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Nonprofit Cloud ケース管理の概要

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Nonprofit Cloud ケース管理を使用して、クライアントへの対応を向上させ、クライアントの進歩を追跡する方法を説明する。
  • Nonprofit Cloud ケース管理のデータセキュリティの基本事項を説明する。
メモ

Salesforce では非営利団体向け Salesforce を提供しています。これには、統合プラットフォームソリューションと管理パッケージの両方が含まれます。このモジュールでは、管理パッケージソリューションの Nonprofit Cloud ケース管理について説明します。プラットフォームソリューションについての詳細は、「Nonprofit Cloud を使用したプログラムの管理」トレイルを参照してください。組織でどの製品を使用しているか不明な場合は、Salesforce システム管理者に確認してください。

ケースマネージャー向けのツール

福祉事業団体のケースマネージャーは容易な仕事ではありません。多数のケースにどのように対処するか見極め、クライアントと信頼関係を築き、各人が目標を達成できるように支援するケースマネージャーは、実社会で活躍するスーパーヒーローです。

このモジュールでは、ケースマネージャー (とその団体) がワークフローを合理化し、クライアントのニーズを常に最優先できるようにする、Nonprofit Cloud ケース管理という Salesforce 管理パッケージについて説明します。

まず、Nonprofit Cloud ケース管理 (以下「ケース管理」) の概要とその活用法などの基本事項について説明した後で、データセキュリティに関する重要な考慮事項にも言及します。  

No More Homelessness (NMH) のオフィスでクライアントに対応しているケースマネージャーの Rosa Sanchez。

Nonprofit Cloud ケース管理とは?

ケース管理は、福祉事業団体が質の高い実践的なサービスを実施できるようにすることを念頭に設計されたカスタムオブジェクトやツールで構成された管理パッケージです。これには、受入、紹介、クライアント、クライアントメモ、ケースプラン、評価などの追跡に必要なすべてが揃っています。そのため、ケースマネージャーが、人々を支援するという本来の業務に多くの時間を割くことができます。

ケース管理は、Program Management Module (PMM) 上に構築されています。PMM とは、団体がプログラムエンゲージメント、サービス提供、サービススケジュール、出席のほか、クライアントやボランティア、コホートに関するその他のデータを追跡できる管理パッケージです。(PMM については、「リソース」セクションにリンクが記載されている Trailhead バッジで詳細を学習できます。)この 2 つのアプリケーションの連携により、福祉事業団体はツールのフルスイートを活用して、その本領を発揮できるようになります。

ケース管理は Nonprofit Success Pack (NPSP) ともスムーズに連携します。NPSP を使用して、この管理パッケージに搭載されている機能 (世帯取引先やリレーション管理など) を最大限活用することをお勧めしますが、NPSP がなくてもケース管理を使用できます。

ここで 1 つ明確にしておくべき点は、ケース管理でもインシデントや紹介などに Salesforce の標準ケースオブジェクトを使用することです。Salesforce Service Cloud とケース管理ではケースレコードの使い方が異なります。緊急時のヘルプラインなど速やかな解決が求められるケースには Service Cloud の機能を使用しますが、ケースプランや評価など福祉事業の長期的なケースにはケース管理の機能を使用すると理解しておいてください。

ケース管理を導入していないが、その詳細に関心がある場合は、Salesforce システム管理者、アカウントエグゼクティブ、Salesforce.org 認定コンサルティングパートナーに、ケース管理の各自の組織への追加についてお問い合わせください。

メモ

サービスの対象者の呼び方は、クライアント、利用者、参加者、受益者、会員、その他のより具体的な呼称など、団体ごとに異なるものと思われます。ケース管理では、サービスの対象者をクライアントと称しています。Salesforce が協力している社会福祉団体でごく一般的な呼称であるためです。

データの共有とセキュリティ

福祉事業団体や、クライアントの守秘情報を預かるケースマネージャーにとって、データセキュリティは極めて重要です。 

ケース管理は HIPAA に準拠しています。さらに、各自の団体で Salesforce を使用する全員に独自のログイン情報の使用を徹底することで、データセキュリティを強化できます。システム管理者は、取引先ロールや権限セットでデータへのアクセスを管理し、各人が業務の遂行上必要なデータのみにアクセスできるようにします。

また、システム管理者へのお役立ち情報として、ケース管理は PMM 上に構築されているため、適切なスタッフのみがクライアントレコードを作成、編集、表示できるように 6 つの権限セットが標準装備されています。詳細は、「リソース」セクションにリンクが記載されている「Permission Sets (権限セット)」ドキュメントを参照してください。ここで最も重要な点は、ケース管理ではデフォルトで、レコード所有者以外の全ユーザーに参照のみアクセス権が付与されることです。

ケース管理の基本を理解したところで、次の単元に進んでこの具体的な機能を見ていきます。

リソース

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