クライアントとの関係を深める
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ビジネスリレーションプランと AI を活用したインサイトを使用して、成長の機会を見極める。
- ビジネスリレーションプランの AI サマリーについて説明する。
- ビジネスリレーションを管理するのに役立つ Agentforce Financial Services 機能について説明する。
ビジネスリレーションを計画する
前の単元では、B2B クライアントに関するデータを収集して追跡するツールについて学習しました。クライアントのオンボーディングが完了したら、そのクライアントとの関係を管理する必要があります。
幸い、Agentforce Financial Services にはこの業務専用の機能があります。それがビジネスリレーションプランです。
ビジネスリレーションプランは標準のアカウントプランとアカウントプランの目的オブジェクトを強化したもので、リレーションシップマネージャーが B2B 金融サービスリレーションを成長させるための包括的なツールとなります。そのために金融サービス固有の項目とコンポーネントが追加されており、チームはより効率的に作業できます。
アカウントプランはデフォルトで、クライアントのニーズと目標、その目標に対する進行状況を追跡するためのアカウントプランの目的に関連付けられています。チームは各クライアントに関する戦略的な目的を作成し、その目的に対する進行状況を追跡する基準を定義します。
このプロセスでは最初にリレーションマネージャーがアカウントプランを作成して、クライアントのニーズと、その目標を達成するための作業の概要を把握します。
アカウントプランでは、そのクライアントの情報に最適なビューを選択できます。これは、アカウントプランニングで優先するデータポイントがビジネスユニットによって異なるためです。
Flexcard テンプレートセレクターを使用すれば、Salesforce システム管理者はそのような固有の要件を特定し、チームに合わせてカスタマイズされたテンプレートを設定できます。その後、ユーザーは適切なテンプレートを選択するだけで、すべての重要なデータをすばやく参照でき、複数のソースからの情報をつなぎ合わせる必要はありません。このツールによって、効率と拡張性が向上すると共に、個々のビジネスユニットの多様なニーズに応えることができます。
たとえば、一般的な B2B クライアント、製造クライアント、商業貸付、ヘルスケアクライアント用に異なる Flexcard テンプレートを作成できます。

この例では、リレーションマネージャーは製造クライアントのプランを作成するときには製造テンプレートを選択します。そうすると、アカウントプランには在庫回転率、平均支払回収期間、資本支出予算などのセクター固有のデータが表示されます。
このすべての機能は任意の下位業種で機能しますが、商業銀行のバンカーにとっての利点は、商業銀行アプリケーションの事前作成済みアカウントプラン Lightning ページを使用してプランをすばやく計画できることです。
ビジネスリレーションプランを強化する
リレーションマネージャーの業務効率を向上させるために、ビジネスリレーションプランに AI サマリーを追加すれば、AI を利用したリレーションやクライアントミーティングのサマリーが提供されます。
AI サマリーを使用することで、チームは生成されたサマリーによってクライアントリレーションをすばやく把握できるため、活動を合理化し、インサイトを得ることができます。
使用できるサマリーは 2 種類あります。
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AI リレーションサマリーでは、生成 AI を使用して B2B クライアントに関するインサイトが提供されます。成立または不成立だった商談、成功に寄与した要因、クライアントのパイプライン内の商談などの詳細が含まれます。
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AI インタラクションサマリーでは、インタラクションの詳細が自動的に取得され、要約されます。ミーティングの日付、頻繁に関わるステークホルダー、さらにはアカウントプランの目的に関する最近のインタラクションから AI が生成したメモなどが含まれます。
これらのサマリーによって、手動で B2B クライアント情報を収集して確認するための労力が削減されるため、リレーションマネージャーはクライアントとのミーティングの準備を整え、焦点を絞ったビジネスリレーションプランを作成できます。リレーションマネージャーはクライアントとやり取りしたり、強力な関係を築いたり、収益を増大させたりすることにより多くの時間を費やすことができます。
アカウントプランの目的を管理する
アカウントプランによってリレーションマネージャーはクライアントに関する業務の概要を把握できますが、より具体的な作業の多くはアカウントプランの目的オブジェクトを使用して管理します。
リレーションマネージャーはこのコンポーネントを使用して、1 つのガイド付きフロー内で目標と基準を作成できます。これにより、プランの全期間にわたって、整合性を保ち、進行状況を追跡できます。
個々の目的はエキスパートに割り当てられ、エキスパートは個別の商品またはプロセスに対してその目的を管理します。エキスパートはアカウントプランの目的レコードを使用して、日々の作業とプランからの乖離を追跡します。アカウントプランの目的ページでは、1 か所にすべての作業が表示され、組み込まれたツールとグラフで進行状況を監視できます。

この例では、アカウントプランの目的がアクションプランとうまく統合されており、チームはアクションプランテンプレートから作成された ToDo を完了できます。これにより、特に一般的で反復可能なプロセスを、一貫性と説明責任を確保して完了できます。
リレーションを経時的に追跡する
リレーションマネージャーが B2B クライアントに対応するときには、その他の一連のツールを使用して、重要な情報を取得し、作業を管理し、クライアントの信頼を築くことができます。いくつかの機能を挙げます。これらの機能は、組織全体で B2B クライアントだけではなく任意のクライアント種別で使用できます。
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イベントとマイルストーンを使用すれば、リレーションマネージャーは B2B クライアントの重要なビジネスマイルストーンを一目で把握できるため、チームは機会を見極め、エンゲージメント戦略をパーソナライズすることができます。
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金融取引管理を使用すれば、取引チームとリレーションマネージャーはコンプライアンスを満たすロールベースのデータ共有を使用して金融取引のライフサイクルを追跡できます。これにより、コラボレーションが向上し、パイプライン管理と意思決定を改善できます。
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Agentforce Financial Services の活動キャプチャでは、Salesforce のメールアプリケーションとカレンダーアプリケーションからクライアントのインタラクションが自動的に同期されます。そのためデータは常に最新の状態になり、リレーションマネージャーはエンゲージメントの全容を把握できます。
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アクションプランについては、先ほどアカウントプランに関する内容で学習しました。アクションプランはチームが反復可能な作業を自動化および標準化するのに役立ちます。その結果、 ToDo と期日が自動的に割り当てられることで、コラボレーション、生産性、コンプライアンスが向上します。
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ティアシートの生成を使用すれば、リレーションマネージャーは複数のオブジェクトからのクライアント情報をすばやく要約して 1 つのドキュメントにまとめることができます。このドキュメントによって統合データにすばやくアクセスできるため、レビューや意思決定の効率が向上します。
各機能についての詳細は「リソース」セクションのヘルプドキュメントを参照してください。
まとめ
この単元では、Agentforce Financial Services には Salesforce の標準アカウントプランとアカウントプランの目的オブジェクトを強化したものであるビジネスリレーションプランが含まれており、B2B 金融リレーションを管理して成長させるための包括的なツールとなることを学習しました。また、ビジネスリレーションプランの AI サマリーによってクライアントのリレーションやミーティングの詳細を要約できることも学習しました。
さらに、リレーションマネージャーが B2B クライアントリレーションを経時的に追跡するのに役立つその他のいくつかのツールについても学習しました。
これらを以前の単元で学習したビジネスクライアントエンゲージメントや統合オンボーディングなどの機能に加えることで、銀行、資産管理、保険などにおいて機関が B2B リレーションを管理するために Agentforce Financial Services がどのように役立つかが見えてきます。
ここで、あなた自身の組織について考えてみてください。これらのツールをどのように適用すれば、リレーションマネージャー、バンカー、その他のメンバーが合理化して B2B 収益を伸ばすことができるでしょうか?