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Sales ダッシュボードを知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce B2C Commerce の Sales ダッシュボードでサポートされる 4 つの分析を挙げる。
  • Sales ダッシュボードレポートをカスタマイズし、エクスポートする。
  • Sales ダッシュボードデータをユーザーシナリオに適用する。

営業インサイトによって売上を伸ばす

Cloud Kicks Corporation は高級なカスタムスニーカーを専門に扱っています。Cloud Kicks の上級マーチャンダイザーである Brandon Wilson はセールスデータに対する理解を深めたいと考えています。会社が最近行った春の販売キャンペーンは大きな成功を収めました。そこで彼はこのプロモーションが営業の数値にどのような影響を及ぼしたかを理解し、成功した計画を正確に特定して今後のキャンペーンでも再利用するとともに、改善の余地がある領域も特定したいと考えています。

Brandon Wilson、Cloud kicks のマーチャンダイザー

Salesforce B2C Commerce の Reports & Dashboards ツールを使用すればそれが可能です。

レポートと Sales ダッシュボード

「Salesforce B2C Commerce Reports & Dashboards (Salesforce B2C Commerce の Reports & Dashboards)」モジュールを修了した方は Reports & Dashboards アプリケーションの概要について学習しました。このモジュールでは、このアプリケーションの Sales (売上) ダッシュボードと Products (商品) ダッシュボードを詳しく見ていきます。この単元では特に Sales ダッシュボードについて学習します。

Sales ダッシュボードを使用すると Brandon はセールスデータのスナップショットに簡単にアクセスできるため、ストアフロントのパフォーマンスを評価するのに役立ちます。このダッシュボードには次の主要なメトリクスが表示されます。

  • Revenue (収益): すべての販売からの収益の合計金額と平均金額。
  • Orders (注文数): 注文された合計数と平均数。
  • Units (ユニット数): 合計ユニット数と平均ユニット数。
  • 平均注文金額: 平均注文金額。
  • Units Per Transaction (トランザクションあたりのユニット数): トランザクションあたりの購入ユニット数の平均値。
  • Tax (税金): 徴収された税金の合計金額と平均金額。
  • Shipping Cost (配送料): 配送のための合計コストと平均コスト。

各サブダッシュボードでは、メトリクスを日付範囲によって絞り込むことができるため、Brandon はプロモーションやキャンペーンが収益にどのようにつながっているかを調べることができます。

セールスデータにアクセスして解釈する

このモジュールでは、受講者が B2C Commerce のマーチャンダイザーで、これらのタスクを実行する適切な許可を得ているものと想定しています。B2C Commerce のマーチャンダイザーでなくても大丈夫です。このまま読み進み、ステージングインスタンスでマーチャンダイザーがこれらの手順をどのように実行するのかを確認します。B2C Commerce は Trailhead Playground で使用できないため、記載の手順を Trailhead Playground で実行しないでください。

B2C Commerce のステージングインスタンスがある場合は、そのインスタンスで手順を実行できます。ステージングインスタンスがない場合は、使用可能なインスタンスがないかマネージャーにお問い合わせください。


各 Sales ダッシュボード (1) にはセールスデータを集計したいくつかのレポートが含まれています。表示されるレポートの種類は組織内のサイト数と収集されるデータの種類によって異なります。たとえば、Revenue サブダッシュボードには、収益の概要 (2)、新規顧客とリピーターを比較したレポート (3)、登録済み顧客と未登録顧客を比較したレポート (4)、サイト別収益レポート (5)、デバイス別収益レポート (6) が表示されます。

Brandon は 3 月と 4 月のセールスデータに焦点を絞りたいと考えています。これは Cloud Kicks の春の販売キャンペーンが行われていた時期です。

Sales ダッシュボードにアクセスして目的のデータにドリルダウンする手順は次のとおりです。

  1. Business Manager を開きます。
  2. [マーチャントツール] > [アナリティクス] > [Reports & Dashboards] をクリックします。
  3. [ホーム] タブをクリックします。
  4. [Sales ダッシュボード] をクリックします。
  5. [Filter By (フィルター条件)] ボタンをクリックして、月によってレポートを絞り込みます。Brandon は 3 月と 4 月を選択します。
  6. [適用] をクリックします。

2019 年 3 ~ 4 月の合計収益と平均収益、新規顧客とリピーターの比較、登録済み顧客と未登録顧客の比較、デバイス別の収益、チャネル別の収益が表示されている Revenue ダッシュボード                       

Brandon のレポートには春の販売期間に限定されたデータが表示されています。

Cloud Kicks の春の販売キャンペーンではサイトに新しいトラフィックをもたらすことに重点が置かれていたため、Brandon は特に新規顧客とリピーターを比較したレポートに関心があります。そこで、Revenue、Orders、Units ダッシュボードの [New vs. Returning Customers (新規顧客対リピーター)] レポートに注目します。

このように異なるセールスメトリクス間でデータを比較してみると、特定のデータ変数について新規顧客の値がリピーターの値をはるかに上回っていることがわかります。

収益

新規顧客とリピーターによる収益の比較

注文数

新規顧客とリピーターによる注文数の比較

注文あたりのユニット数

新規顧客とリピーターによる注文あたりのユニット数の比較

Brandon は新規顧客を Web サイトに呼び込むためのチームの努力が効果を上げ、より多くの販売に結びついたことに喜んでいます。ただし、Average Order Value ダッシュボードをクリックすると、リピーターの方が新規顧客よりも金額の大きな注文を行っていることに気付きます。この変数の値は次のようになっています。

平均注文金額

新規顧客とリピーターによる平均注文金額の比較レポート

このセールスデータを比較することで、Brandon はストアフロント計画で改善の余地がある領域は新規顧客の注文サイズの増加であると特定できます。その対策として、買い物カゴのサイズが大きいほど高くなる割引を提供するプロモーション計画を作成することで、新規顧客に金額の大きな注文を行うことを促します。

この新しいプロモーション計画を作成した後に、Brandon は Sales ダッシュボードに戻り、顧客に関して他にどのようなインサイトを発見できるかを見てみます。

セールスデータをチームと共有する

各キャンペーンの後に Brandon のチームはプロモーション計画のレビューを行い、次の季節に向けた計画を作成します。Brandon はこのレビューのために Sales ダッシュボードからの情報を提示して、自分の提案をサイトデータに結び付け、チームの賛同を得たいと考えています。

B2C Commerce を使用すれば簡単です。Reports & Dashboards ツールからデータのサブセットをダウンロードして、オフライン機能で使用できます。

必要な操作は、レポートの [download (ダウンロード)] ボタンをクリックして CSV としてエクスポートすることだけです。

[download (ダウンロード)] ボタンが強調表示されている Sales ダッシュボード。

ダッシュボードに含まれるグラフはサイトデータのスナップショットを表していますが、ダウンロードするレポートには最大 1,000 行のデータ行を含めることができます。Brandon はチームの議論のために詳細なデータを提供できます。

次のステップ

この単元では、Sales ダッシュボードの分析について学習しました。また、Sales ダッシュボードレポートをカスタマイズしてエクスポートする方法と、Sales ダッシュボードデータをユーザーシナリオに適用する方法も学習しました。次は、Products ダッシュボードの分析について、商品 ID を使用して Product Details レポートを表示する方法やギフト券の活動を追跡する方法を学習します。

リソース

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