匿名実行ブロック
学習の目的
このプロジェクトでは、次のことを行います。
- 開発者コンソールを使用して、コードの匿名ブロックを実行する。
- Salesforce で新しい Apex クラスを作成する。
- オブジェクトをインスタンス化する。
- メソッドを呼び出す。
- リストを作成する。
- リスト FOR ループを作成する。
- Data Manipulation Language (DML) を使用して、sObject をデータベースに挿入する。
- Salesforce Object Query Language (SOQL) を使用してデータを Apex に返す。
- Apex トリガーを記述する。
はじめに
Apex は、オブジェクト指向のプログラミング言語で、Java とよく似た構文を使用します。開発者が Apex を使用すれば、宣言ツールでは開発できない、複雑なビジネスプロセス、カスタマイズされたユーザーインターフェース、サードパーティシステムとのインテグレーションを構築できるようになります。
Salesforce システム管理者の皆さんは、宣言ツールを使ってさまざまなことを行う方法をご存知でしょう。このプロジェクトで作業を進めていくと、組織で物事を実現するために Apex コードをどのように活用できるかがわかってきます。また、独自のコーディングに挑戦してみたくなるかもしれません。
このプロジェクトでは、匿名ブロックを実行して、Apex コードを端的に評価します。また、銀行口座機能を作成する一定のロジックを記述し、応募者レコードが保存されるたびに新規連絡先を作成する Apex トリガーを記述します。
Trail Together の動画
エキスパートの説明を見ながらこのステップを進めて行きたい場合は、Trail Together シリーズの一部である、こちらの動画をご覧ください。
Trailhead Playground を起動する
このハンズオンプロジェクトの作業は、Trailhead Playground というあなた個人の Salesforce 環境で行います。まず Trailhead にログインしてから、このページの下部にある [Launch (起動)] をクリックし、Trailhead Playground を取得してください。Playground は新しいブラウザータブまたはウィンドウで開きます。このプロジェクトの作業中は Playground ウィンドウを開いたままにしておきます。Playground でこのプロジェクトのステップを完了した後、このウィンドウに戻り、このページの下部にある [Verify Step (ステップを確認)] をクリックしてください。
匿名ブロックを記述して実行する
- Trailhead Playground で、[Setup (設定)] 歯車 をクリックし、[Developer Console (開発者コンソール)] を選択します。
- 開発者コンソールで、[Debug (デバッグ)] | [Open Execute Anonymous Window (実行匿名ウィンドウを開く)] をクリックします。
- [Enter Apex Code (Apex コードを入力)] ウィンドウにコードがすでに入力されている場合は、次のコードに置き換えます。
string tempvar = 'Enter_your_name_here'; System.debug('Hello World!'); System.debug('My name is ' + tempvar);
- Enter_your_name_here をあなたの名前に置き換えます。前後の一重引用符を削除しないでください。
- [Open Log (ログを開く)] を選択します。
- [Execute (実行)] をクリックします。実行ログが開き、コードの実行結果が表示されます。
- [Debug Only (デバッグのみ)] を選択します。[Details (詳細)] 列に、コードのデバッグステートメントの内容が表示されます。
- 2 つの USER_DEBUG イベントを確認します。これらの行は、匿名ブロックの 2 つの
System.debug
ステートメントに対応します。DEBUG メッセージの 1 つには、あなたの名前が記載されているはずです。
カスタムオブジェクトを作成する
あなたの会社の職種への応募者に関する情報を保存するカスタムオブジェクトを作成します。このオブジェクトは後々使用します。
- ブラウザーで Trailhead Playground に戻ります。
- 設定歯車 をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Object Manager (オブジェクトマネージャー)] をクリックします。
- [Create (作成)] | [Custom Object (カスタムオブジェクト)] をクリックします。
- オブジェクトを次のように定義します。
- Label (表示ラベル):
Candidate
(応募者) - Plural Label (表示ラベル(複数形)):
Candidates
(応募者) - Object Name (オブジェクト名):
Candidate
(応募者) - Record Name (レコード名):
Candidate Number
(応募者番号) - Data Type (データ型): Auto Number (自動採番)
- Display Format (表示形式):
C-{0000}
- Starting Number (開始番号):
1
- Label (表示ラベル):
- [Object Creation Options (Available only when custom object is first created) (オブジェクト作成オプション (カスタムオブジェクトが最初に作成されるときにのみ利用可能))] で、[Launch New Custom Tab Wizard after saving this custom object (カスタムオブジェクトの保存後、新規カスタムタブウィザードを起動する)] を選択します。
- [Save (保存)] をクリックします。
[New Custom Object Tab (新規カスタムタブ)] 画面に移動します。次に、タブを作成しましょう。
カスタムタブを作成する
タブウィザードが自動的に起動しなくても問題ありません。[Home (ホーム)] をクリックし、[Quick Find (クイック検索)] ボックスにTabs
(タブ) と入力し、[Tabs (タブ)] を選択します。[Custom Object Tabs (カスタムオブジェクトタブ)] セクションで、[New (新規)] をクリックします。
カスタムオブジェクトのタブを作成する手順は、次のとおりです。
- [Candidate (応募者)] オブジェクトがまだ選択されていない場合は選択します。
- [Tab Style (タブスタイル)] をクリックして、任意の画像を選択します。
- [Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save (保存)] をクリックします。
カスタム項目を作成する
応募者の名、姓、メールのカスタム項目を作成します。
- Candidate (応募者) オブジェクトで、[Fields & Relationships (項目とリレーション)] をクリックして、[New (新規)] をクリックします。
- [Text (テキスト)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
First Name
(名) - Length (文字数):
50
- Field Label (項目の表示ラベル):
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
- 別の項目を定義します。
- Data Type (データ型): Text (テキスト)
- Field Label (項目の表示ラベル):
Last Name
(姓) - Length (文字数):
50
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
- 別の項目を定義します。
- Data Type (データ型): Email (メール)
- Field Label (項目の表示ラベル):
Email
(メール)
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save (保存)] の順にクリックします。