データモデルの更新とデータのインポート
カスタムオブジェクトを追加する
パッケージをインストールしたら、イベントアプリケーションをカスタマイズするためにすべきことがいくつかあります。まず、イベントの登録を追跡するオブジェクトを追加します。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
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[Object Manager (オブジェクトマネージャー)] タブをクリックします。
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[Create (作成)] をクリックして、[Custom Object (カスタムオブジェクト)] を選択します。
- 新規カスタムオブジェクトを次のように定義します。
- Label (表示ラベル):
Event Registration
(イベント登録) - Plural Label (表示ラベル (複数形)):
Event Registrations
(イベント登録) - Object Name (オブジェクト名):
Event_Registration
- Record Name (レコード名):
Event Registration Name
(イベント登録名) - Data Type (データ型): Text (テキスト)
- 残りの値はすべてそのままにして [Save (保存)] をクリックします。
登録 ID のカスタム項目を追加する
各参加者の登録に対する一意の ID を追跡するカスタム項目を Event Registration (イベント登録) オブジェクトに追加します。ここではテキスト項目を使用します。
- Event Registration (イベント登録) カスタムオブジェクトで、[Fields & Relationships (項目とリレーション)] をクリックします。
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[New (新規)] をクリックします。
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[Text (テキスト)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Registration ID
(登録 ID) - Length (文字数):
20
- Field Name (項目名):
Registration_ID
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
参加者のカスタム項目を追加する
イベントの参加者を追跡するカスタム項目を Event Registration (イベント登録) オブジェクトに追加します。参加者情報の保存には、標準の取引先責任者オブジェクトを使用します。
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[Master-Detail Relationship (主従関係)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- [Related To (関連先)] で、[Contact (取引先責任者)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Attendee
(参加者) - Field Name (項目名):
Attendee
- Child Relationship Name (子リレーション名):
Event_Registrations
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
イベント名のカスタム項目を追加する
イベントの名前を追跡するカスタム項目を Event Registration (イベント登録) オブジェクトに追加します。イベント名の保存には、インストールしたパッケージに既存の Public Events (公開イベント) カスタムオブジェクトを使用します。
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[Master-Detail Relationship (主従関係)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- [Related To (関連先)] で、[Public Events (公開イベント)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Event Name
(イベント名) - Field Name (項目名):
Event_Name
- Child Relationship Name (子リレーション名):
Event_Registrations
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
食事の要望のカスタム項目を追加する
参加者の食事に関する要望を追跡するカスタム項目を Event Registration (イベント登録) オブジェクトに追加します。ここでは選択リスト項目を使用します。
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[Picklist (選択リスト)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Dietary Needs
(食事の要望) - Field Name (項目名):
Dietary_Needs
- Values (値): [Enter values, with each value separated by a new line (選択リストの各値を改行で区切って入力します)] を選択
- 次の値を入力します。
Vegetarian
(ベジタリアン)Gluten-free
(グルテンフリー)Vegan
(ヴィーガン)Diabetic
(糖尿病)Other
(その他)
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
登録料のカスタム項目を追加する
イベントの参加費用を追跡するカスタム項目を Event Registration (イベント登録) オブジェクトに追加します。ここでは通貨項目を使用します。
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[Currency (通貨)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Registration Fee
(登録料) - Field Name (項目名):
Registration_Fee
- Length (文字数):
18
- Decimal Places (小数点の位置):
0
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
参加者種別のカスタム項目を追加する
参加者に関する情報を追跡するカスタム項目を Event Registration (イベント登録) オブジェクトに追加します。具体的には、参加者が顧客、パートナー、従業員のどれに該当するかを追跡したいと考えています。ここでは選択リスト項目を使用します。
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[Picklist (選択リスト)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Type
(種別) - Field Name (項目名):
Type
- Values (値): [Enter values, with each value separated by a new line (選択リストの各値を改行で区切って入力します)] を選択
- 次の値を入力します。
Customer
(顧客)Partner
(パートナー)Employee
(従業員)
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save (保存)] の順にクリックします。
カスタムタブを追加する
Event Registration (イベント登録) オブジェクトにカスタムタブを追加して、イベント登録レコードを表示できるようにします。
- [Setup (設定)] で [Home (ホーム)] をクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
tabs
(タブ) と入力し、[Tabs (タブ)] を選択します。
- [Custom Object Tabs (カスタムオブジェクトタブ)] セクションで、[New (新規)] をクリックします。
- [Object (オブジェクト)] で、[Event Registration (イベント登録)] を選択します。
- [Tab Style (タブスタイル)] で、虫眼鏡アイコンをクリックし、任意の画像を選択します。
-
[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save (保存)] の順にクリックします。
Public Events (公開イベント) オブジェクトに移動する
Event Registration (イベント登録) オブジェクトを作成してカスタム項目を追加したら、インストールしたパッケージに含まれているいくつかの項目を Public Events (公開イベント) オブジェクトに追加する必要があります。
- [Setup (設定)] から [Object Manager (オブジェクトマネージャー)] をクリックします。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
public
(公開) と入力し、[Public Events (公開イベント)] を選択します。
登録収益のカスタム項目を追加する
イベントの収益を追跡するカスタム項目を Public Events (公開イベント) オブジェクトに追加します。
- Public Events (公開イベント) オブジェクトで、[Fields & Relationships (項目とリレーション)] をクリックします。
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[New (新規)] をクリックします。
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[Roll-Up Summary (積み上げ集計)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Registration Revenue
(登録収益) - Field Name (項目名):
Registration_Revenue
-
[Next (次へ)] をクリックします。
- [Summarized Object (集計対象オブジェクト)] で、[Event Registration (イベント登録)] を選択します。
- [Select Roll-Up Type (積み上げ種別の選択)] で、[SUM (合計)] を選択します。
- [Field to Aggregate (集計する項目)] で、[Registration Fee (登録料)] を選択します。
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save & New (保存 & 新規)] の順にクリックします。
登録件数のカスタム項目を追加する
次は、イベントに登録した人数を追跡するカスタム項目を Public Events (公開イベント) オブジェクトに追加します。
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[Roll-Up Summary (積み上げ集計)] を選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 項目を次のように定義します。
- Field Label (項目の表示ラベル):
Number of Registrations
(登録件数) - Field Name (項目名):
Number_of_Registrations
-
[Next (次へ)] をクリックします。
- [Summarized Object (集計対象オブジェクト)] で、[Event Registration (イベント登録)] を選択します。
- [Select Roll-Up Type (積み上げ種別の選択)] で、[COUNT (件数)] を選択します。
- 他の設定はそのままにして、[Next (次へ)]、[Next (次へ)]、[Save (保存)] の順にクリックします。
イベントとセッションのレコードを作成する
必要なオブジェクトとカスタム項目を作成したら、予定されているイベントとセッション用のレコードを Trailhead Playground で作成します。
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をクリックして、アプリケーションランチャーを開きます。
- 検索ボックスに
events
(イベント) と入力し、[Events (イベント)] を選択します。
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[Public Events (公開イベント)] タブをクリックします。
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[New (新規)] をクリックします。
- 公開イベントを次のとおり定義します。
- Public Event Name (公開イベント名):
Dreamforce 2023
- Start Date (開始日): 9/12/2023 8:00 AM (この確認はしません)
- End Date (終了日): 9/14/2023 4:00 PM (この確認はしません)
- Event Type (イベント種別): Dreamforce
- Region (地域): AMER
- Venue (会場):
Moscone Center
- Venue State (会場の州):
CA
- Venue Address (会場の町名・番地):
747 Howard St
- Venue City (会場の市区郡):
San Francisco
- Venue Postal Code (会場の郵便番号):
94103
- 他の設定はそのままにして [Save (保存)] をクリックします。
次に、[Sessions (セッション)] タブをクリックして、セッションレコードを作成します。
- [Sessions (セッション)] で、[New (新規)] をクリックします。
- セッションを次のように定義します。
- Session Name (セッション名):
Dreamfest 2023
- Public Event Name (公開イベント名):
Dreamforce
と入力して [Dreamforce 2023] を選択
- Date (日付): 9/12/2023 (この確認はしません)
- Time (時間): 7:00 PM (この確認はしません)
- Level (レベル): Beginner (初級)
- 他の設定はそのままにして [Save (保存)] をクリックします。
データをインポートする
予定されているイベントとセッション用のレコードを作成したら、参加者を追加します。1 人ずつ追加するのではなく、インポートウィザードを使用します。都合のよいことに、必要な取引先責任者はすでに Trailhead Playground に保存されています。ですから、イベント登録レコードをアップロードして、既存の取引先責任者と名前で照合するだけです。
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CSV ファイルをダウンロードします。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
data import
(データインポート) と入力し、[Data Import Wizard (データインポートウィザード)] を選択します。
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[Launch Wizard! (ウィザードを起動する)] をクリックします。
- [What kind of data are you importing? (インポートしているデータの種類は?)] で、[Custom Object (カスタムオブジェクト)] をクリックして、[Event Registrations (イベント登録)] を選択します。
- [What do you want to do? (レコードをどのように処理しますか?)] で、[Add New Records (新規レコードを追加)] をクリックします。
- [Match by (一致条件)] で、[Name (名前)] を選択します。
- [Which Contact field in your file specifies the Master/Detail relationship? (ファイル内のどの取引先責任者項目を、主従関係の指定に利用しますか?)] で、[Contact Name (取引先責任者名)] を選択します。
- [Which Public Events field in your file specifies the Master/Detail relationship? (ファイル内のどの公開イベント項目を、主従関係の指定に利用しますか?)] で、[Public Events Name (公開イベント名)] を選択します。
- [Where is your data located? (データはどこにありますか?)] で、ダウンロードした CSV を [Drag CSV file here to upload (アップロードする CSV ファイルをここにドラッグ)] にドラッグします。
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[Next (次へ)] をクリックします。
- スプレッドシートを次のとおり対応付けます。
- Salesforce オブジェクトの [Attendee (参加者)] を CSV ヘッダーの [Attendee (参加者)] に対応付ける
- Salesforce オブジェクトの [Event Name (イベント名)] を CSV ヘッダーの [Event Name (イベント名)] に対応付ける
- Salesforce オブジェクトの [Registration Fee (登録料)] を CSV ヘッダーの [Registration Cost (登録費用)] に対応付ける
- Salesforce オブジェクトの [Registration ID (登録 ID)] を CSV ヘッダーの [Registration ID (登録 ID)] に対応付ける
- Salesforce オブジェクトの [Event Registration Name (イベント登録名)] を CSV ヘッダーの [Registration Name (登録名)] に対応付ける
- [First Name (名)] と [Last Name (姓)] の 2 つの項目は対応付けられていませんが、そのままにします。[Next (次へ)] をクリックします。
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[Start Import (インポートを開始)] をクリックします。
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[OK] をクリックします。
この時点で [Dreamforce 2023] レコードを確認すると、イベントの収益と登録した人数の積み上げ集計を確認できます。
もう一息!
データモデルが完成し、データをインポートしました。お疲れさまでした。このプロジェクトの最後のステップで、自動化を追加します。では、次に進みましょう。
リソース