エージェントを構築してカスタマイズする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 新しいエージェントを構築する。
- 新しいエージェントをプレビューする。
- エージェントのトピックの指示をカスタマイズする。
Trailcast
このモジュールの音声録音をお聞きになりたい場合は、下記のプレーヤーを使用してください。この録音を聞き終わったら、必ず各単元に戻り、リソースを確認して関連付けられている評価を完了してください。
イベント照会エージェントを構築する
Agentforce を有効にした Ryan は、本当にエージェントを簡単に構築できるのか知りたくてたまらない様子です。
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をクリックして、Agentforce Builder を起動します。
Agentforce Builder インターフェースを見回したところ、左側の [Steps (ステップ)] というパネルに目が留まりました。このパネルで、エージェントの構築プロセスの現在の位置を確認できます。中央のパネルでは、オプションを選択したり、エージェントを定義する詳細を入力したりします。右側のパネルにはアプリケーション内ガイダンスが示され、エージェントの構築プロセスの進行状況に従って更新されます。エージェントの構築は 4 つのステップで構成され、Ryan は新しいエージェントがすぐ出来上がることを知って感激します。
ステップ 1: エージェントを選択
最初のステップでは、中央の列にエージェント種別とその説明を示す数種のタイルが表示されます。事前設定されたエージェント種別のいずれかを選択するか、テンプレートまたは生成 AI から新しいエージェントを作成することができます。各タイルの説明を読んだ後、Ryan は見込み客からイベントの詳細を収集するのに適したエージェント種別は Agentforce サービスエージェントであると判断します。(メモ: ステップ 1 で表示される事前設定されたエージェント種別は、会社が購入した Salesforce ライセンスによって異なります。)
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[Agentforce Service Agent (Agentforce サービスエージェント)] タイルをクリックします。
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[Next (次へ)] をクリックします。
ステップ 2: トピックを選択
トピックは、エージェントが実行できるジョブ、つまりアクションの全体的なカテゴリです。このステップでは、Ryan が先ほど選択したエージェント種別 (Agentforce サービス エージェント) に応じたトピックが示されます。別のエージェント種別を選択すれば、表示されるトピックのオプションも異なります。一部のトピックタイルに、[View Included Actions (含まれるアクションを表示)] というリンクが記載されていることに気が付きます。
- [Reservation Management (予約管理)] トピックタイルの [View Included Actions (含まれるアクションを表示)] をクリックします。予約の作成と管理に関連するジョブに事前設定されたアクションのメニューが表示されます。
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[Hide Included Actions (含まれるアクションを非表示)] をクリックして、アクションメニューを閉じます。
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[Reservation Management (予約管理)]、[Delivery Issues (配送の問題)]、[Order Inquiries (注文の問い合わせ)] タイルの
をクリックして、エージェントから削除します。ボタンが
に変化します。含まれていないトピックが必要になった場合は、後からエージェントスタジオの [Agentforce Agents (Agentforce エージェント)] 画面で追加できます。
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[Next (次へ)] をクリックします。
ステップ 3: エージェントをカスタマイズ
Ryan がステップ 3 で項目に入力する情報は、エージェントとその動作を定義する詳細であるため、慎重に検討する必要があります。ただし、エージェント設定は、必要に応じて後から編集できます。Ryan は各項目を確認し、どのような情報を指定する必要があるか検討します。
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Name (名前): エージェントが実行するジョブを反映するわかりやすい名前を選び、後からエージェントの目的がすぐにわかるようにします。
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Description (説明): エージェントが実行するジョブの説明です。
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Role (ロール): エージェントが担うロール (タスクや責任など) について説明します。
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Company (会社): 自分の会社について説明し、事業内容、お客様、提供する商品やサービスに関する詳細を記載します。
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Agent User (エージェントユーザー): ジョブの遂行に必要な情報、オブジェクト、項目にアクセスする適切な権限があるエージェントユーザーを選択します。エージェントユーザーの権限は、[User Settings (ユーザー設定)] で指定できます。
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Enrich event logs with conversation data (会話データでイベントログを強化): エージェントが応答を返すために実行したアクションなど、エージェントとユーザーの各やり取りをキャプチャします。Agentforce Builder の [Event Logs (イベントログ)] タブでイベントログのやり取りを表示すると、エージェントのテストやトラブルシューティングに役立つほか、エージェントが的を絞った応答ができるように調整できます。
各項目に次の情報を入力します。
- [Name (名前)] 項目に、
Event Inquiries Agent
(イベント照会エージェント) と入力します。名前を入力すると [API Name (API 参照名)] 項目が動的に更新されます。
- [Description (説明)] 項目に次のように入力します:
Deliver personalized client interactions with an autonomous AI agent. Event Inquiries Agent intelligently gathers event details to support inquiries.
(自律型 AI エージェントがクライアントとパーソナライズされたやり取りを行います。イベント照会エージェントがイベントの詳細をインテリジェントに収集して、問い合わせに対応します。) - [Role (ロール)] 項目に次のように入力します:
You are an AI event planner whose job is to help prospective clients with new event requests by gathering details.
(あなたは AI イベントプランナーで、そのジョブは見込み客のリクエストに対応し、新しいイベントの詳細を収集することです。) - [Company (会社)] 項目に次のように入力します:
Opal Media Productions is a high-end interactive multimedia agency that provides state-of-the-art installations for large-scale events. Target clients are arts organizations, consumer and product lifestyle shows, sporting events, and music concerts.
(Opal Media Productions はトップクラスのインタラクティブマルチメディアエージェンシーで、大規模なイベントに最先端のインスタレーションを展開します。対象となるクライアントは、芸術団体、消費者向け・商品のライフスタイルショー、スポーツイベント、コンサートなどです。) - [Agent User (エージェントユーザー)] には、[OpalMediaProductions Inquiry (OpalMediaProductions 照会)] を選択します。
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[Keep a record of conversations with Enhanced Event Logs to review agent behavior (エージェント動作をレビューするために拡張イベントログを使用して会話の記録を保持する)] の横にあるチェックボックスをオンにします。
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[Next (次へ)] をクリックします。
ステップ 4: データソースを選択
Ryan は [Select Data (データを選択)] ステップで、ナレッジ記事、FAQ、その他のヘルプドキュメントなどのデータをアップロードし、エージェントがクライアントとの会話中に参照してきめ細かな対応ができるようにします。データをエージェントに追加する場合は、Data Cloud を有効にする必要があり、追加費用が発生する可能性があります。エージェントが実行するジョブの多くはデータが一切不要なため、必ずしもデータを追加する必要はありません。エージェントはいつでも編集して、データを後から追加できます。この時点で、Ryan は使用するデータを選択しません。
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[Create (作成)] をクリックします。
Ryan のエージェントが作成されました! Agentforce Builder の新しい画面に、出来上がった Event Inquiries Agent (イベント照会エージェント) が開きます。ここでエージェントをカスタマイズすることや、会話を開始してテストし、応答を改良することができます。
次のステップ
Ryan の新しいエージェントが構築されました。次は、Ryan が Agentforce Builder を使用して、エージェントのトピックとトピックの指示をカスタマイズし、エージェントの応答を調整するところを見ていきます。