブになります。
- 30 回以上失敗した。
- 30 日以上にわたって失敗率が 100% である。
- システムエラーに起因する失敗は上記のいずれの評価指標にもカウントされない。
原因を解明するには、Automation Studio の [概要] セクションで失敗したオートメーションを特定します。[進行状況] 列にエラーが赤色で表示されます。エラーの上にマウスポインターを置くと、原因が示されます。
オートメーションを修正したら、そのオートメーションの [ワークフロー] タブに移動し、[アクティブ] を選択して再アクティブ化します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Microsoft Azure を使用したファイルのインポートおよびエクスポート
- Salesforce ヘルプ: Microsoft Azure Blob Storage のファイルの場所の設定
- Salesforce ヘルプ: Amazon S3、Azure Blob Storage、および Google Cloud Storage からのオートメーションのトリガー
- Salesforce ヘルプ: トリガーオートメーションの構成
- Salesforce 開発者ブログ: Automation Studio: Create Trigger | Marketing Cloud APIs and SDKs (Automation Studio: トリガーの作成 | Marketing Cloud の API と SDK の作成)
- Salesforce ヘルプ: Einstein コンテンツテスト
- Salesforce ヘルプ: プッシュ通知およびアプリ内メッセージエンゲージメントでの Journey Builder エントリを使用したリアルタイムでの顧客の対象設定
- Salesforce ヘルプ: 繰り返し失敗するオートメーションの自動非アクティブ化
- Salesforce ヘルプ: Automatically Deactivated Automations (自動的に無効化されたオートメーション)
- Salesforce ヘルプ: Automation Studio 通知の受信
- Salesforce ヘルプ: Automation Studio のエラー