取引先ロールとロール階層の設定
まとめ
ここまでで、最小限のポータルを作成し、Salesforce 取引先をパートナー取引先に変換し、取引先責任者をパートナーユーザに変換し、外部共有モデルを設定しました。たった 3 つのステップで、多くのことを成し遂げましたね! ただし、まだ始まったばかりです。このステップでは、取引先ロールを設定し、それらが Salesforce ロール階層内にどのように当てはまるかを考え、いくつかの商談の表示を確認します。
次の動画は、取引先ロールのしくみについての簡単な概要です。
ユーザへのロールの割り当て
パートナーユーザを作成したときに、ロールを割り当てませんでした。Salesforce では、すべての新しいパートナーユーザに、取引先のパートナーユーザロールが自動的に割り当てられます。ただし、取引先内で階層を設定し、組織のロール階層を使用してレコードを共有したい場合はどうでしょうか?
実は、それも可能です。
この Trailhead プロジェクトのステップ 2 で、デフォルトのパートナーユーザロール設定を 2 に変更したことを覚えているでしょうか。([Setup (設定)] | [Communities Settings (コミュニティ設定)])。
取引先ロールのデフォルト設定は 1 ですが、パートナー取引先に最大 3 つの取引先ロールを設定できます。Maria は、すでにパートナー取引先ごとに 2 つのロール ([User (ユーザ)] と [Manager (マネージャ)]) を設定し、パートナーが商談やその他のレコードを階層的に共有できるようにしました。
その手順を追って、何人かのパートナーユーザのロールを変更してみましょう。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに「users」(ユーザ) と入力し、[User (ユーザ)] | [User (ユーザ)] を選択します。
- [Levy, Babara] の横にある [Edit (編集)] をクリックします。
- ロールを [Express Logistics and Transport Partner Manager (Express Logistics and Transport パートナーマネージャ)] に変更します。
- [Save (保存)] をクリックします。
- 同じ手順に従って、Sean Forbes のロールを [Edge Communications Partner Manager (Edge Communications パートナーマネージャ)] に変更します。
できました! これで、パートナー取引先に、パートナーユーザとその上にいるパートナーマネージャで構成される小さなロール階層が設定されました。これらのパートナーユーザに Salesforce 組織の内部ロール階層を使用するために、組織にチャネル取引先マネージャを追加し、その人をパートナー取引先の所有者にしましょう。
取引先ロールを使用するときの考慮事項
組織で最大 3 つの取引先ロールを設定できますが、3 つ設定する必要があるということではありません。取引先ロールはデフォルトの 1 のままにして、他の共有メカニズムを使用してレコードの可視性を高めることをお勧めします。ロールの数を増やすとパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。
新しい組織には、デフォルトで最大 50,000 のロールを設定できます。ロール数を 100,000 まで増やすには、サポートに連絡する必要があります。Salesforce に設定できる取引先ロールの絶対最大値は 500,000 で、それだけの数にするには Salesforce の承認が必要です。
取引先ロールは Customer Community Plus ライセンスまたは Partner Community ライセンスを持つ外部ユーザにのみ割り当てることができます。
ロール階層へのチャネル取引先マネージャの追加
組織にチャネル取引先マネージャユーザを追加し、ロール階層内のロールを割り当てましょう。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに「users」(ユーザ) と入力し、[User (ユーザ)] | [User (ユーザ)] を選択します。
-
[New User (新規ユーザ)] をクリックして、次の項目を入力します。
- First Name (名): Maya
- Last Name (姓): Pasqua
- Email (メール): 自分のメールアドレス
- Alias (別名): 自動入力されます。
- Username (ユーザ名): メール形式の一意のユーザ名
- Nickname (ニックネーム): 一意である必要があります。
- Role (ロール): Channel Sales Team (チャネル営業チーム)
- License (ライセンス): Salesforce
- Profile (プロファイル): Custom: Sales Profile (カスタム: セールスプロファイル)
- [Salesforce CRM Content User (Salesforce CRM Content ユーザ)] と [Receive Salesforce CRM Content Email Alerts (Salesforce CRM Content のメールアラートの受信)] のチェックボックスをオフにします (オンになっている場合)。
- [Generate new password and notify user immediately (パスワードをリセットしてユーザに通知する)] チェックボックスをオンにします。
- [Save (保存)] をクリックします。
新しいユーザを作成すると、アカウントを確認してパスワードを設定するように求めるメールが送信されます。
商談の表示のテスト
- アプリケーションランチャーで [Account (取引先] を選択します。
- [Edge Communications] をクリックします。
-
をクリックして、[Change Owner (所有者の変更)] を選択します。
- [Maya Pasqua] を探して選択します。
- [Submit (実行)] をクリックします。
- Edge Communications の [Related (関連)] タブの [Opportunities (商談)] リストから、[Edge Installation] を選択します。
-
をクリックして、[Change Owner (所有者の変更)] を選択します。
- [Rose Gonzalez] を探して選択します。
- [Submit (実行)] をクリックします。
なぜこれを行ったかをまとめましょう。
Rose のロールは [Edge Communications Partner User (Edge Communications パートナーユーザ)] です。取引先ロール階層で Rose のすぐ上位にいて、[Edge Communications Partner Manager (Edge Communications パートナーマネージャ)] ロールを持つ Sean Forbes は、Rose のすべてのレコードを参照できます。
Salesforce 内でパートナー取引先を所有する Maya Pasqua も Rose の商談を参照できます。
組織のロール階層で Maya Pasqua より上位にいる全員も同じ商談を参照できます。
Rose と Sean としてログインして Edge Installation の表示を確認することで、これをテストしてみてください。