Skip to main content
3 月 5 日~ 6 日にサンフランシスコで開催される TDX (Salesforce+ でも配信) で「Developer Conference for the AI Agent Era (AI エージェント時代に向けた開発者向けカンファレンス)」にぜひご参加ください。お申し込みはこちら

排出係数データセットを読み込む

メモ

メモ

日本語で受講されている方へ
Challenge は日本語の Trailhead Playground で開始し、かっこ内の翻訳を参照しながら進めていってください。Challenge での評価は英語データを対象に行われるため、英語の値のみをコピーして貼り付けるようにしてください。日本語の組織で Challenge が不合格だった場合は、(1) この手順に従って [Locale (地域)] を [United States (米国)] に切り替え、(2) [Language (言語)] を [English (英語)] に切り替えてから、(3) [Check Challenge (Challenge を確認)] ボタンをクリックしてみることをお勧めします。

翻訳版 Trailhead を活用する方法の詳細は、自分の言語の Trailhead バッジを参照してください。

排出係数データセットの種別

炭素排出量を正確に算出するために、Net Zero Cloud では 2 つのソースから提供される排出係数 (EF) データセットを使用します。これには、Net Zero Cloud ライセンスに付属する標準ソースと、Net Zero Marketplace でプロバイダーから提供される有料のソースが含まれます。

Net Zero Cloud に付属する、統制機関が提供する EF データセットの例を一部ご紹介します。Sam と Safiya は、これらのデータセットを読み込んで、NTO で使用する予定です。

米国環境保護庁 (EPA)

  • 陸路での移動
  • 貨物運搬
  • レンタカー
  • 廃棄物
  • 商業ビルエネルギー消費量調査 (CBECS)

国際エネルギー機関 (IEA)

  • 電力

米国エネルギー情報局 (EIA)

データセットのホスティング

排出係数データセットはすべて、Salesforce Net Zero Marketplace でホストされます。Net Zero Cloud は、Salesforce から無料で提供される標準 (OOTB) 排出係数、または Net Zero Marketplace でプロバイダーから購入できる排出係数に対応しています。

Net Zero Cloud と Net Zero Marketplace の統合により、シームレスなユーザーエクスペリエンスが実現します。無料の排出係数と有料の排出係数の唯一の違いは、有料で提供される排出係数を選択すると料金が発生する点です。

EF データセットを選択して読み込むためのプロセスフローは次のとおりです。Net Zero Cloud と Net Zero Marketplace 間の排出係数データセットのプロセスフローとデータフローの図。

まず、Net Zero Marketplace にアクセスして、すべての EF を参照し、希望する EF を選択します。続いて、Net Zero Cloud にデータセットを読み込みます。

Trailhead プロジェクト組織など、まだ一度も使用されていない Net Zero Cloud 組織には、事前に読み込み済みの EF データセットはありません。そのような場合も問題ありません。必要なデータセットを簡単に読み込めます。

Sam は、Salesforce が提供する標準データセットをいくつか読み込もうと考えています。無料で使用できるのでお得ですし、Net Zero Cloud と Net Zero Marketplace が統合されているので、EF の読み込みもごく簡単です。

初めてデータセットを読み込む際には、ハンズオンプロジェクトのための特別な組織と Net Zero Marketplace 間のシングルサインオン (SSO) による統合により、以下の詳細情報が表示されます。

  • Redirect (リダイレクト) - NZC から NZM。(リダイレクトの内容を確認してください。)
  • Access (アクセス) - URL サービスと API を特定するため。(許可してください。)
  • Notifications (通知) - 確認されたら、通知を許可してください。データセットによってはサイズが大きく読み込みに時間がかかるものもあります。通知を許可することで、Net Zero Cloud から読み込みプロセス完了の通知を受け取れます。
  • Account Details (アカウントの詳細) - データ処理およびセキュリティポリシーに関する一般情報。プライバシーに関する声明を読んで、次に進みます。

Net Zero Cloud に排出係数データセットを読み込む

Net Zero Cloud の [Setup (設定)] から排出係数データセットを読み込みます。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Load Reference Data (参照データの読み込み) と入力して、[Load Reference Data (参照データの読み込み)] を選択します。
  2. [Get Emissions Factors (排出係数を取得)] をクリックします。
  3. Net Zero Marketplace で [Browse all emissions factors (すべての排出係数を参照)] をクリックし、使用するデータセットを見つけて選択します。このプロジェクトでは、[US Environmental Protection Agency (EPA) - Electricity - eGRID (米国環境保護庁 (EPA) - 電力 - eGRID)] を使用します。
    • このデータセットは数年分 (2018 年、2019 年、...、2021 年) あります。どれか 1 つ選択してください。最後の [Verify (確認)] ステップで、具体的な年度は検証されません。
    • 無料のデータセットには、[Included with Net Zero Cloud (Net Zero Cloud に含まれる)] と記載されています。[Included with Net Zero Cloud (Net Zero Cloud に含まれる)] データセットはすべて、[Mapped to Net Zero Cloud (Net Zero Cloud に対応付けられている)] データセットと定義されます。
  4. データセットに応じて、次の操作を行います。
    • [Included with Net Zero Cloud (Net Zero Cloud に含まれる)] データセットの場合は、[Get It Now (今すぐ入手)] をクリックします。
    • 別のプロバイダーが提供するデータセットの場合は、[Add to Cart (カートに追加)] をクリックします。支払いを終えると、Net Zero Cloud でデータセットを使用できるようになります。
  5. [Load Reference Data (参照データの読み込み)] ページに戻って、ページを更新します。Net Zero Cloud 上では、取得した排出係数データセットの横にある数字が 1 増えて、[Updates Available (更新あり)] とマークされます。
  6. [Load Dataset (データセットを読み込む)] をクリックし、アップロードを確定します。

[US Environmental Protection Agency (EPA) - Electricity - eGRID (米国環境保護庁 (EPA) - 電力 - eGRID)] には、米国の電力グリッドの各地点における電力排出係数とグリッドミックスが含まれています。このデータにより、エネルギー消費量から炭素排出量への変換を計算できます。

コーヒーを飲んで一息ついた後、Sam は通知をチェックして、排出係数データセットの読み込みが正常に完了したことを確認します。

数値カウンターが付いた通知のベルアイコン。

Sam は [Notifications (通知)] のベルアイコンをクリックして、より詳しい情報にドリルダウンします。

参照データの読み込みプロセスが完了したことを伝える通知。

これで完了です。最後に、Sam は具体的なバージョン情報を確認します。

現在のデータセットバージョンの詳細を表示する

Net Zero Cloud では、バージョンの詳細が追跡され、アップデートが利用可能になると Sam に通知が届きます。

役立つバージョン情報が記載された排出係数データセット。

実際には、ラップトップや携帯電話のアップデートと同じ要領で、排出係数を最新の状態に保ちます。

現在のデータセットバージョンの詳細を表示する手順は、次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Load Reference Data (参照データの読み込み) と入力して、[Load Reference Data (参照データの読み込み)] を選択します。
  2. データセットを展開して、バージョン履歴を表示します。
  3. [View Versions (バージョンを表示)] をクリックします。

明日、1 週間後、数か月後と将来のことを考えると、Net Zero Cloud が NTO のバージョン履歴の詳細を追跡してくれるのはありがたいと Sam は感じています。これで、管理が必要なスプレッドシートの数が 1 つ減ります。

標準ユーザーとして排出係数データセットを読み込む

このプロジェクトで、以前 Sam は Safiya に Salesforce のユーザー、ライセンス、プロファイル、権限セットライセンス、権限セット、権限セットのコピー、ユーザーへの割り当てなどについて詳しく説明を受けました。これらは一体どう使うものなのでしょうか?

組織のシステム管理者である皆さんは、ほぼ何でもできる権限を持っています。一方、一部のユーザーの権限は、皆さんが作成した標準 Salesforce ライセンスとクラウドプロファイルに基づいていましたね。たとえば、Net Zero Cloud マネージャーのプロファイルと Salesforce ライセンスをコピーして、ユーザー [Joe Manager] を作成しました。

ここからは、この標準ユーザーとその権限の観点から見ていきましょう。Joe Manager として排出係数データセットを読み込むと、どうなるでしょうか? 試してみましょう。

  1. 特別な組織からログアウトします。
  2. 以前に作成したユーザー [Joe Manager] としてログインします。
メモ

まだ行っていない場合は、メールをチェックして、[Joe Manager] というユーザー名のアカウントを確認する必要があります。Joe Manager でログインすると、デフォルトのアプリケーションが Net Zero であることがわかります。なぜでしょうか? ユーザー [Joe Manager] が使用する Net Zero Cloud マネージャープロファイルでは、Net Zero がデフォルトのアプリケーションに設定されているからです。

  1. Salesforce の [Setup (設定)] に移動します。
  2. [Setup (設定)] で、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに load reference (参照の読み込み) と入力します。

一致する項目は見つかりません。システム管理者のときのように、[Setup (設定)] に [Load Reference Data (参照データの読み込み)] が表示されません。それでは、[Net Zero Cloud Manager - clone (Net Zero Cloud マネージャー - コピー)] 権限セットの機能を拡張して、ユーザー [Joe Manager] が組織のシステム管理者でなくても排出係数のデータセットを読み込めるようにしましょう。

まず、システム管理者として特別な組織に再度ログインします。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Permission Sets (権限セット) と入力し、[Permission Sets (権限セット)] を選択します。
  2. [Net Zero Cloud Manager - clone (Net Zero Cloud マネージャー - コピー)] 権限セットを検索して、選択します。
  3. [System (システム)] セクションで、[System Permissions (システム権限)] をクリックします。
  4. [Edit (編集)] をクリックします。
  5. 下にスクロールして、[Manage Load Reference Data (参照データの読み込みを管理)] のチェックをオンにします。
  6. 変更を保存して、確定します。

これで、Joe Manager として再度ログインし、このステップの最初に行ったように、排出係数のデータセットを読み込めるようになりました。Net Zero Cloud に含まれる排出係数の中から、希望するものを選んでください。

権限に関するもう 1 つのポイント

これらの手順を、ユーザー [Joe Manager] ではなく [Jane Admin] として実行するとどうなるでしょうか?

  1. 特別な組織からログアウトします。
  2. ユーザー [Jane Admin] としてログインします。
  3. Salesforce の [Setup (設定)] に移動します。
  4. [Setup (設定)] で、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに load reference (参照の読み込み) と入力します。
  5. [Get Emissions Factors (排出係数を取得)] をクリックします。

Jane Admin でログインしたときの動作に戸惑ってしまいますね。最初に Joe Manager では失敗した手順が、Jane Admin としてなら問題なく実施できました。これは、[Jane Admin] には、標準 (OOTB) の [Net Zero Cloud Admin (Net Zero Cloud 管理者)] 権限セットが使用されているためです。この権限セットには、すでに [Manage Load Reference Data (参照データの読み込みを管理)] が含まれています。

ですから、Jane Admin が EF を読み込めるように、コピーを作成して権限を拡張することは必須ではありません。Net Zero Cloud 管理者プロファイルは、Net Zero Cloud マネージャープロファイルよりも若干多くの権限を持っています。

Net Zero Cloud Admin (Net Zero Cloud 管理者) - NZC マネージャー権限に加えて、参照データと燃料種別の設定管理権限を持つ。

わずかな違いですが、管理者が NZC 組織上で特定のタスクを実行するユーザーの権限をどのように指定できるのかがわかります。

このハンズオンプロジェクトの開始から終了までのプロセスフロー。

このプロジェクトでは、Developer Edition の Net Zero Cloud 組織を使用するための準備をしました。設定が完了すると、通常、次のステップとして、固定資産や車両資産の追加、これらの資産によるエネルギー使用量レコードの関連付け、カーボンフットプリントの計算などを行います。次のステップについては、「リソース」を参照してください。

Sam、お疲れさまでした。それとも、お疲れさまは Safiya に言うべきでしょうか? なんといっても、Sam に Net Zero Cloud 管理者について知っておくべきことをすべて伝授したのは彼女なのですから。いずれにしても、Sam は明日朝一番から引き続き NTO の Net Zero Cloud 組織を仕上げられるよう、今晩はぐっすり寝て明日に備えるつもりです。

リソース

ステップを確認

+100 ポイント

この プロジェクト は各自のハンズオン組織で実行します。[起動] をクリックして開始するか、組織の名前をクリックして別の組織を選びます。

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む