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Data Cloud を使用してインサイトを作成する

学習の目的

このプロジェクトでは、次のことを行います。

  • インサイト機能を確認する。
  • ビルダーで計算済みインサイトを作成する。
  • インサイトを表示する。
メモ

メモ

日本語で受講されている方へ
Challenge は日本語の Trailhead Playground で開始し、かっこ内の翻訳を参照しながら進めていってください。Challenge での評価は英語データを対象に行われるため、英語の値のみをコピーして貼り付けるようにしてください。日本語の組織で Challenge が不合格だった場合は、(1) この手順に従って [Locale (地域)] を [United States (米国)] に切り替え、(2) [Language (言語)] を [English (英語)] に切り替えてから、(3) [Check Challenge (Challenge を確認)] ボタンをクリックしてみることをお勧めします。

翻訳版 Trailhead を活用する方法の詳細は、自分の言語の Trailhead バッジを参照してください。

環境の設定

このバッジは Data Cloud の概念について説明するシリーズの一部です。このプロジェクトでは、計算済みインサイトに焦点を当てることで、この概念を継続的に構築します。そのためには、まず「Data Cloud でデータストリームを作成する」「クイックスタート: ID 解決ルールセットを作成する」の各プロジェクトを完了する必要があります。この各プロジェクトでは、これから作成する計算済みインサイトに必要なデータとプロセスが設定されています。この各プロジェクトから同じ Developer Edition 組織を使用して、このプロジェクトを実行します。この Developer Edition が利用できるのは 14 日間のみであるため、有効期限が切れる前に必ずプロジェクトを完了してください。

メモ

特別な Developer Edition は、このバッジの Challenge に対応するよう設計されているため、他のバッジでは機能しない可能性があります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。 

この開発者組織には Data Cloud の [Setup (設定)] へのアクセス権限がないカスタム権限セットもある点にご注意ください。この権限セットは、Trailhead の特定の Challenge での使用のみを目的としています。

Data Cloud インサイトについて

データの接続、対応付け、統合を行った後、Data Cloud ユーザーは、データを照会し、ビジネスのユースケースと目標を満たすインサイトを作成することで、データを強化できます。インサイトには計算済みとストリーミングの 2 種類があります。計算済みインサイトでは保存されたデータに基づいて複雑な計算ができ、ストリーミングインサイトはリアルタイムのデータに基づいて作成されます。

このプロジェクトでは、計算済みインサイトを中心に説明します。計算済みインサイトを使用すると、Data Cloud のデジタル状態全体に関する複数ディメンションメトリクスを定義および計算できます。このメトリクスは、次のようなことに使用できます。

  • チャネルレベルでパフォーマンスを評価する。
  • 一般的な計算 (生涯価値など) のビジネスロジックをカプセル化する。
  • 購入行動や閲覧行動を把握する。
  • 計算を事前集計することで、クエリを高速化する。
  • Salesforce 全体のインサイトを使用することで、CRM データを強化する。
  • セグメンテーションを簡素化する。
  • CRM Analytics でインサイトを視覚化して、データパターンを把握する。

用語を確認する

このモジュールでは、インサイトについて知っておくと役立つ用語がいくつか使用されています。

  • 基準: 属性の集計値 (顧客の総支出額や平均注文金額など)。
  • ディメンション: 基準を分類するために使用する定性的な値。たとえば、すべての顧客の総支出額を表示する場合は、顧客 ID が総支出額の基準に関連付けられたディメンションになる可能性があります。
  • インサイトビルダー: SQL に詳しくないユーザーでもインサイトを作成できるようにするツール。
メモ

始める前に、インサイトについてもっと知りたい場合は、次の Trailhead モジュールを参照してください。

統合を検証する

前のプロジェクトで使用した組織がこの課題に対応できるようになっていることを確認するために、「クイックスタート: ID 解決ルールセットを作成する」の ID 解決ルールが実行されたことを検証しましょう。これは自動的に開始されます。[Resolution Summary (解決の概要)] セクションにデータが表示されれば、完了したことがわかります。

  1. Developer Edition 組織から、アプリケーションランチャーで [Data Cloud] を検索して選択します。
  2. Data Cloud で、[Identity Resolutions (ID 解決)] を選択します。
  3. 前のプロジェクトで作成したルールセットを選択します。
  4. データが表示されていることを確認します。

[Total Unified Profiles (統合プロファイル総数)] にソースプロファイル数 [39/42] と表示されているルールセットの [Resolution Summary (解決の概要)]。

時間がかかることがあります。データが表示されない場合は、後でお試しください。

ビルダーから計算済みインサイトを作成する

このプロジェクトでは単純な計算を作成し、統合個人ごとに状況別のケース数を計算します。組織は 1 つしかないため、これは単純な計算になります。ただし、複数の組織やさまざまなサービスシステム (Zendesk など) がある場合、すべての組織やシステム全体のケース総数を把握できると非常に便利です。インサイトを作成する前に、Data Cloud にさらにデータを追加する必要があります。

ケースのデータストリームを追加する

  1. Data Cloud の [Data Streams (データストリーム)] タブに移動して、[New (新規)] をクリックします。
  2. [Salesforce CRM] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
  3. [All Objects (すべてのオブジェクト)] を選択し、Case (ケース) を検索します。
  4. [Case (ケース)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。

[All Objects (すべてのオブジェクト)] と [Case (ケース)] が選択されている [New Data Stream (新規データストリーム)] ウィンドウ。

  1. すべてのデータストリーム項目を選択したままにして、[Next (次へ)] をクリックします。
  2. [Category (カテゴリ)] を [Engagement (エンゲージメント)] に設定し (1)、[Event Time Field (イベント時刻項目)] を [Created Date (作成日)] に設定します (2)。

[Category (カテゴリ)] に [Engagement (エンゲージメント)] と [Event Time Field (イベント時刻項目)] に [Created Date (作成日)] が選択されている [New Data Stream (新規データストリーム)] ウィンドウ。

  1. 名前と設定をそのままにして、[Next (次へ)] をクリックし、[Deploy (リリース)] をクリックします。

データモデルオブジェクトにケースを対応付ける

これで、データストリームとそれに対応するデータレイクオブジェクト (DLO) を設定できました。次のステップは、この DLO を 1 つ以上のデータモデルオブジェクト (DMO) に対応付けることです。ケースは Data Cloud データモデルに含まれる標準オブジェクトであるため、その標準オブジェクトに対応付けます。もちろん、カスタムオブジェクトを作成したり、標準オブジェクトを拡張したりすることもできます。

  1. [Case (ケース)] データストリームの [Data Mapping (データマッピング)] セクションで、[Start (開始)] をクリックします。
  2. [Data Model (データモデル)] エンティティ領域で、[Select Objects (オブジェクトを選択)] をクリックします。
  3. [Search (検索)] 項目で Case (ケース) を検索します。
  4. [+] アイコン (1) をクリックして、[Case (ケース)] 標準オブジェクトを選択します。[+] アイコンが緑色に変わらなかった場合は、もう一度クリックしてください。

プラスボタンをクリックして [Case (ケース)] オブジェクトを対応付けることによる、いくつかの項目の自動的な対応付け。

  1. [Done (完了)] をクリックします。
    これで、複数の項目が自動的に対応付けられます。
  2. その他にも、対応付ける項目はまだいくつかあります。次の項目を検索して、対応付けます。
    • [Status (状況)][Case Status (ケース状況)]
    • [Account Id (取引先 ID)][Account (取引先)]
    • [Contact Id (取引先責任者 ID)][Individual (個人)]
  1. [Save & Close (保存して閉じる)] をクリックします。
メモ

対応付けの提案を記録できないというエラーが表示されても、無視してください。これは、このバッジの取得には影響しません。

計算済みインサイトを作成する

  1. [Calculated Insights (計算済みインサイト)] タブで、[New (新規)] をクリックします。
  2. [Create with Visual Builder (ビジュアルビルダーを使用して作成)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。[Create with Visual Builder (ビジュアルビルダーを使用して作成)] が選択されている [New Insight (新規インサイト)] ウィンドウ。
  3. [Create a Calculated Insight (計算済みインサイトを作成)] をクリックして、[Next (次へ)] をクリックします。
  4. [Get Started (使用を開始する)] をクリックします。
  5. インサイトの最初のオブジェクトとして、[Unified Individual (統合個人)] を検索して選択します。

[Unified Individual (統合個人)] が選択されている [Select Input Data (入力データを選択)] ウィンドウ。

  1. [Next (次へ)] をクリックします。

結合を追加する

  1. ビジュアルインサイトビルダーで、[Unified Individual (統合個人)] の横にある [+] をクリックし、[Join (結合)] を選択します。

[Calculated Insights Builder (計算済みインサイトビルダー)] で、[Join (結合)]、[Aggregate (集計)]、[Case (ケース)]、[Filters (検索条件)]、[Transform (変換)]、[Arithmetic Expression (算術式)] オプションのある Add Node が開いた状態で表示されている [Unified Individual (統合個人)]。

  1. [Case (ケース)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
  2. これで、自動的に複数のオブジェクトが追加されて結合され、[Unified Individual (統合個人)] から [Case (ケース)] への適切な結合が作成されます。
  3. [Apply (適用)] (1) をクリックして、選択内容を確認します。

[Unified Individual (統合個人)] が [Case (ケース)] に結合されているビジュアルインサイトビルダー。

同じキャンバスで、インサイトを引き続き作成できます。

集計を追加する

計算するメトリクスを追加しましょう (この場合はケースの数)。

  1. 最後の [Join (結合)] の [+] をクリックして、[Aggregate (集計)] を選択します。
  2. [MEASURES (基準)] で、[+] (1) をクリックして、[Case Id (ケース ID)][Count (カウント)] (2) を追加します。
    • ヒント: 検索項目を使用すると、ケース ID を簡単に見つけることができます。
  1. [Next (次へ)] (3) をクリックします。

[MEASURES (基準)] ボタン、[Metric Function (メトリクス関数)] の [Count (カウント)]、[Next (次へ)] ボタンを示している。

  1. [Metric Name (メトリクス名)] に、Count Case ID (ケース ID をカウント) と入力します。[Metric API Name (メトリクス API 参照名)] には、自動的に Count_Case_ID と入力されます。
  2. [Apply (適用)] をクリックします。

ディメンションを追加する

ディメンションを追加します。ディメンションはインサイトのデータをグループ化する方法です。

  1. [Dimensions (ディメンション)] で、[+] ([Measures + (基準 +)] の下) をクリックして、ソースである [Unified Individual (統合個人)] から [Unified Individual Id (統合個人 ID)] を追加します。
  2. [Next (次へ)] をクリックします。
  3. [Dimension Name (ディメンション名)] に、Unified Individual (統合個人) と入力します。
  4. [Apply (適用)] をクリックします。
  5. 上記の手順に従って、ディメンションとして Case Status (ケース状況) という名前の [Case Status (ケース状況)] を追加します。
  6. [Aggregate (集計)] 選択で、[Apply (適用)] をクリックします。

作業内容を保存する

  1. [Save and Run (保存して実行)] を選択します。
  2. 計算済みインサイトに Unified Individual Case Counts (統合個人のケース件数) という名前を付けて、[Next (次へ)] をクリックします。
  3. スケジュールはデフォルトの [Not Scheduled (未スケジュール)] のままにして、[Enable (有効化)] をクリックします。
  4. [Calculated Insights (計算済みインサイト)] タブで、ドロップダウンメニューから [Publish Now (今すぐ公開)] をクリックします。

[Publish Now (今すぐ公開)] をクリックすることによる [Unified Individual Case Counts (統合個人のケース件数)] インサイトの公開。

[Publish Now (今すぐ公開)] が表示されない場合は、ブラウザーを更新し、[Insights (インサイト)] ホームページのドロップダウンから [Publish Now (今すぐ公開)] を選択してください。

[Calculated Insights (計算済みインサイト)] タブから選択されている [Publish Now (今すぐ公開)]。

計算済みインサイトを公開したら、そのインサイトが利用可能になるまで待つ必要があります。その後、Data Cloud によって、公開されたインサイトが自動的に管理されます。[Status (状況)] が [Processing (処理中)] から [Active (有効)] に変わると、そのインサイトを使用できます。

メモ

計算済みインサイトの処理にはしばらく時間がかかる場合があります。問題が発生した場合は、数分待ってからこのステップに戻ってください。 

この計算済みインサイトを結合と集計を使用して作成することで、複雑なメトリクスを定義し、データを強化できます。計算済みインサイトは、評価指標、ディメンション、検索条件を使用して有効化のセグメント条件とパーソナライズ属性を定義するために使用できます。このような直接属性と関連属性を使用して、セグメントを作成するだけでなく、セグメント化する前にデータをクリーニングします。また、Marketing Cloud Engagement で有効化に計算済みインサイトを追加することで、ジャーニーの決定やメッセージのパーソナライズを行うことができます。

作業を確認する

インサイトの作成が完了したら、作業内容を確認し、[Verify (検証)] をクリックします。この演習ではインサイトが適切に設定されていることのみを確認するため、インサイトの処理を待たずに作業内容を検証できます。

インサイトを表示する

インサイトが処理されると、データエクスプローラーで結果を表示できます。メモ: 計算済みインサイトが有効になった後でも、データエクスプローラーが結果を返すまでに数分かかる場合があります。また、インサイトを公開したことも確認してください。

  1. [Data Explorer (データエクスプローラー)] タブに移動します。
  2. ドロップダウンから [Calculated Insights (計算済みインサイト)] を選択します。
  3. 次に、対応するインサイトである [Unified Individual Case Counts (統合個人のケース件数)] を選択します。

統合個人ケースのインサイトの [Data Explorer (データエクスプローラー)] ビュー。

次のステップ

ここまでで、データストリーム、ID ルールセット、計算済みインサイトを作成して、目的の結果を得るために必要なデータを取得および作成しました。次のステップは何でしょうか? もちろん、その結果をセグメント化することです。そうすれば、意思決定や対象リストの作成に使用できます。Data Cloud スキルを磨き続けてください。次のプロジェクト「クイックスタート: Data Cloud セグメントを作成する」に進み、セグメンテーションについて学習してください。

リソース

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