ロイヤルティプログラムの獲得ルールを定義する
学習の目的
このプロジェクトを完了すると、次のことができるようになります。
- 獲得プロセスのルールを定義する。
- 獲得取引のロイヤルティプログラムプロセスを作成する。
- 標準プロモーションと累積プロモーションのルールを設定する。
- エンゲージメント属性を使用してメンバーの行動を追跡する。
- 獲得プロセスを確認する獲得取引レコードを作成する。
- エンゲージメント活動に関連する取引を処理する一括処理バッチジョブをスケジュールする。
始める前に
このプロジェクトを始める前に、次の推奨コンテンツを完了することを検討してください。
Inner Circle の獲得ルール
Cloud Kicks は、スタイリッシュで履き心地のよいカスタムスニーカーを製造している企業です。Cloud Kicks Inner Circle というロイヤルティプログラムを運用しており、このロイヤルティプログラムには明確に定義されたランク構造、ポイントシステム、関連するプログラムパートナー、パートナー商品が含まれています。Mary Evans は Cloud Kicks のロイヤルティプログラムマネージャーであり、オペレーション戦略の責任者です。彼女は、優れた報奨プログラムによって長期的なメンバーエンゲージメントが促進されることを知っています。
プログラムでは、購入とエンゲージメント活動 (調査への回答やソーシャルメディアでのメンションなど) に対してメンバーに報奨が付与されます。報奨は、ポイント、バウチャー、クーポンなどの形態で提供されます。
メンバーが報奨を獲得するたびに獲得取引が発生し、獲得する報奨は獲得プロセスによって異なります。Mary は、メンバーが報奨またはポイントを獲得する方法を定義するルールを使用して、Cloud Kicks Inner Circle プログラムの獲得プロセスを設定したいと考えています。プロセスを使用して、Mary は次のような質問に答えます。
- メンバーが獲得するポイント数は?
- メンバーが受け取る報奨の種類は? (ポイント、バウチャー、イベントへの独占アクセスなどの体験)
- メンバーは購入に対してのみ報奨を獲得できるのか? エンゲージメント活動に対しても報奨を獲得できるのか?
現在の競争市場では、メンバーの希望に合わせて報奨がパーソナライズされることも重要です。Mary は、メンバーエンゲージメント属性を作成して報奨とプロモーションをパーソナライズできます。属性は、長期的なメンバーの行動とプログラムへのエンゲージメントを追跡するのに役立ちます。たとえば、Mary は Cloud Kicks モバイルアプリケーションを使用して、メンバーの 1 か月の購入回数を追跡できます。目標を設定し、メンバーが目標を達成したときに報奨を作成できます。たとえば、1 か月の購入額が $100 を超えると、メンバーは割引バウチャーを受け取ります。
ロイヤルティ管理で獲得プロセスを作成する前に、Mary は購入、プロモーション、エンゲージメント活動に対するメンバーの報奨獲得方法について考える時間をとります。そこで次のような獲得プロセスのルールを決めました。
購入の獲得プロセス
ルール 1
メンバーは、取引金額と等しい通常ポイント (対象外ポイント) とランクポイント (対象ポイント) を獲得します。このポイントは、取引が処理されるとすぐにリアルタイムでクレジット処理されます。
ルール 2
Mary は、Super Kicks 商品のポイント 2 倍プロモーションを計画しています。メンバーは、Super Kicks を購入すると、取引金額の 2 倍の通常ポイントを獲得します。
ルール 3
Mary は、プログラム全体のエンゲージメントと売上を伸ばしたいと考えています。そこで、1 か月で $500 相当の購入を行ったメンバーに $10 バウチャーを発行するプロモーションを実施することにしました。
購入以外の活動の獲得プロセス
ルール 1
メンバーは、ブランドやロイヤルティプログラムとのエンゲージメントに関わる活動を行ったときに報奨を受け取ります。ソーシャルメディアでメンションすると、メンバーは 50 通常ポイントと 10 ランクポイントを受け取ります。エンゲージメント活動に関連する取引のレコード (取引記録) は毎晩ロイヤルティ管理に読み込まれます。つまり、こうした獲得は一括で処理されます。
このプロジェクトでは、Mary が上記のルールに基づいて獲得プロセスを設定する手順を見ていきます。
ロイヤルティ管理が搭載された Developer Edition 組織にサインアップする
このプロジェクトを実行するには、ロイヤルティ管理とサンプルデータが搭載された特別な Developer Edition 組織が必要です。無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続し、このプロジェクトの Challenge を実行できるようにします。
この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
- ロイヤルティ管理が搭載された Developer Edition 組織 (無料) にサインアップします。
- フォームに入力します。[Email (メール)] に、有効なメールアドレスを入力します。[Username (ユーザー名)] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名 (例: yourname@lm4ever.com) を入力しますが、有効なメールアカウントである必要はありません。
- フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。ヒント: 後で簡単にアクセスできるように、自分のユーザー名、パスワード、ログイン URL をメモしておいてください。
- Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
- このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[Connect Org (組織を接続)] をクリックします。
- ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
- [Allow Access? (アクセスを許可しますか?)] 画面で [Allow (許可)] をクリックします。
- [Want to connect this org for hands-on challenges? (この組織をハンズオン Challenge に接続しますか?)] 画面で [Yes! (はい)] をクリックします。保存します。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。
お疲れさまでした。これで、ロイヤルティ管理が有効になっている組織の準備ができました。次のステップでは、Mary がプロモーション設定を使用して獲得のロイヤルティプログラムプロセスを作成する手順を見ていきます。