CRM Analytics にスプレッドシートをインポートする
学習内容
- CSV ファイルを CRM Analytics に読み込んでそのファイルからデータセットを作成する。
- 提供する内容に適切なデータを選択する。
- データの視覚化に最適なグラフを見つける。
- グラフにとって適切な探索 (またはレンズ) を作成する
スマートなスプレッドシートからインテリジェンスなグラフへ
データのテーブルは、参照して役に立つこともあれば、すべて理解することが困難で全体像を把握できなかったり、その数値の行からは有意義なインサイトを導くことができない場合もあります。CRM Analytics グラフでは、データのテーブルを洗練された有益な視覚化に変換できます。利用者が暗算する必要はありません。説明する時間が少なくて済み、利用者はすばやくインサイトを取得できます。気に入ること間違いなしです。
では、どのようにデータのテーブルをグラフに変換するのでしょうか? どのグラフを選べばよいでしょうか? 視覚化にはどのデータが適しているでしょうか? これらの質問に答える前に、全体的な目標は何か考えましょう。
チームが行動を起こすきっかけとなるインサイトを提供できる、有益な視覚化を作成する必要があります。
米国ベースの電子機器流通会社の商談を追跡しているビジネスアナリストを想像してみてください。他の多くのアナリスト同様、スプレッドシートを使用して当会計年度の商談の表を作成し、商品パイプラインを監視しています。
このスプレッドシートは次のようになります。
このスプレッドシートからレポートを作成しますが、同僚やマネージャーにこの数値を説明しなければならないことが多々あります。簡単に提示して共有できる、人目を引く有益なグラフを簡単に作成できる方法があったらいいのにと願っています。その願いが叶います。
まず、スプレッドシートのデータを CRM Analytics に取り込む必要があります。CRM Analytics が有効になっている特別な Developer Edition 組織にサインアップすることから始めましょう。
CRM Analytics が有効な Developer Edition 組織にサインアップする
このプロジェクトには、既存の Developer Edition 組織や Trailhead Playground 組織は使用できません。下の手順に従って、CRM Analytics が有効になっている Developer Edition を取得します。この組織には、限定的な TCRM Analytics Plus Platform ライセンスが付属し、このプロジェクトに必要なサンプルデータが含まれています。
- trailhead.salesforce.com/promo/orgs/analytics-de に移動します。
- 有効なメールアドレスを使用して、フォームに入力します。
- フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- 登録を完了し、パスワードと確認用の質問を設定します。
- [Change Password (パスワードを変更)] をクリックします。CRM Analytics が有効な新しい Developer Edition 組織にログインした状態になりになります。[Welcome to Lightning Experience (Lightning Experience にようこそ)] ウィンドウが表示された場合は、閉じてください。
CRM Analytics に CSV ファイルをアップロードする
通常はスプレッドシートを CSV ファイルにエクスポートしてから、そのファイルをデータセットとして CRM Analytics にインポートしますが、このプロジェクト用の CSV ファイルがすでに用意されています。こちらをクリックして CSV ファイルをダウンロードし、コンピューターにファイルを用意します。
CRM Analytics に CSV ファイルをアップロードする手順は、次のとおりです。
- Developer Edition 組織のアプリケーションランチャー () で、[Analytics Studio] を見つけて選択します。
- Analytics Studio で、画面の右上にある [Create (作成)] をクリックし、[Datasets (データセット)] を選択します。
- データのソースとして [CSV File (CSV ファイル)] をクリックします。
- [New Dataset (新規データセット)] 画面で、[Select file or drag file here (ファイルを選択するか、ここにファイルをドラッグしてください)] をクリックします。
- 開かれたファイルの選択ウィンドウで、ダウンロードした ProductPipelineUSA.csv ファイルを選択し、[Open (開く)] (またはお使いのオペレーティングシステムでファイルをアップロードするためのボタン) をクリックします。次に、[Next (次へ)] をクリックします。
- データセット名が「ProductPipelineUSA」であることを確認し、[Next (次へ)] をクリックします。
- [Edit Field Attributes (項目属性を編集)] で、[Upload File (ファイルをアップロード)] をクリックします。アップロードが開始され、新しいデータセットが作成されます。
数秒間待ちます。データセットの準備が完了すると、Analytics Studio の新しいタブに情報ページが表示されます。
このデータセットの使用方法を学習する前に、その用途を決定しましょう。ここでは、会社が提供したいと思っている次のインサイトがあるとします。
- 現在の商品パイプラインのフェーズ別の内訳
- 商談の地域分布情報
- さまざまな商品の商談金額別の比較
今までは、これらのインサイトをスプレッドシートデータの数値行から抽出して提供する必要がありましたが、マウスを数回クリックするだけで CRM Analytics グラフを表示できるようになりました。#micdrop
作業に最適なグラフ
使用可能な CRM Analytics グラフは 10 数種類ありますが、すべてのグラフが同様に作られているわけではありません。一部のグラフには、提供しようとしている特定のインサイトを強調するようにデータを視覚化するのに適しているものがあります。CRM Analytics の各グラフには独自の特性があり、その特性によって表示できるデータの種類が決まります。
グラフを使用するために必要なディメンション (カテゴリデータの列) の数と基準 (数値データの列) の数はグラフによって異なります。たとえば、上記の滝グラフには 1 個の基準と少なくとも 1 個のグルーピングが必要です。
2 つの異なるグラフに同じ種類のデータを表示できるとしても、いずれかのグラフの方が求めているインサイトをより適切に伝えることができる場合があります。たとえば、棒グラフか滝グラフを使用してパイプラインのフェーズを表示できます。
気付いたことはありませんか? 棒グラフには、商談の合計金額が表示されていません。視覚的にも、滝グラフの方がフェーズや結果がわかりやすく分けられているため、各フェーズの商談の合計金額に対する貢献 (または損失) の割合を確認できます。滝グラフでは、商談成立に至るまでのフェーズ間の相対的なリレーションも強調されます。
次に、ここでアップロードしたデータセットから滝グラフを作成し、パイプライン商談の金額をフェーズ別に分類します。