Net Zero Cloud のプロファイルとユーザーを作成する
マネージャー、管理者、監査人プロファイル
ユーザー、プロファイル、権限セットライセンス、および権限セットは、連携して動作し、ユーザーによるオブジェクトやデータへのアクセス方法と、ユーザーがアプリケーションで実行できる操作を定義します。
NTO は、アウトドアやレクリエーションで使用する用具と衣料品、栄養補助サプリメント、健康ドリンクの世界では有名な企業です。現在 NTO は、自社の事業活動が気候に与える影響を管理する方法を学ぼうと、取り組みを進めています。
Salesforce システム管理者である Safiya と、最高サステナビリティ責任者を務める Sam Rajan は、引き続き Net Zero Cloud 組織の設定を進めます。
Salesforce Einstein 1 プラットフォームに統合された他の製品と同様に、Net Zero Cloud でも、ユーザー、プロファイル、および権限の設定が必要です。
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プロファイル: Salesforce ユーザーは全員、ベースプロファイルが必要です。通常、ベースプロファイルは、標準提供 (OOTB) の [Standard User (標準ユーザー)] または [System Administrator (システム管理者)] プロファイルのいずれかです。皆さん予想できると思いますが、システム管理者は標準ユーザーよりも多くの権限を持っています。たとえば、標準ユーザーは [Setup (設定)] メニューで選択できるオプションがシステム管理者より限られます。
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権限セットライセンス: 権限セットライセンスは、アプリケーションの機能にゲートを設け、利用資格を設定するのに使用します。今回の NTO のシナリオでは、Net Zero Cloud がそのアプリケーションに該当します。
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権限セット: 権限セットによって、ユーザーが特定のタスクを実行することを許可します。権限セットライセンスが割り当てられることで権限セットが使用できるようになり、各権限セットは権限セットライセンスに関連付けられています。ユーザーに権限セットを付与できるのは、そのユーザーが権限セットライセンスを有する場合のみです。
Net Zero Cloud には、3 つのタイプのユーザー向けの 3 種類の権限セットが含まれます。
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Net Zero Cloud Manager (Net Zero Cloud マネージャー): レコードを作成、更新し、CRM Analytics ダッシュボードを変更します。
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Net Zero Cloud Admin (Net Zero Cloud 管理者): Net Zero Cloud マネージャーの権限に加え、以下の機能が含まれます。
- 参照データの管理
- 燃料種別の設定
- Salesforce の [Setup (設定)] におけるさまざまな管理タスクの実行
- 参照データの管理
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Net Zero Cloud Auditor (Net Zero Cloud 監査人): オブジェクトとレポートのデータを確認し、CRM Analytics ダッシュボードを表示します。通常、監査人に付与されるのは参照のみ権限です。
権限セットを使って、さまざまなロールやビジネス要件に合わせて、機能を調整します。たとえば、NTO では、Sam は Net Zero Cloud マネージャーが参照データを管理できるようにしたいと考えています。権限セットの割り当てについては、このプロジェクトで後ほど詳しく学習します。
プロファイルを作成する
それでは、Developer Edition 組織の 3 つの新しいプロファイルを作成しましょう。その後、各プロファイルに割り当てる Net Zero Cloud ユーザーを作成します。
- [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Profiles
(プロファイル) と入力し、[Profiles (プロファイル)] を選択します。
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[New (新規)] をクリックします。
- 既存のプロファイルで [Standard User (標準ユーザー)] を選択します。
- プロファイル名には、
Net Zero Cloud Manager
(Net Zero Cloud マネージャー) と入力します。
- 変更内容を保存します。
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[Edit (編集)] をクリックして、[Custom App Settings (カスタムアプリケーション設定)] セクションに進みます。
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[Net Zero] をデフォルトアプリケーションに選択します。
- 変更内容を保存します。
- ここまでの手順を繰り返して、さらに
Net Zero Cloud Admin
(Net Zero Cloud 管理者) とNet Zero Cloud Auditor
(Net Zero Cloud 監査人) の 2 つのプロファイルを作成します。
これで、これらのプロファイルのいずれかが割り当てられた Salesforce ユーザーは、デフォルトで Net Zero Cloud アプリケーションを使用できます。
Salesforce ユーザーを作成する
続いて、以下のユーザーを作成します。
- Joe Manager
- Jane Admin
- Sam Auditor
次の手順がすべて完了すると、ユーザーが次の画面のように表示されます。
新規ユーザーの作成手順は、次のとおりです。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Users
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
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[New User (新規ユーザー)] をクリックして、次の情報を追加します。
- First name (名):
Joe
- Last name (姓):
Manager
- Alias (別名): 提案された値をそのまま使用
- Email (メール): DE 組織をリクエストする際に使用したものなど、自分の有効なメールアドレス
- Username (ユーザー名): すべての Salesforce 組織で一意であるメール形式のユーザー名。
JoeManager123@example.com
など (異なる数字または会社ドメイン名を使って一意になるようにする)。
- Nickname (ニックネーム): 提案されたニックネームとその他の値はそのまま使用
- User License (ユーザーライセンス): Salesforce
- Roles (ロール):CEO
- Profile (プロファイル): Net Zero Cloud Manager (Net Zero Cloud マネージャー)
- Generate New Password and Notify User Immediately (パスワードをリセットしてユーザーに通知する): オンにする
- First name (名):
- 変更内容を保存します。
- ここまでの手順を繰り返して、Jane Admin と Sam Auditor の 2 人のユーザーを作成します。
- ステップ 2 と同じメールアドレスを使用しますが、異なるユーザー名を指定します。たとえば、次にようにします。
- Jane Admin のユーザー名には
JaneAdmin123@example.com
を指定し、ロールは [COO]、プロファイルは [Net Zero Cloud Admin (Net Zero Cloud 管理者)] を選択します。
- Sam Auditor のユーザー名には
SamAuditor123@example.com
を指定し、ロールは [CFO]、プロファイルは [Net Zero Cloud Auditor (Net Zero Cloud 監査人)] を選択します。
- Jane Admin のユーザー名には
- [Setup (設定)] で [Users (ユーザー)] をクリックして、もう一度 [All Users (すべてのユーザー)] を表示します。
プロファイルとユーザーの設定がすべて完了したので、Safiya はいよいよ Net Zero Cloud のさまざまな機能を有効にできます。次のステップで、その方法を Safiya と一緒に学びましょう。