Net Zero Cloud オブジェクトの権限を設定する
権限セット
このプロジェクトでは、これまでにユーザーとプロファイルを設定し、適切な権限セットをすべて割り当てました。次に、Net Zero Cloud オブジェクトのオブジェクトレベルの権限を設定します。
権限の設定を終わらせようと考えていた Safiya でしたが、残念ながら、家庭の事情により数週間不在にすることになりました。でも幸い、管理関連のいくつかの業務を Sam に任せられそうです。Sam はちょうど「システム管理者初級」トレイルを修了し、「Setup and Maintain Net Zero Cloud Guide (Net Zero Cloud セットアップおよびメンテナンスガイド)」を読み進めているところです。そこで今回は Sam が Safiya のために一肌脱いで、Net Zero Cloud で使用するための NTO の組織の設定に取りかかります。
Net Zero Cloud マネージャープロファイルを持つユーザーは、あらゆる Net Zero Cloud オブジェクトのレコードを作成できます。自身が作成したレコードの表示、変更はできますが、他のユーザーが作成したレコードを表示、変更するには、追加の権限セットライセンスが必要です。
このステップでは、権限セットライセンスをコピーして、ユーザー [Joe Manager] が自身のロールを遂行する上で、必要に応じて他のユーザーが作成したレコードを表示、変更できるようにします。さらに、Joe Manager のアクセス権限を拡張し、参照データの管理もできるようにします。これは通常、管理者のみが実行できるタスクです。
まず、Net Zero Cloud マネージャーの権限セットをコピーします。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Permission Sets
(権限セット) と入力し、[Permission Sets (権限セット)] を選択します。
- [Net Zero Cloud Manager (Net Zero Cloud マネージャー)] 権限セットをコピーします。
- それをコピーして、[Label (表示ラベル)] に
Net Zero Cloud Manager - clone
(Net Zero Cloud マネージャー - コピー) を使用します。表示ラベルに「- clone」を追加することで、後で検索しやすくなります。
-
[Session Activation Required (セッションの有効化が必要)] はオフのままにします。
- 変更内容を保存します。
ユーザーの権限セットの割り当て
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Users
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
-
[Manager, Joe] を選択します。
- [Permission Set Assignments (権限セットの割り当て)] セクションまでスクロールダウンし、[Edit Assignments (割り当ての編集)] をクリックします。
-
[Net Zero Cloud Manager - clone (Net Zero Cloud マネージャー - コピー)] を [Enabled Permission Sets (有効化された権限セット)] リストに移動します。
- 変更内容を保存します。
作業は進んでいるものの、Sam は権限セットについてはまだ少しあやふやな部分があります。そういえば、Safiya が不明点を解消するために、「Net Zero Cloud の権限セット」を送ってくれていたことを思い出しました。この記事を読んだ Sam は記憶も新たに、[Net Zero Cloud Auditor (Net Zero Cloud 監査人)] 権限セットをコピーして、それをユーザー [Sam Auditor] に割り当てます。必要に応じて、Developer Edition 組織でも同じ手順を実施します。
Sam は改めて、このところ Safiya と相互研修を行ってきてよかったと感じています。相互研修がなければ、Safiya が不在の間、NTO の進捗は止まっていたでしょう。こんなに役立つ Salesforce システム管理者スキルを共有してくれたことを、改めて Safiya 感謝しなければと心に誓う Sam でした。