割引を設計する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Industries CPQ でサポートされる 3 種類の割引を挙げる。
- 割引を設計する。
始める前に
このモジュールを受講する前に、以下のコンテンツを修了していることを確認してください。ここでの作業は、そのコンテンツの概念や作業に基づいて行います。
また、次の推奨コンテンツを受講することも検討してください。
割引のおさらい
割引については、「Industries CPQ のプロモーションと割引について知る」モジュールで学習しました。割引を使用することで、以下を対象に価格を引き下げることができます。
- 1 つの商品
- あるカテゴリに属する複数の商品
- 商品カタログ全体
- カート内の個々の品目
- カート内のすべての品目
割引は、現在または将来の購入に適用され、割引率や割引額で指定します。
割引は通常、取引先または契約に関連付けられ、契約期間にわたって継続します。多くの場合、こうした割引は、購入する商品やサービスの数量や契約期間など、交渉によって取り決めた条件に基づいて設定されます。その一方で、プロモーションや手動調整に関連する割引もあります。
こちらの割引は、ケースバイケースで適用され、通常はそれぞれの注文に固有の条件に基づきます。さらにプロモーションライセンスには、商品の価格を引き下げるまた別の方法として、コンテキストに応じた割引が含まれます。
割引が効果的なのは、売上を促進し、枠組合意を支援し、顧客の支持を獲得して維持するロイヤルティと維持 (L&R) シナリオをサポートするからです。
商品チームが Industries CPQ カタログで割引を設計し、構築します。一方、カスタマーサービス担当者 (CSR) や営業担当者は、販売内容に合わせて割引を手動で調整したり、カート内で直接カスタム割引を作成したりできます。
通信サービスプロバイダーの Infiwave では、Industries CPQ を使ってセールスプロセスを管理しています。Infiwave で価格設定マネージャーを務める Ada Wilson は、携帯電話アクセサリの販売促進を目的とした割引を設計し、作成したいと考えています。このモジュールでは、割引の種類を確認し、Ada と一緒に Industries CPQ で割引を設計し、作成していきましょう。
割引の種別
Industries CPQ は、3 種類の割引に対応しています。
- 注文ベース
- 取引先ベース
- 契約ベース
Training Playground に登録する
このモジュールでは、Industries CPQ における割引の操作手順を説明します。このモジュールにはハンズオン Challenge がありませんが、練習のために手順を試してみたい場合は、Industries CPQ とサンプルデータを含む特別なトレーニング組織が必要です。通常の Trailhead Playground には、Industries CPQ やサンプルデータは含まれていません。次の手順に従って、今すぐ無料のトレーニング組織を取得してください。
-
Industries Training Playground にサインアップします。
- フォームに入力します。
- 名と姓を入力します。
- 有効なメールアドレスを入力します。
- 会社名を入力します。
-
[Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- 名と姓を入力します。
- 確認メールが届いたら (数分かかる場合があります)、メールに記載されている情報に従って Trailhead Playground にログインしてください。
実践演習については、単元 2 と 3 の「リソース」セクションにあるプラクティスガイドを確認してください。
割引を設計する
Ada は、共有カタログで注文ベースの割引を作成し、以下の携帯電話アクセサリの価格を 20% 引き下げたいと考えています。
- 強化ガラス画面保護フィルム
- Infiwave オーシャンスマートフォンケース
- 急速充電ワイヤレス充電パッド
Infiwave の CSR や営業担当者もカート内の各商品の価格を手動で調整できますが、あらかじめ割引を設定しておくことで、購入を促すインセンティブとしてすぐに利用できます。
割引は作成する前に、まず設計する必要があります。割引の設計プロセスは 3 つのステップからなります。
- 割引を定義する。
- 割引品目を定義する。
- 割引品目の価格設定を定義する。
各ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ 1: 割引を定義する
割引を定義するにあたっては、以下の質問とアクションを検討します。
質問 |
すべきこと |
---|---|
この割引をどのように説明しますか? |
割引の詳細がわかる明確な説明を定義します。この説明はカートに表示されます (たとえば、「携帯電話アクセサリ全品 20% オフ」など)。 |
割引の種類は? |
割引の種類を定義します。
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割引はどの価格リストに適用されますか? |
適切な価格リストを選択します。(B2C または B2B など)。[Products (商品)] リストには、使用可能で、割引の対象で、割引の適用条件を満たすすべての商品が表示されます。 |
割引はどれくらいの期間顧客に適用されますか? |
顧客への割引の有無、また利用できる期間を決めます。この期間が適用されるのは、取引先ベースおよび契約ベースの割引のみです。 期間が指定されない場合、割引は終了日をもって失効します。終了日も期間も指定されない場合、割引は無期限に有効となります。割引が失効すると、それ以降のセールスや注文には利用できなくなります。 |
割引が適用されるのはカート内のすべての品目ですか、それとも特定の商品または販売カタログですか? |
割引がカート内のすべての品目に適用されるのか、あるいは特定の商品または販売カタログに適用されるのかを決めます。Ada がこれから作成する注文ベースの割引の場合、割引は携帯電話アクセサリのみに適用されます。 |
割引はいつから使えるようになりますか? |
|
ステップ 2: 割引品目を定義する
割引が定義できたので、続いて割引品目を定義します。
質問 |
すべきこと |
---|---|
割引の適用対象は何ですか? |
商品もしくは販売カタログ、または商品カテゴリを選択します。 |
割引はどの商品、販売カタログ、カテゴリに適用されますか? |
関連する商品もしくは販売カタログ、またはカテゴリを検索して選択します。 |
割引品目の販売開始はいつで、割引期間はいつまでですか? |
割引の開始日と実施期間を決めます。 |
ステップ 3: 割引品目の価格設定を定義する
最後のステップでは、割引品目の価格設定を定義します。ここでも、いくつかの問いに答えて、必要なアクションを実施します。
質問 |
すべきこと |
---|---|
割引品目が適用されるのはどの価格リストですか? |
B2C または B2B の適切な価格リストを選択します。 |
割引はどのような価格設定変数によって定義されますか? |
課金種別が商品の価格に対する調整なのか、商品の使用価格の変更なのかを判断します。次に、課金のサブ種別が標準価格なのか、それとも違約金なのかを判断します。 |
割引はどのような価格設定要素によって定義されますか? |
既存の価格設定要素で合致するものがあれば、選択します。存在しない場合は、作成します。 |
割引品目の開始日と終了日はいつですか? |
[Effective From (有効開始日)] と [Effective Until (有効終了日)] の日付を選択します。 |
順調です
割引の設計ができたので、続いて割引を構築します。次の単元では、注文ベースの割引を作成します。はりきって進めましょう。