スクラッチ組織の作成とテスト
このステップでは、スクラッチ組織を作成し、権限セットを割り当て、サンプルデータをスクラッチ組織にプッシュします。
- スクラッチ組織を作成してデフォルトに設定し、別名を付けます。
sfdx force:org:create -s -f config/project-scratch-def.json -a dreamhouse-org
通常、このコマンドは 1 分以内に完了します。組織 ID とユーザ名の 2 項目が出力結果に表示されます。パスワードは表示されていません。これは、Salesforce DX では、キャッシュされた認証トークンを使用するためです。
- 次のコマンドを実行して、作成したスクラッチ組織を開きます。
sfdx force:org:open
-s
フラグを使用してスクラッチ組織をデフォルトとして設定したので、システムでは認証トークンが記憶されて保存され、ログイン時に使用されます。-s
フラグによって、手動でログインしたり、後でパスワードを思い出したりする必要がなくなり、時間を節約できます。
次に、最後の単元でコピーした dreamhouse-lwc プロジェクトを新しいスクラッチ組織にプッシュします。
スクラッチ組織へのソースメタデータのプッシュ
- 次のコマンドで dreamforce-lwc プロジェクトをスクラッチ組織にプッシュします。
sfdx force:source:push
しばらく時間がかかりますが、すべてのメタデータがスクラッチ組織にプッシュされます。ターミナルウィンドウに、正常にプッシュされたリソースのリストが表示されます。
DreamHouse アプリケーションへの権限セットの割り当て
DreamHouse アプリケーションでは権限セットを使用してアクセス権を提供します。アプリケーションをテストする前に、権限セットを割り当てる必要があります。Salesforce DX CLI では、リモートで権限セットを割り当てることができます。
- 次のコマンドを実行して権限セットを割り当てます。
sfdx force:user:permset:assign -n Dreamhouse
アプリケーションをテストするには、スクラッチ組織にデータが必要です。dreamhouse-lwc プロジェクトに含まれているサンプルデータをスクラッチ組織にプッシュします。
テストデータのインポート
コマンドラインターミナルウィンドウから force:data コマンドを使用して組織のレコードを操作します。データを組織にインポートするには、sObject ツリー保存 API を使用します。
- 次のコマンドを実行してサンプルデータをスクラッチ組織にインポートします。
sfdx force:data:tree:import --plan data/sample-data-plan.json
dreamhouse-lwc プロジェクトを使用してスクラッチ組織を正常に設定しました。これでアプリケーションをテストする準備ができました。
スクラッチ組織でのアプリケーションのテスト
プロジェクトとデータをスクラッチ組織にプッシュしたら、すべてが期待どおりに存在しているか確認することをお勧めします。
- スクラッチ組織がまだ開いていない場合は、次のコマンドで開きます。
sfdx force:org:open
- 次に、DreamHouse アプリケーションを開きます。
- アプリケーションランチャー
で、[DreamHouse] を見つけて開きます。
-
[Properties (不動産物件)] タブをクリックすると、12 個の新しい物件があります。
-
[Brokers (仲介業者)] タブをクリックすると、8 人の新しい仲介業者がいます。
- アプリケーションランチャー
お疲れ様でした。Salesforce CLI を使用してスクラッチ組織を作成し、権限セットを割り当て、サンプルデータをプッシュしました。
これで、DreamHouse アプリケーションの新機能の開発を始める準備ができました。引き続き Visual Studio Code (VS Code) など他の開発者ツールで Salesforce DX を使用する方法を学習し、継続的インテグレーション (CI) を作成しましょう。Salesforce DX についての詳細は、「Salesforce DX の使用開始」トレイルを参照してください。
[Verify Step (ステップを確認)] をクリックすると、スクラッチ組織が作成されたことを確認して、バッジを獲得できます。