クライアントとの接触を管理する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- クライアントプロファイルで前回および次回の接触を参照する。
- ToDo を作成する。
- 活動を記録する。
連絡を保つ
クライアントアソシエートの Kotori Mizono はファイナンシャルアドバイザーとクライアント間の連絡窓口になっています。クライアントとの各接触を確実に文書化することも彼女の仕事です。Kotori は活動、行動、ToDo を記録します。Chatter を使用してアドバイザーと接触することもあります。
Kotori がアドバイザーと接触しても、Salesforce では常にレコードが保持されます。また、レコードは一元管理されるため、すべてのユーザーが同じ情報を参照できます。Kotori とファイナンシャルアドバイザーはクライアントの全体像をすぐに確認することができます。
クライアントとの接触を参照および記録する
クライアントとの接触からどれだけの時間が経過したか、クライアントとの次の接触がいつ予定されているかを簡単に確認する方法は何でしょう? クライアントのプロファイルで [次回接触] と [前回接触] の日付を確認します。
ナビゲーションバーの [取引先] を選択して、クライアントプロファイルに移動し、クライアント名をクリックします。Kotori は Rachel Adams のクライアントプロファイルを確認します。
Kotori は Rachel のすべての接触の詳細も Rachel の活動タイムラインですばやく確認できます。Kotori は Rachel のクライアントプロファイルをすでに表示しているため、[Activity (活動)] ペインを見つけて、下にスクロールして Rachel の活動を参照します。
Rachel のクライアントレコードの活動タイムラインで Kotori は Rachel の誕生日が翌日だということに気づきました。カードを送るための ToDo がありますが、まだ完了していません。Kotori はこの状況を解決します。
- Kotori は「Send Birthday Card (誕生日カードを送る)」の ToDo をクリックし、[状況] を [進行中] に設定して ToDo を保存します。
- カードを準備し、Rachel のファイナンシャルアドバイザーに署名を要求します。
- カードが今日の郵便で送られると、ToDo の状況を [Completed (完了)] に変更します。
トライアル組織を設定する
この単元の例を続ける前に、トライアル組織でいくつかの設定を変更する必要があります。次の手順に従って、システム管理者プロファイルに対して、行動と ToDo の両方のレコードタイプを Master に設定します。
- [Setup (設定)] から、[Profiles (プロファイル)] を検索して選択します。
-
System Administrator (システム管理者)プロファイルを選択して、[Object Settings (オブジェクト設定)] を選択します。
-
[Tasks (ToDo)] を選択して、[Edit (編集)] をクリックします。
- Master レコードタイプで [Assigned Record Types (割り当てられたレコードタイプ)] を選択します。
- 確認ダイアログで [OK] を選択します。
- 作業内容を保存します。
- [Tasks (ToDo)] ページで
を選択してから [Events (行動)] を選択します。
-
[Edit (編集)] を選択します。
- Master レコードタイプで [Assigned Record Types (割り当てられたレコードタイプ)] を選択します。
- 確認ダイアログで [OK] を選択します。
- 作業内容を保存します。
続くセクションで例を完成させましょう。
ToDo の作成
Kotori は次に Claire Johnson という 1 番新しいクライアントに着目します。
Claire のタイムラインの活動から、Kotori は Claire が定年後の暮らしを具体的に検討していることを見て取ります。定年はかなり先の話ですが、Claire は周到に準備するタイプのようです!
Kotori は Claire の退職後の生活設計のゴールに関してどのようなサポートができるかを確認するために、次の手順に従って、1 か月後に Claire に電話する ToDo を作成します。
- トライアル組織のアプリケーションランチャー (
) で、[Wealth Management (資産管理)] を見つけて選択します。
- ナビゲーションバーで [Accounts (取引先)] を選択し、[Claire Johnson] を選択します。
- 活動タイムラインで
を選択します。
- 次の値を入力します。
- Subject (件名):
Call Claire re: retirement planning
(退職後の生活設計について Claire に電話) - Due Date (期日): 8/08/2019
- Status (状況): Not started (未開始)、デフォルト
- Priority (優先度): Normal (標準)、デフォルト
- Regarding (関連情報): Service (サービス)
- Type (種別): Call (電話)
- Task Subtype (ToDo サブ種別): Call (電話)
- 作業内容を保存します。
Clair の口座の活動タイムラインに新しい ToDo が表示されます。
活動の記録
1 か月後、Kotori はホームページの [ToDo] リストで ToDo を確認します。今日は、退職後の生活設計について Claire に電話をかける日です。Kotori は電話します。会話は必ず記録します。
- Clair の口座の活動タイムラインで
を選択します。
- [Subject (件名)] 項目で [Call (電話)] を選択します。
- [コメント] 項目に電話の詳細を入力します。この例では、Kotori は次のように入力します。「
Called Claire Johnson to discuss her retirement planning options. She said she needs to talk to her family before firming up on anything. Claire isn't quite where she wants to be on her goal and was glad for the reminder.
」(Claire Johnson に電話して、退職後の生活設計のオプションを相談。何かを決断する前に家族に相談する必要があるとのこと。ゴールについてまだ考えが固まっていない様子ながら、リマインドには感謝していた。) - [関連先] 項目で、[Claire Johnson] を削除して、[Claire Johnson Household (Claire Johnson 世帯)] を選択します。
- [Regarding (関連情報)] 項目で [Service (サービス)] を選択します。
- 作業内容を保存します。
Claire の口座の活動タイムラインに新しい通話が表示されます。
まとめ
このバッジでは、Financial Services Cloud を使用してクライアントとの関係を効果的に管理する方法を学びました。
世帯レコードの設定、クライアントプロファイルの作成、金融口座や目標の追跡といったスキルを身に付けました。さらに、通話や ToDo の記録など、クライアントとのやり取りをプラットフォームで記録する方法も理解しました。
これらのスキルを活かせば、自社で Financial Services Cloud を使用して、クライアント管理を改善し、金融サービス業務をより効率化できるようになります。