Salesforce DX 環境の設定
はじめに
Salesforce Developer Experience (DX) は、開発ライフサイクル全体を合理化するツールセットです。チームによる開発とコラボレーションの向上、自動化テストと継続的インテグレーションの容易化、リリースサイクルの効率化とアジャイル化を実現します。
この Salesforce DX クイックスタートは、バージョン管理システム (VCS) 内にあるソースコードで始まります。どの VCS を使用しても構いません。重要なのは VCS を使用しているということです。このクイックスタートでは、Git と GitHub を使用していることを前提とします。ここに DreamHouse アプリケーションというサンプルアプリケーションが保存されています。
スクラッチ組織とは?
Salesforce DX で行う設定の多くでは、スクラッチ組織と呼ばれる新しい種別の組織を使用できます。スクラッチ組織は、新しいプロジェクト、新しい機能ブランチ、または機能テストを開始するときに素早く準備できる、専用の設定可能な短期の Saleforce 環境です。
開発者ハブ組織とは?
開発者ハブ (Dev Hub) は、あなたとチームがスクラッチ組織を作成および管理するために使用するメインの Salesforce 組織です。
Trailhead Playground で Dev Hub を有効にします。
Dev Hub を有料の組織で有効にすることはできますが、開発は常に本番以外の環境で行うのがベストプラクティスです。ここでは、Developer Edition またはこのプロジェクトで使用する Trailhead Playground で Dev Hub を有効にします。
Trailhead のユーザ名とパスワードの取得
このプロジェクトには、Dev Hub のログイン情報が必要です。Dev Hub を有効にした Developer Edition または Trailhead Playground 組織のユーザ名とパスワードを認識していない場合は、こちらの記事の手順に従ってください。
コマンドラインインターフェース (CLI) のインストール
Salesforce CLI を使用して、Salesforce アプリケーションのライフサイクル全体を制御します。CLI では、開発およびテスト環境を簡単に作成し、組織と VCS 間でソースコードを同期し、テストを実行できます。
- 次のリンクを使用して、CLI をインストールします。
OS
インストーラへのリンク macOS
https://sfdc.co/sfdx_cli_osx
Windows 32-bit
https://sfdc.co/sfdx_cli_win
Windows 64-bit
https://sfdc.co/sfdx_cli_win64
Debian/Ubuntu 64
https://sfdc.co/sfdx_cli_linux
マニフェストにあるいずれかの URL からアーカイブをダウンロードして抽出し、./install スクリプトを実行します。
Debian/Ubuntu x86
https://sfdc.co/sfdx_cli_linux_x86
マニフェストにあるいずれかの URL からアーカイブをダウンロードして抽出し、./install スクリプトを実行します。
- CLI が正しくインストールされ、コマンドに関するオンラインヘルプへのアクセス方法を確認しましょう。コマンドウィンドウで
sfdx
と入力します。
sfdx コマンドは、ヘルプトピックに加えて、sfdx force や sfcx plugins、sfdx update などの特定のオプションを返します。Usage: sfdx COMMAND [command-specific-options] Help topics, type "sfdx help TOPIC" for more details: sfdx force # tools for the salesforce developer sfdx plugins # manage plugins sfdx update # update sfdx-cli
Dev Hub へのログイン
Dev Hub が有効になっている組織にログインしましょう。
-
-a を使用して、別名 DevHub を作成し、-d を使用してこれをデフォルト組織に指定します。Dev Hub を認証するために、コマンドウィンドウに Web ログインフローを入力します。次のコマンドで、Web ブラウザに Salesforce ログインページが開きます。
sfdx auth:web:login -d -a DevHub
- Dev Hub 組織のログイン情報を使用してログインします。これは、Salesforce DX 用の特別な組織です。このプロジェクトには、Dev Hub が有効になっている組織を使用する必要があります。
-
[Allow (許可)] をクリックします。
- ブラウザで認証した後、CLI は Dev Hub のログイン情報を記憶します。ターミナルには次のように表示されます。
Successfully authorized rraodv@salesforcedx1.com with org id 00D1I000000n3H5UAI You may now close the browser
これで Dev Hub 組織 Web ページを閉じ、作業を続行できます。通常は、この Dev Hub の一部であるスクラッチ組織を作成して開発作業を開始し、Salesforce DX プロジェクトにスクラッチ組織を使用します。これは後続のステップで行います。
次は、ローカルマシンにプロジェクトを設定し、Salesforce DX を使用した開発の次のステップをテストします。
[Verify Step (ステップを確認)] をクリックすると、ハンズオン組織で Salesforce CLI が承認されていることを確認できます。