ロイヤルティプログラムを計画する
学習の目的
このプロジェクトでは、次のことを行います。
- ロイヤルティプログラム、ランクグループ、ランク、通貨を設計する。
- 特典を追加し、ランクに関連付ける。
- バウチャー定義とプロモーションを作成する。
- ロイヤルティメンバーとグループを定義する。
- 取引記録を作成する。
始める前に
このプロジェクトを始める前に、次の推奨コンテンツを完了することを検討してください。
ロイヤルティプログラムの課題
優れたロイヤルティプログラムは顧客満足度を保ち、顧客を維持するために重要です。このプロジェクトでは、本当に顧客の役に立つロイヤルティプログラムを作成する方法を学習します。
企業は、ロイヤルティプログラムを設定するときに、しばしば次のような課題に直面します。
- 別々のシステム: リアルタイムでロイヤルティ活動を追跡してデータを管理する複数のソリューションを統合する作業は複雑で時間もかかります。
- プログラムの追跡: 顧客生涯価値とロイヤルティプログラムエンゲージメントからの支出を正確に追跡するには、多くの場合、コストが高いカスタム実装が必要です。
- 利用者ターゲティング: リピート購入を促進するためにプロモーション、特典、報奨の適切な対象利用者を判定することは容易ではありません。
- 適時性: 適切なタイミングで関連性の高い特典によってロイヤルティプログラムメンバーにエンゲージすることは不可欠ですが、困難です。
- ポイント管理: 複数の取引に関するポイント管理、つまりポイントのデビット処理、クレジット処理、有効期限管理は複雑なプロセスです。
このような障害に対処するために、Salesforce ロイヤルティ管理では、ロイヤルティプログラムを簡単かつ適切に設定して管理するためのデジタルツールが提供されます。
このプロジェクトでは、顧客のジャーニー全体を統合し、エンゲージメント戦略をカスタマイズする実践的な演習に取り組みます。
新しい顧客、新しい要件
スタイリッシュで履き心地のよいカスタムスニーカーを製造する Cloud Kicks は湧き立っています。先ごろ、Cloud Kicks がデザイナーシューズブランドである En Mode を買収したのです。この戦略的な動きは、Cloud Kicks がお洒落な靴を販売するブランドとして評判を確立することにつながります。
Cloud Kicks は、綿密に練られたロイヤルティプログラムのおかげで、順調に売上を伸ばしています。その結果、既存メンバーによる購入が増加し、新規メンバーの登録数も大きく増えました。
一方、En Mode は顧客を維持してロイヤルティを促進することに苦労しており、それが売上の伸び悩みにつながっています。En Mode の現在のシステムでは顧客生涯価値を正確に追跡することが困難です。このような問題に対応するため、経営陣は En Mode を対象とする新しいロイヤルティプログラムを作成したいと考えています。Cloud Kicks のロイヤルティプログラムマネージャーである Mary Levy が新しいプログラムの設計を担当します。
Mary は、プログラムの設計に着手する前に、En Mode の得意客を分析して、ニーズ、好み、支出パターンを把握します。彼女はロイヤルティプログラムを満足のいく有益なものにしたいと考えています。2 年間でプログラムメンバーの 30% をブランド擁護者に変えることが目標です。
あなたは、ロイヤルティプログラムのシステム管理者であり、Mary がロイヤルティ管理アプリケーションでプログラムを設定、実行するのを手伝います。
Mary は調査に基づいてプログラムの要件をまとめました。
- ランク: Mary は、ブランドやプログラムとのエンゲージメントに基づいてメンバーを分類し、報奨の決定に役立てたいと考えています。そして、単純な 3 ランク構造を採用することに決めました。メンバーがプログラムに参加すると、自動的に基本ランクに登録されます。
- ポイント: ブランドやプログラムとエンゲージしたメンバーは、異なる種類のポイントを獲得します。メンバーが獲得するポイントには、上位のランクに昇進するための対象ポイントと、ためてから En Mode の商品やサービスの購入に利用できる対象外ポイントがあります。
- 報奨: Mary は、メンバーのプログラムとのエンゲージメントを促進するため、報奨としてメンバー限定の体験、無料配送、著名人との交流会などの特典を提供したいと考えています。一部の特典はすべてのメンバーに提供されますが、上位ランクになるほど追加の特典が付与されるようにします。
- 商品プロモーション: En Mode は、主力商品である LevelX シューズを 1 年前に発売しました。ただし、この商品を購入した顧客セグメントは小さく、販売数は伸び悩んでいます。そこで売上を伸ばすため、シューズを購入した人には割引バウチャーを提供しようと Mary は考えています。
プログラムの目標が決まったため、あなたは Mary を手伝ってロイヤルティ管理でこのロイヤルティプログラムを作成します。
ロイヤルティ管理を搭載した Developer Edition 組織にサインアップする
このプロジェクトを実行するには、ロイヤルティ管理とサンプルデータを含む特別な Developer Edition 組織が必要です。無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続し、このプロジェクトの Challenge を実行できるようにします。
Developer Edition (DE) は無料で、お客様の組織の Salesforce 組織とは分離した完全に機能する Salesforce 組織です。白紙の状態または特別な設定から新しいことを試したり実験したりできる場所です。このプロジェクトでは、設定済みのロイヤルティ管理ツールおよび機能とサンプルデータが含まれた DE 組織にサインアップするため、すぐに試してみることができます。
この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、ほかのバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
- ロイヤルティ管理が搭載された Developer Edition 組織 (無料) にサインアップします。
- フォームに入力します。
- [Email (メール)] に、有効なメールアドレスを入力します。
- [Username (ユーザー名)] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名 (例: yourname@lm4ever.com) を入力しますが、有効なメールアカウントである必要はありません。
- [Email (メール)] に、有効なメールアドレスを入力します。
- フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら (数分かかることがあります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。後でアクセスしやすいように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL を安全な場所 (パスワードマネージャーなど) に保存しておくことをお勧めします。
- Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
- このページの最下部にある「Challenge」セクションで、Playground 名をクリックし、[Connect Org (組織を接続)] をクリックします。
- ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
- [Allow Access? (アクセスを許可しますか?)] 画面で [Allow (許可)] をクリックします。
- [Want to connect this org for hands-on challenges? (この組織をハンズオン Challenge に接続しますか?)] 画面で [Yes! (はい)] をクリックします。保存します。再び Challenge ページにリダイレクトされ、このバッジの獲得に向けて新しい Developer Edition を使用できます。
お疲れさまでした。ロイヤルティプログラムの管理で直面する課題を特定し、ロイヤルティ管理が含まれた Developer Edition 組織にサインアップしました。次は、ロイヤルティプログラムを設定します。