フロー用語を確認して特別な組織にサインアップする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 破損したフローが含まれた特別な Trailhead Playground にサインアップする。
- フローに関連する用語を特定する。
物は壊れることがある
どこかの時点で、私たちは誰もが「物事は計画どおりにいかないことがある」という重要な教訓を学びます。家具を組み立てたら一番大事な部品を逆向きに取り付けていたとか、誤って老眼鏡の上に座ってしまいレンズが外れたといったことが起きます。
ただし、物はずっと壊れたままではありません。説明書を読み直して家具を組み立て直したり、引き出しの奥にしまってあった眼鏡修理キットをついに使うことができたりします。
これは Salesforce のフローにも当てはまります。フローも「壊れる」ことがあります。何らかの理由で機能しなくなるということです。「ええと、フローって何だったっけ?」とお思いの方は、フローは Salesforce 組織でビジネスプロセスを自動化するものであることを思い出してください。
欠陥のあるロジック、null 値、権限、不適切なコードなど、フローが適切に機能しない理由にはさまざまなものがあります。このモジュールでは、組織内で想定どおりに機能していないフローの問題を解決する方法について学習します。
始める前にフロー用語を確認する
フローの修正を始める前に、「Flow Builder の基本」トレイルと「Flow Builder を使用したフローの作成」トレイルを完了して Flow Builder に慣れておくことをお勧めします。また、ユーザー、プロファイル、権限セットについての基本も理解しておく必要があります (「データセキュリティ」モジュールを参照することをお勧めします)。
知っておくべき基本的なフロー用語を次に挙げます。
- 実行とは、開いているフローの最後に保存されたバージョンを実行することです。重要なメモ: これによって実際にフローの実行が試みられるため、組織内のデータが操作される可能性があります。たとえば、特定のアクションを実行したときにフローがレコードを更新する場合、[Run (実行)] でアクションを完了すると、組織内のレコードが実際に更新されます。
- [デバッグ] は、[実行] と同じ動作を実行しますが、追加の機能があります。フローの実行中に、フローの入力変数に値を入力して、デバッグの詳細を表示することができます。こうすることで、フローがどのようにデータを処理するかを検証できます。重要なメモ: 実行と同様に、これによって実際にフローの実行が試みられるため、組織内のデータが操作される可能性があります。判断がつかない場合は、Sandbox 組織で [Run (実行)] と [Debug (デバッグ)] を使用してください。
- フローインタビューとは、フローのインスタンスです。
組織の問題は何か?
このモジュールは「壊れた」組織で作業を行うという点でユニークです。今後も何度も警告すると思いますが、他の Trailhead バッジを完了するためにこの組織を使用しないでください。何を修正するかは想像がつきますね。そうです、フローです。現実的過ぎるように思われますか? それが大事なところです。いつでもすべてが完璧に設定された Salesforce 組織のシステム管理者でいられるわけではないのです。
特別な Developer Edition 組織にサインアップする
このモジュールを実行するためには、特別な Developer Edition 組織が必要です。この組織には、想定どおりに機能しない 2 つのフローが含まれていて、このモジュールではそれを修正していきます。
このモジュールの Challenge に取り組めるように、ここで無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続します。この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジには使用すべきではありません。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
- 無料のトラブルシューティング用の Developer Edition 組織にサインアップします。
- フォームに入力します。
- [メール] には、有効なメールアドレスを入力します。
- [ユーザー名] には、メールアドレス形式の一意のユーザー名を入力します (有効なメールアカウントである必要はなく、yourname@test.com などを使用してください)。
- フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。ヒント: 後ですぐに入力できるように、自分のユーザー名、パスワード、ログイン URL をメモしておきます。
- Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
- このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[組織を接続] をクリックします。
- ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
- トラブルシューティング組織の確認で [Finish (完了)] をクリックします。
- [Allow Access? (アクセスを許可しますか?)] 画面で [Allow (許可)] をクリックします。
- [この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?] 画面で [はい] をクリックします。保存します。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。
この組織には独自の機能が含まれていて、他の Challenge の実行はうまくいかない可能性があります。後で他のバッジの実行に使用すべきでないことがわかるように、この組織の名前を変更するのは良い考えです。このステップは省略可能ですが、強くお勧めします。
- このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[Manage Orgs (組織を管理)] をクリックします。
- [Hands-On Orgs (ハンズオン組織)] ページで、新しく接続した組織の横にある [Rename (名前を変更)] をクリックします。
- [Name (名前)] に
Troubleshooting Org
(トラブルシューティング組織) と入力し、[Save (保存)] をクリックします。 - [Hands-On Orgs (ハンズオン組織)] ページのタブまたはウィンドウを閉じ、バッジのページに戻ります。
- [Troubleshooting Org (トラブルシューティング組織)] が選択されていることを確認し、[X] をクリックして [Choose a hands-on org (ハンズオン組織を選択)] ポップアップウィンドウを閉じます。
これで破損した組織が接続されました。次は、破損の原因を突き止めましょう。
リソース