ユーザーオブジェクトに基づいて利用者をターゲティングする
Trail Together の動画
エキスパートの説明を見ながらこのステップを進めて行きたい場合は、Trail Together シリーズの一部である、こちらの動画をご覧ください。
(巻き戻して最初から見直したい場合、このクリップは 15:59 分から開始されます。)
地域でのマーケティング
前述したように、Ursa Major は本拠地の外に事業を急速に拡大しています。今では全国に顧客がいるため、Ursa Major は特定の地域に対する特定の情報のターゲティングに取り組んでいます。具体的には、地域の販売を促進するマーケティングアセットをポータルのホームページに表示したいと考えています。
ページバリエーションの作成
Ursa Major の Salesforce システム管理者の Maria が最初に行う必要があるのは、2 つのバージョンのホームページを作成することです。1 つは Chicago に拠点を置く顧客用で、もう 1 つはその他のすべての顧客用です。Chicago の関連会社は、現在の顧客が友人に Ursa Major を紹介した場合に大きな報奨を付与することを計画しています。マーケティング部門は Maria にアセットとメッセージングを手渡し、Maria はホームページのページバリエーションの作成に取り掛かります。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Digital Experiences
(デジタルエクスペリエンス) と入力し、[All Sites (すべてのサイト)] を選択します。
- Ursa Major ポータルの横にある [Builder (ビルダー)] をクリックします。
-
[Home (ホーム)] の横にある [Settings (設定)] ボタンをクリックします。
-
[Page Variations (ページのバリエーション)] (1) をクリックし、
(2) をクリックします。
-
[Duplicate (複製)] (3) をクリックします。新しいページバリエーションは [Home (1)] という名前になります。
- [Home (1)] の
をもう一度クリックし、[Rename (名前を変更)] をクリックします。
- 名前を
Chicago Home Page
(Chicago ホームページ) に変更します。
これで Chicago 用のページバリエーションができたので、これをカスタマイズできます。
- [Chicago Home Page (シカゴホームページ)] の
をクリックし、[Edit (編集)] をクリックします。
- コンポーネントリストにアクセスするには、
をクリックします。
- 新しい [Rich Content Editor (リッチコンテンツエディター)] コンポーネントをページにドラッグします。
-
[Edit Content (コンテンツの編集)] をクリックし、「
To all our Chicago customers: Tell your friends and family about our amazing products! When they buy, you'll get $500.
」 (Chicago のお客様へ: お友達やご家族に当社の製品をご紹介ください! 紹介された方が購入すると紹介者に 500 ドルを差し上げます。) というテキストを追加します。フォントのサイズ、種類、色を変更して、目立つようにします。次に例を示しますが、フォントや色は自由に変更してください。
次に、Chicago 以外の利用者向けのページバリエーションをカスタマイズできます。
- ホームページのバリエーションに切り替えるには、[Page Variations (ページバリエーション)] メニューを開き、[Home (ホーム)] を選択します。
-
[Rich Content Editor (リッチコンテンツエディター)] コンポーネントをページにドラッグし、「
Thank you for trusting us with your solar power needs!
」(当社の太陽光発電製品をご利用いただきありがとうございます。) というテキストを追加します。次のように表示されます。
2 つのページができました。次に、各ページバリエーション用に 1 つずつ、合わせて 2 種類の利用者が必要です。
利用者の設定
Maria は 2 種類の利用者を設定します。それによって、Chicago の顧客が Ursa Major ポータルを表示すると Chicago 限定のメッセージングが表示されます。その他のすべての顧客には Chicago 限定ではないメッセージングが表示されます。Maria の手順を追ってみましょう。
-
をクリックして [Page Variations (ページバリエーション)] を選択します。
- 利用者を作成するには、
をクリックして [New Audience (新規利用者)] を選択します。次の情報を入力します。
- Audience Name (利用者名):
Chicago Customers
(Chicago 顧客) - [Audience Matches When (次の場合に利用者が一致)]: All Conditions Are Met (すべての条件に一致)
- Criteria Type (条件種別): User (ユーザー) > City (市区群)
- Operator (演算子): Equals (次の文字列と一致する)
- Value (値): Chicago
- Audience Name (利用者名):
-
[Save (保存)] をクリックします。
-
[Done (完了)] をクリックします。([Done (完了)] ボタンが表示されない場合は下にスクロールしてください)。
できました! Chicago に住む人で構成される利用者を作成できました。
ここではユーザーオブジェクトの [City (市区群)] 項目を使用して、場所に基づいて場所をターゲティングしましたが、ユーザーオブジェクト以外の多くの項目も使用することで、より具体的に利用者をターゲティングできます。それには、項目のトラバースを使用します。つまり、あるユーザーオブジェクトから別の関連オブジェクトにトラバースすることによって項目を対象にすることができます。たとえば、取引先オブジェクトの項目を対象にするには、利用者の条件を設定する際には、ユーザーから取引先責任者、取引先の順にトラバースして、項目を対象にします。
次に、この利用者を先ほど作成した Chicago 限定のホームページに割り当て、表示をテストする必要があります。
- [Page Variations (ページのバリエーション)] タブで [Chicago Home Page (Chicago ホームページ)] バリエーションの
をクリックします。
-
をクリックします。
-
[Chicago Customers (Chicago 顧客)] | [Assign (割り当て)] をクリックします。
-
[Done (完了)] をクリックします。([Done (完了)] ボタンが表示されない場合は下にスクロールしてください)。
簡単ですね。
利用者では、その他にも標準とカスタムの権限条件種別、AND と OR によって条件を組み合わせたロジックステートメント、数式項目などの強力なツールを使用できます。Aura サイトの利用者の作成については、「Aura サイトの利用者の作成」を参照してください。
次に、ポータルを公開して有効化し、Ursa Major の顧客に表示される内容を確認しましょう。
- エクスペリエンスビルダーで [Publish (公開)] をクリックし、確認ダイアログでもう一度 [Publish (公開)] をクリックしてから [Got It (了解)] をクリックします。
-
をクリックして、[Administration (管理)] をクリックします。
- デフォルトで [Settings (設定)] が表示されていない場合は、[Settings (設定)] をクリックします。
-
[Activate (有効化)] をクリックし、[OK] をクリックします。
これで、自分のメールアドレスを使用して作成した各ユーザーについてのメールを受信できるようになります。次に、ポータルユーザーの Edna Frank と Tim Barr がポータルにログインしたときに表示される内容を見てみましょう。
- Salesforce 組織 (Trailhead Playground) に戻ります。ブラウザーで組織のタブが開いているはずですが、開いていない場合は [Administration (管理)] の
をクリックし、[Salesforce Setup (Salesforce の設定)] を開きます。
-
をクリックして、[Contacts (取引先責任者)] を選択します。
-
[Edna Frank] をクリックします。
-
をクリックして、[Log in to Experience as User (ユーザーとして Experience にログイン)] を選択します。
ポータルに汎用の Ursa Major メッセージングが表示されます。
Tim Barr についても同じ手順を実行します。先ほどとは異なり、Tim には Chicago 限定のメッセージングが表示されます。彼のユーザー詳細ページで市区群を Chicago に変更したのを覚えていますか? その設定のおかげで、Tim に必要な情報が表示されます。
管理者としてポータルにアクセスすると何が表示されるでしょうか? をクリックして、[Ursa Major Portal (Ursa Major ポータル)] タイルをクリックします。自分のユーザー詳細ページで場所を Chicago に変更していなければ、Edna に表示されるのと同じデフォルトのホームページが表示されます。
これはもう 1 つの重要なポイントです。つまり、Tim Barr 以外でポータルにアクセス権を持つすべてのユーザーにはデフォルトとのホームページが表示されます。ここで、Tucson の顧客向けにもう 1 つの利用者を設定したいとします。その場合は、Chicago と Tucson のページバリエーションに割り当てられたユーザーを除くすべてのユーザーにデフォルトのホームページが表示されます。
さまざまな可能性について考えてみてください。ポータルは、さまざまな条件に基づいてパーソナライズできます。大いに楽しんでください。いろいろ試してみましょう。
設定の確認は行いません。[Verify Step (ステップを確認)] をクリックして、プロジェクトの次のステップへ進んでください。