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Einstein の料金設定について知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Einstein 製品がどのようにパッケージ化されて料金が設定されるのか説明する。
  • 料金設定の用語を定義する。

始める前に

このモジュールを始める前に Trailhead の次のモジュールを修了しておくことをお勧めします。ここでの作業はこのコンテンツで学習する用語と概念に基づいて行います。

CRM 向けの予測・生成 AI

Salesforce は 20 年を超えるその歴史を通して、カスタマーリレーション管理システム (CRM) を改良する新たな道を切り開いてきました。そして今、世界初となる CRM 向けの会話型 AI、生成 AI、予測 AI が揃った最新鋭の Einstein 製品スイートでも他をリードしています。Salesforce ではすでに各種のクラウドに Einstein ソリューションを組み込んでおり、毎回リリース時にさらなる機能を導入しています。

この「クイックルック」モジュールでは、Einstein 製品の料金体系、Einstein パッケージの内容、Einstein の料金設定のしくみについて学習します。

AI と各自のビジネス

ビジネスに AI を導入するとなれば、大きな期待に心が躍ります。AI によって組織にもたらされる価値、セキュリティ、製品や機能のパッケージ化と料金設定など学ぶことがたくさんあります。Einstein 製品を選択すれば、AI に関する意思決定が容易になります。最大の利点は、ビジネス全体における AI のメリットにどれだけの金額を費やすことになるのか推測する必要がないことです。

他の多くの Salesforce 製品と同様に、Einstein もパッケージにまとめられ、ユーザー 1 人あたりの月額モデルに基づいて料金が設定されます。そのため、従業員が常に Einstein 製品にアクセスして業務を遂行できることが保証されます。さらに、各人の利用状況の追跡に多大な時間を費やす必要がありません。

メモ

本番環境または Sandbox 環境で生成 AI 機能を使用すると、Einstein リクエストと、場合によっては Data Cloud クレジットが消費されます。

Einstein パッケージの内容

Salesforce は CRM + AI + データ + 信頼をモットーとしていることから、この 4 つがあらゆる Einstein 製品の核となっていることも驚くことではありません。Einstein 製品がどのようにパッケージ化され、何が含まれるのか見てみましょう。

  • Einstein 1 Edition には、すべての Einstein 製品が含まれます。
  • Marketing Cloud - Growth - Enterprise Edition と Marketing Cloud - Growth - Unlimited Edition にも、すべての Einstein 製品が含まれます。
  • 各自の組織で Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition を使用している場合は、以下の Einstein 製品をアドオンとして購入できます。
    • Einstein for Platform
    • Einstein for Sales
    • Einstein for Service

どのパッケージにも以下の AI ツールが含まれているため、従業員が成果をあげるために必要なあらゆる機能をすぐに使い始めることができます。

  • Einstein 予測・生成 AI 機能
  • Einstein Copilot とプロンプトビルダー
  • Einstein Copilot の標準アクションのライブラリ
  • Einstein Trust Layer
  • 一定の数量の Einstein リクエスト
  • 一定の数量の Data Cloud クレジットとストレージ容量
  • Einstein for Formulas
  • フィードバック
メモ

従属性

アクションライブラリ、リクエストの数量、Data Cloud のストレージ容量は、購入したパッケージと Salesforce エディションによって異なります。詳細は、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

Einstein リクエスト

前述のとおり、Einstein パッケージはユーザーライセンスあたりの月額モデルに基づいて料金が設定されます。具体的にどのように機能するのでしょうか? Salesforce では Einstein リクエストを使用して、Copilot、プロンプトテンプレート、セールスやサービスのさまざまな生成機能など、Einstein の製品と機能全般の利用状況を計算します。Einstein では、API コールに入力とその応答の両方が含まれます。入力がプロンプトとして大規模言語モデル (LLM) に送信され、LLM で生成された応答が返されます。

Einstein リクエストの利用状況は、LLM ゲートウェイ経由で大規模言語モデル (LLM) に到達した API コールごとに計算されます。消費量の計算では次の要素が考慮されます。

  • API コールサイズ係数 (プロンプトと LLM が生成した応答を合算したサイズ (単語数) を 1,500 で除算し、最も近い整数に切り上げたもの)。API コールサイズに小数点以下はありません。

たとえば、3,000 語の API コールが LLM を使用し、利用状況種別乗数が 10 の場合、20 の Einstein リクエストが消費されます。

Einstein は多数の LLM をサポートしています。最新の LLM や堅牢な LLM のほうが詳細で正確な結果が示される可能性が高くなりますが、消費するリクエストが増えることがあります。リクエストの消費についての詳細は、「Einstein Generative AI Rate Card (Einstein 生成 AI レートカード)」を参照してください。

Einstein の利用状況に関する FAQ

以下は、Einstein の利用状況に関する質問に対する回答です。

リクエストはどの時点で消費されますか?

LLM への API コールごとにリクエストが消費されます。コールを実行した人が、受信した応答を使用するかどうかは問いません。

Einstein はどの LLM をサポートしていますか?

Bring Your Own (BYO) LLM をはじめ、利用可能なすべての LLM をサポートしています。

利用状況に応じてリクエストを消費する可能性があるのは誰ですか?

Salesforce 組織で Einstein リクエストを使用する全員が、利用状況に応じて消費する可能性があります。

どの Einstein 製品にもリクエストを使用できますか?

各パッケージに一定数の Einstein リクエストが付属します。大半の従業員は、営業やサービスなど各自に指定されたロールと一致するパッケージのリクエストのみを消費しますが、組織全体の Einstein ライセンスを付与されている従業員が Einstein リクエストを使用することもあります。

組織の Einstein はどのような方法で有効化されますか?

Einstein パッケージは、購入した製品または機能ごとに Salesforce が有効にします。

組織の機能の利用状況を確認するにはどうすればよいですか?

Einstein Copilot Analytics ダッシュボードに、ユーザーが Copilot をどのように使用しているか、標準アクションやカスタムアクションのパフォーマンスがどうなっているかを示すメトリクスとグラフが表示されます。また、アカウントエグゼクティブから届く月次利用状況レポートでも、Einstein 機能の利用状況の詳細を確認できます。利用状況についての詳細は、アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

Einstein リクエストに有効期限はありますか?

はい。Einstein リクエストは、各自の契約に定められている有効期限までに使用する必要があります。繰り越しは認められません。詳細は、アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

リクエストの品質 + データの鮮度 = 優れた応答

リクエストを適切に構造化すれば、LLM から質の高い応答を受け取ることができるというのは至極当然です。質を高めれば、リクエストの使用を抑えることができます。LLM にコールを実行し、ユーザーが顧客と共有できる質の高い応答を取得する最も効率的な方法は、ビジネスで日常的に使用するリクエストの精度を高めることです。

ただし、リクエストを練り上げるだけでなく、最新のデータでグラウンディングされる場合に、正確な応答が生成されます。つまり、データが最新かつ正確で、完全な状態で維持されていることが重要です。データの健全性を維持する方法については、Trailhead の「データ品質」モジュールを参照してください。

ビジネスニーズに合致する応答を取得できるリクエストやプロンプトを作成し、リクエストを効率的に使用する方法に関するヒントについては、Trailhead の「Einstein Copilot の基本」「プロンプトの基本事項」「プロンプトビルダーの基本」モジュールを参照してください。

まとめ

Einstein があれば、これまで以上に迅速かつ安全な方法で多数の顧客にリーチできます。Salesforce CRM の強力な機能を使用でき、AI とのあらゆるやりとりの背後に極めてセキュアな Einstein Trust Layer が存在することを認識すれば安心できます。こうしたしくみと、Einstein のユーザーあたりの月額料金モデルにより、何に対して料金を支払っているのかが明確になります。料金や信頼、Einstein の購入を最大限活用する方法について不明な点があれば、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

リソース

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