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Copilot をテストして有効化する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Copilot をテストするためのベストプラクティスを挙げる。
  • Copilot をテストしてパフォーマンスを調べる。
  • Einstein Copilot へのアクセス権をユーザーに付与する。
  • Copilot を有効化する。
  • Copilot を監視してパフォーマンスを評価する方法を説明する。

最終段階

信じられないかもしれませんが、この単元を終える頃には、Linda は Cloud Kicks の Salesforce 組織で AI エージェントを起動し、これから何度もある AI によるユーザーの生産性向上の最初の 1 つを達成しています。では、どのように実現するのでしょうか?

Linda のジャーニーの最終段階は Cloud Kick の Copilot のテストから始まり、ゴールは効率が向上してユーザーが満足することです。では、さっそく始めましょう!

テストの重要性

Salesforce のシステム管理者や開発者の皆さんは新しいテクノロジーやソフトウェアをユーザーにリリースする前にテストすることがどれほど重要かをご存じだと思います。

新しい Copilot を最初にテストして優れたパフォーマンスを確認することなく稼働開始しないでください。Copilot はユーザーの要求や指示を正確に解釈していますか? 適切なアクションを起動していますか? 役に立つ正確な応答を提供していますか?

もちろん、Copilot のテストに必要なすべてのツールはエージェントビルダーに直接組み込まれています。テストプロセスを開始するのに役に立つヒントを 2 つ紹介します。

  • ユーザーのように考える: ユーザーが実行する可能性のある要求によって Copilot をテストします。どのようなユーザーが Copilot にアクセスしますか? Copilot の会話中に尋ねられる可能性が高いのはどのような質問ですか? どのような用語や表現が使用されますか? サンプルユーザー入力を追跡するスプレッドシートを作成し、多様なテストケースやシナリオを網羅していることを確認します。良いパフォーマンスを確認するためには、少なくとも 30 個の入力を使用してテストすることをお勧めします。
  • ダミーデータを使用する: テストプロセス中に誤って実際の顧客データを更新してしまうことは望ましくありません。Copilot をテストするときに使用できるダミーレコードセットが組織にあることを確認します。
  • Salesforce モバイルでテストする: ユーザーが Salesforce モバイルで Einstein Copilot をどのように操作するかを考え、Copilot を有効化した後にいくつかのシナリオをテストします。音声入力を試してみてください。その性能に驚くことと思います。

Copilot との会話をシミュレーションする

Linda はテストを開始する準備ができて張り切っています。エージェントビルダー UI のツアーで学習したとおり、Linda は [Conversation Preview (会話プレビュー)] パネルを使用してユーザーと Copilot とのやりとりをシミュレーションします。

[Conversation Preview (会話プレビュー)] パネルを使用して Copilot の動作をテストできるエージェントビルダーのユーザーインターフェイス。

Linda は、営業担当が Copilot との会話中に行いそうな要求を考えました。チャットウィンドウに「Summarize the Acme deal」(Acme の商談を要約してください) と入力して Enter キーを押します。

チャットウィンドウで Linda が Copilot とやりとりすると、[Plan Canvas (プランキャンバス)] が動的に更新され、Linda は推論エンジンが要求を実行するために計画を作成してアクションを起動するのを確認します。

Copilot による要求の処理が完了すると、Linda が応答として求めていたとおりの Acme 商談の概要が表示されます。Linda はその応答を得るために推論エンジンがトリガーしたアクションのリストを確認します。すべてうまく行っているようです。彼女の最初のテストは成功しました。すべての必要なテストケースをカバーするまでこのプロセスを続けて、Copilot ユーザーに快適なエクスペリエンスを提供できることを確認します。

ユーザーインタラクションを監視してトラブルシューティングする

ご想像のとおり、Linda は Cloud Kicks の Copilot との最初のテスト会話がうまく行ったことに喜んでいます。では、テストが失敗していたらどうだったでしょうか? Copilot が間違ったアクションをトリガーしたり、エラーを返したり、不正確な応答を生成した可能性があります。その場合には、Linda はどのように問題をトラブルシューティングするのでしょうか?

使用できるツールの 1 つがイベントログです。イベントログについては前の単元で紹介しました。ここではさらに詳しく見ていきましょう。

イベントログを表示する手順は次のとおりです。

  1. ビルダーで Copilot が開いていることを確認します。
  2. [Event Logs (イベントログ)] タブを選択します。

Linda はこれまでに Copilot との間で行われたすべてのインタラクションを参照できます。特定のセッションに移動して Copilot のパフォーマンスをデバッグし、エラー、誤ってトリガーされたアクション、不完全な計画などの問題の原因を調べることができます。

イベントログはテストフェーズやそれ以降で使用できる貴重なトラブルシューティングツールです。起動後、Linda はログを使用して、Copilot と Salesforce ユーザーとのインタラクションを監視してトラブルシューティングすることができます。

ユーザー権限を有効にする

時間を早送りして、Linda がすべてのテストを正常に完了し、Salesforce 組織で Copilot を起動する準備ができたとしましょう。ユーザーが Copilot を使用できるようにするには、Linda はこの機能にアクセスするユーザー権限を付与して、Copilot を有効化する必要があります。まず、権限セットグループを有効にしましょう。

前述したとおり、Linda と Cloud Kicks の経営陣は最初は小規模に Einstein Copilot を少数のユーザーにロールアウトしてフィードバックを得てから、Copilot を広く展開することにしました。Cloud Kicks の営業担当が Salesforce で AI エージェントを使用すれば生産性が大きく向上すると考え、まずは営業チームの主要なメンバーに対してこの機能を有効にします。

ユーザー権限を割り当てる手順は次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Users (ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
  2. リストビューで、ユーザーの名前をクリックしてユーザー詳細ページを表示します。
  3. [Permission Set Group Assignments (権限セットグループの割り当て)] セクションまでスクロールダウンし、[Edit Assignment (割り当ての編集)] をクリックします。
  4. [Einstein Copilot for Salesforce User (Salesforce ユーザー向け Einstein Copilot)] 権限セットグループを選択し、[Add (追加)] をクリックします。
  5. [Save (保存)] をクリックします。
  6. Einstein Copilot へのアクセス権が必要な他のユーザーに対してプロセスを繰り返します。

稼働開始の準備を整える

Linda が組織で Copilot の稼働を開始するときが近づいています。スイッチを入れて Copilot を有効にする前に、ユーザーが Salesforce で AI エージェントを使用する準備ができていることを確認します。

幸い、Linda は Einstein Copilot のロールアウトを成功させるためのコミュニケーション計画の作成やエンドユーザーが機能を最大限に活用するためのトレーニングといった会社の標準変更管理プロセスを把握しています。皆さんも同じようにすることをお勧めします。

詳細は「AI 実装の変更管理」モジュールを参照してください。

Copilot を有効化する

Linda にとって大切な瞬間がついに来ました。必要なユーザー権限を設定し、残ったステップは Copilot の有効化のみです。Copilot を有効にすると、すぐにユーザーは Copilot を使用可能になり、やりとりをできるようになります。手順は次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Agents (エージェント) と入力し、[Agents (エージェント)] を選択します。
  2. Copilot の名前をクリックします。
  3. [Open in Builder (ビルダーで開く)] をクリックします。
  4. [有効化] をクリックします。

エージェントビルダーで新しく有効化された Copilot

ファンファーレと紙吹雪の出番です。Cloud Kicks の営業担当が新しい AI エージェントを使用できるようになり、デスクトップとモバイルデバイスの両方の Salesforce での一般的なビジネスタスクに活用できます。Cloud Kicks の AI 変革は着々と進行しています。

ユーザーの満足はシステム管理者の満足

稼働開始から 2 週間後、Linda は Einstein Copilot を使用している営業担当からフィードバックを収集します。Linda は Salesforce で AI エージェントを使用する利点について詳しく知るために簡単なアンケートを送信します。

平均すると、営業担当は Einstein Copilot を使用することで 1 週間に約 1 時間節約していると見積もっています。つまり、Cloud Kicks の新しい AI エージェントはユーザーの生産性を高めています。「時は金なり」ですから営業担当は喜んでいます。それを知って Linda も喜んでいます。ユーザーが満足することがシステム管理者の喜びです。

何といっても素晴らしいのは、Cloud Kicks が Copilot をより多くのユーザーにロールアウトし、カスタムのトピックとアクションのユースケースの実装も開始すれば、ユーザーの生産性がますます高まることです。もちろん、Salesforce の今後のリリースで Einstein Copilot がより強力になることも言うまでもありません。未来は明るいようです。

リソース

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