獲得プロセスを実行する
一括処理ジョブを設定する
ここで、Linda は一括処理ジョブをスケジュールして、獲得プロセスを完了する必要があります。そのために、スケジュール済みフローを作成します。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [クイック検索] ボックスに
Flows
(フロー) と入力し、[Flows (フロー)] を選択します。
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[New Flow (新規フロー)] をクリックします。
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[Start from Scratch (最初から開始)] が選択されていることを確認し、[Next (次へ)] をクリックします。
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[Schedule-Triggered Flow (スケジュールトリガーフロー)] を選択し、[Create (作成)] をクリックします。
- ボタンバーで、[Auto-Layout (自動レイアウト)] 設定を [Free-Form (自由形式)] に変更します。
- [Manager (マネージャー)] タブで、[New Resource (新規リソース)] をクリックし、次の詳細を提供します。
- Resource Type (リソース種別): Variable (変数)
- API Name (API 参照名):
Output_Event
- Data Type (データ型): Record (レコード)
- Object (オブジェクト): Batch Job Status Changed Event (一括処理ジョブ状況変更イベント)
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[Done (完了)] をクリックします。
Linda は、一括処理ジョブを実行する要素を追加します。
- [Elements (要素)] タブで、[Action (アクション)] 要素をキャンバスにドラッグし、次の詳細を指定します。
- Filter by (検索条件): Batch Job (一括処理ジョブ)
- Action (アクション): InnerCircleAccrualBatch
- Label (表示ラベル):
Accrual Batch
(獲得一括処理)
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[Done (完了)] をクリックします。
次に、Linda は条件の待機要素を追加します。この要素では、バッチ処理が完了するまでフローが一時停止されます。
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[Wait for Conditions (条件の待機)] 要素をキャンバスにドラッグして、次の詳細を指定します。
- Label (表示ラベル):
Pause For Accrual Batch
(獲得一括処理の一時停止) - [Wait Configuration Details (待機設定の詳細)] セクションで、[Label (表示ラベル)] に
Accruals Processed
(獲得処理) と入力します。 - [Wait Conditions (待機条件)] の [When to Wait (待機するタイミング)] で、[Always Wait-No Conditions (常に待機 — 条件なし)] を選択します。
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[Resume Event (イベントを再開)] をクリックし、次の詳細を指定します。
- Wait Until (次の時点まで待機): A Platform Event Message is Received (プラットフォームイベントメッセージを受信したとき)
- Platform Event (プラットフォームイベント): Batch Job Status Changed Event (一括処理ジョブ状況変更イベント)
- Condition Requirements (条件の要件): All Conditions Are Met (AND) (すべての条件に一致 (AND))
- Field (項目): Batch Job (一括処理ジョブ)
- Value (値): [Outputs from Accrual_Batch (Accrual_Batch からの出力)] > [batchJobId]
- Platform Event Message (プラットフォームイベントメッセージ): Output_Event
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[Done (完了)] をクリックします。
Linda は、一括処理ジョブ状況が成功であるかどうかを確認するための決定要素を追加します。
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[Decision (決定)] 要素をキャンバスにドラッグして、次の詳細を指定します。
- Label (表示ラベル):
Check Success
(成功の確認) - [Outcome Details (結果の詳細)] の [Label (表示ラベル)]:
Success
(成功) - Condition Requirements to Execute Outcome (結果を実行する条件の要件): All Conditions Are Met (AND) (すべての条件に一致 (AND))
- Resource (リソース): [Output_Event] > [Status (状況)]
- Operator (演算子): Equals (次の文字列と一致する)
- Value (値): Success (成功)
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[Done (完了)] をクリックします。
Linda はフローのスケジュールを設定する必要があります。エンゲージメント活動に関連する取引は毎日夜にロイヤルティ管理に読み込まれることから、Linda は日次でフローが実行されるように設定します。
- [Start (開始)] 要素で、[Set Schedule (スケジュールを設定)] をクリックし、次の詳細を指定します。
- Start Date (開始日): 現在の日付
- Start Date (開始日): 12:00 AM
- Frequency (頻度): Daily (毎日)
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[Done (完了)] をクリックします。
Linda はコネクタを使用してすべての要素を連結し、フローを構築します。
- 次の順序で要素を連結します。
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[Start (開始)] 要素を [Accrual Batch] ([Action (アクション)]) に連結する
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[Accrual Batch] ([Action (アクション)]) を [Pause For Accrual Batch] ([Wait for Conditions (条件の待機)]) に連結する
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[Pause For Accrual Batch] ([Wait for Conditions (条件の待機)]) を [Check Success] ([Decision (決定)]) に連結し、結果の選択を [Accruals Processed] とする
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[Save (保存)] をクリックします。
- [Flow Label (フローの表示ラベル)] に
AccrualOrchestration
と入力します。 -
[Save (保存)] をクリックします。
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[Activate (有効化)] をクリックします。
獲得プロセスを実行する
取引が行われたときにどのようにポイントがクレジット処理されるかを見てみましょう。
取引記録を作成する
Adria Darby は購入した靴に大変満足し、最近ソーシャルメディアの投稿で Cloud Kicks についてメンションしました。オーケストレーションフローが実行すると、Adria に 50 対象外ポイントと 10 対象ポイントがクレジット処理されます。
ステップ 2 で取引記録を作成したときと同様に、Linda は次の詳細で Adria Darby の取引記録を作成します。
- [Loyalty Programs (ロイヤルティプログラム)] タブで、[Cloud Kicks Inner Circle] ロイヤルティプログラムを選択します。
- Cloud Kicks Inner Circle プログラムレコードで、[Members and Partners (メンバーとパートナー)] タブをクリックします。
- [Loyalty Program Members (ロイヤルティプログラムメンバー)] 関連リストで、[CL001] を選択します。
- [Transaction Journals (取引記録)] カードで、[New (新規)] をクリックします。
- 次の詳細を指定します。
- Journal Type (取引記録種別): Accrual (獲得)
- Journal Subtype (取引記録サブ種別): Social Media Activity
- Activity Date (活動日): 現在の日付
- Journal Date (取引記録日): 現在の日付
- Status (状況): Pending (保留中)
- Loyalty Program (ロイヤルティプログラム): Cloud Kicks Inner Circle
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[Save (保存)] をクリックします。
フローを実行する
Linda はフローを実行して、ポイント残高が更新されることを確認します。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [クイック検索] ボックスに
Flows
(フロー) と入力し、[Flows (フロー)] を選択します。
- [Flows (フロー)] リストビューから、[AccrualOrchestration] を選択します。
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[Debug (デバッグ)] をクリックします。
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[Debug pause element behavior (デバッグの一時停止要素の動作)] を無効にします。
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[Run (実行)] をクリックします。
このフローにより、Inner Circle の獲得一括処理ジョブがトリガーされます。[Monitor Workflow Services (ワークフローサービスを監視)] に移動すると、実行の状況を監視できます。
実行の状況が完了に変わった後に Linda がメンバーレコードページに戻ると、対象ポイントと対象外ポイントの残高が更新されていることを確認できます。更新後のポイント残高を表示するには、ページの更新が必要になる場合があります。
最後に
Linda は、バッチ管理、DPE、フローを組み合わせて、獲得プロセスを設定することができました。ロイヤルティ管理プラットフォームを使用すると、ビジネスニーズに合わせて獲得プロセスを自由にカスタマイズできます。獲得ルールをさらに複雑にし、決定表を活用することもできます。獲得は、ポイントに限ったものではありません。バウチャーやエクスペリエンスを使用してメンバーにリワードを提供するプロセスを設定することもできます。
リソース