ビジネスロジックを追加する
ここまでの作業で、アプリケーションを使用して従業員が提案に関するデータを安全に入力し、参照することができるようになりました。それでも十分便利ですが、さらにプラットフォームの機能を拡張してユーザーが使いやすいようにすることができます。
数式項目を追加する
数式項目とは、値を他の項目、式、または値から取得する項目で、これによりユーザーの手間が大幅に省けます。ここでは、提案の作成から実施までの日数を計算する数式項目を追加します。数式と入力規則についてもっと知りたい場合は、数式と入力規則バッジを獲得しましょう。
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歯車アイコン をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
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[Object Manager (オブジェクトマネージャー)] タブをクリックします。
- オブジェクトのリストから、[Suggestion (提案)] を選択します。
- 左側のナビゲーションの [Fields & Relationships (項目とリレーション)] を選択して、[New (新規)] をクリックします。
- データ型に [Formula (数式)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目の詳細を入力します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Number of Days Open
(処理にかかった日数) - Field Name (項目名):
Number_Of_Days_Open
- 数式の戻り値のデータ型: Number (数値)
- Decimal Places (小数点の位置):
0
- 他のすべてのオプションはデフォルトのままにします。
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[Next (次へ)] をクリックします。
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[Advanced Formula (高度な数式)] タブをクリックします。
- 数式エディターで、次の数式を入力します。
IF(ISBLANK(Implemented_Date__c), TODAY() - DATEVALUE(CreatedDate), Implemented_Date__c - DATEVALUE(CreatedDate))
- エラーがないことを確認するために、[Check Syntax (構文を確認)] をクリックします。
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[Next (次へ)] をクリックし、もう一度 [Next (次へ)] をクリックします。
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[Save (保存)] をクリックします。
入力規則を追加する
数式は、データ品質を保証し、ビジネスルールを適用するためにも使用されます。従業員は将来を予知することはできないため、まだ起こっていない実施日を入力しないようにする入力規則を作成しましょう。入力規則では、「無効な」データの条件を定義します。システムが規則を評価し条件が true の場合に、ユーザーがデータを保存できないようにします。
- [Object Manager (オブジェクトマネージャー)] のオブジェクトのリストで、[Suggestion (提案)] をクリックします。
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[Validation Rules (入力規則)] を選択し、[New (新規)] をクリックします。
- 規則の詳細を入力します。
- Rule Name (ルール名):
Date_in_Range
- Error Condition Formula (エラー条件数式):
Implemented_Date__c > TODAY()
- エラーメッセージ:
The implementation date must be today or in the past, not in the future.
(実施日は将来の日付にできません。今日または過去の日付を設定してください。) - Error Location (エラー表示場所): Field (項目): Implemented Date (実施日)
- 他のすべてのオプションはデフォルトのままにします。
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[Save (保存)] をクリックします。
Flow Builder を使用して項目の更新を追加する
すべての提案に対応しなければならない担当者の作業を楽にしてあげましょう。ユーザーが実施日を追加すると、この自動化で状況が自動的に [Implemented (実施済み)] に変更されるようになります。さまざまな自動化ツールについてもっと知りたい場合は、Flow Builder を使用したフローの作成トレイルを完了してください。
- [Setup (設定)] で [Home (ホーム)] タブをクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] に
flow
(フロー) と入力し、[Flows (フロー)] を選択します。
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[New Flow (新規フロー)] をクリックします。
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[Start from Scratch (最初から開始)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
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[Record-Triggered Flow (レコードトリガーフロー)] を選択し、[Create (作成)] をクリックします。
- [Object (オブジェクト)] には [Suggestion (提案)] を選択します。
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[A record is created or updated (レコードが作成または更新されたとき)] を選択します。
- [Condition Requirements (条件の要件)] で [All Conditions Are Met (AND) (すべての条件に一致 (AND))] を選択します。
- [Field (項目)] で [Implemented_Date__c] を選択します。
- [Operator (演算子)] で [Is Null (null)] を選択します。
- [Value (値)] で [$GlobalConstant.False] を選択します。
- [When to Run the Flow for Updated Records (更新されたレコードでフローを実行するタイミング)] で [Only when a record is updated to meet the condition requirements (条件の要件に一致するようにレコードを更新したときのみ)] を選択します。
- [Optimize the Flow for (フローを最適化)] で [Fast Field Updates (高速項目更新)] を選択します。
レコード更新要素を追加してフローを有効化する
次に、条件が一致したときの「トリガーレコードを更新」アクションを追加します。
- フローキャンバスの [Start (開始)] 要素の後のパスで をクリックします。
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[Update Records (レコードを更新)] を選択します。
- 新しいレコード更新要素に
Update Status to Implemented
(状況を実施済みに更新) という表示ラベルを付けます。
- [How to Find Records to Update and Set Their Values (更新するレコードを検索してその値を設定する方法)] で、[Use the suggestion record that triggered the flow (フローをトリガーした提案レコードを使用)] が選択されていることを確認します。
- [Set Filter Conditions (検索条件を設定)] で、[None-Always Update Record (なし - 常にレコードを更新)] が選択されていることを確認します。
- [Set Field Values for the Suggestion Record (提案レコードの項目値を設定)] セクションで [Status__c] を選択します。
- [Value (値)] で [Implemented (実施済み)] を選択します。
- 右上の [Save (保存)] をクリックします。
- 新しいフローに
Update Status
(状況の更新) という表示ラベルを付けます。
- [API Name (API 参照名)] が
Update_Status
になっていることを確認します。
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[Save (保存)] をクリックします。
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[Activate (有効化)] をクリックします。
- 左上の [Back (戻る)] 矢印ボタン をクリックして、Flow Builder を終了します。
アプリケーションを試す
このビジネスロジックはレコードが作成または更新されるたびに起動します。
- [Suggestions (提案)] タブの Suggestion レコードに戻ります (アプリケーションランチャーに移動してから Suggestion Box アプリケーションを選択する)。
- [Implemented Date (実施日)] 項目に日付を入力します。
- 将来の日付を入力してみてください。システムによって保存がブロックされましたか?
- 次に、今日の日付を入力します。[Status (状況)] 項目が [Implemented (実施済み)] に変更されます。
リソース